月の瓶詰〜ブログ版〜

こぼれゆく時の欠片を瓶詰に。

興福寺創建1300年記念 国宝 阿修羅展

2009年07月22日 | 旅行記
この前、九博の「国宝 阿修羅展」へ出かけた。

午前8時頃には到着したが、既に大行列。
朝一は熱心な人が殺到するので、案外混み合う時間帯なのかもしれない。
チケットを持っていた御蔭で、入場待ちの列へ。当日券窓口にも行列が…。
開館特別展「美の国 日本」でもこれほど並びはしなかった。
開館を待つ場所は、日よけに扇風機、冷水器と至れり尽くせり。
傘立てもずらりと並ぶ。なかなか壮観な眺めだった。

元々は9時半開館だが、かなり早く開場。
1階ロビーで再整列し、2階へ上がるエスカレーターの前で入場調整さる。
残念ながら第一陣には加われず。

待つことしばらく、いよいよ出陣。
すし詰めで見るしかないかと覚悟していたが、中は意外とゆったりしていた。
阿修羅像の周りもまた然り。
人の流れが滞らないよう、博物館の方が誘導されている効果か。

360度ぐるりと巡ってみて、いずれの像も
全ての角度において均整がとれているということに驚く。
(八部衆像をこれだけ近い距離で、しかも360度見られるというのは有り難いことだ。)

ハガレンのことを考えた。
『鋼の錬金術師』を読んでいると、
「あ、この犬の後ろ脚、まさに犬だなァ」と思うことがある。
私には、描けない。
よく見、よく知らなければ、
とても紙や木や粘土にこの世界を封じ込めることなどできない、と思う。


途中、壁の年表にふと目を留める。
重衡さんのお名前でようやく、「そういえば興福寺だった」と気付く。
阿修羅像ばかりが頭にあって、興福寺自体のことをすっかり忘れてしまっていた。
藤原氏、南都焼討、重源さん…。あれこれ考えながら見ていると、
「1945年、吉野の民家に疎開」の文字。
戦、か。しばしその場に佇む。
『断腸亭日乗』で、永井先生の家からリプトン紅茶の在庫がなくなった日のことを思った。


足がへとへとになりながらも、引き続き常設展へ。
一見さんが多いらしく、博物館の方が懇切丁寧に説明して下さった。
初めて聞くような顔をするのも、なかなか難しい。
今回は、刀狩令の文書とペリー氏の銃が印象に残った。


次はいつ来ることになるだろう…。


ジャンル:
国内旅行
キーワード
断腸亭日乗 1945年 鋼の錬金術師 1300年
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