私的感想:本/映画

映画や本の感想の個人的備忘録。ネタばれあり。

「トゥモロー・ワールド」

2006-11-20 22:22:08 | 映画(た行)


2006年度作品。イギリス映画。
人類に子供が産まれなくなって18年が経過した2027年、エネルギー省に勤めるセオは反政府組織に拉致される。そこでセオはある秘密を抱えた少女に引き合わされる
監督は「天国の口、終りの楽園。」「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のアルフォンソ・キュアロン。
出演は「キング・アーサー」「シン・シティ」のクライブ・オーウェン。「ハンニバル」「フォーガットン」のジュリアン・ムーア。


子供が産まれなくなった近未来、その世界で子供が久々に生まれようとしている。その子供を巡り、政府や反政府組織、その他、内ゲバめいた抗争を描いている。内容自体はそういうわけで硬派だ。
完全なSFとは違うためにその世界観は基本的にリアルでもある。別のテーマに置き換えても通用しそうな感じがする。そういう骨太な雰囲気は確かな手応えがあり、見応えもあるだろう。

また映像という観点からもなかなかの出来だ。特にラスト近くの長回しの映像などは迫力があって、映像世界に浸りきることができる。その他にも映像では目を引くものが多い。

しかし辛口に言ってしまえばそれだけでしかない。
つまらない作品ではないが、インパクトに欠ける作品なのだ。基本的に集中力が切れることはなかったが、興味を持続させることはできなかった。
子供が産まれなくなった原因や、いくつかのバックボーンを描いていないのが、興味をもてなかった原因だろう。多分製作者側は、子供が生まれないという状況をつくりたかっただけだろうが、それを支えるハッタリは何かしら必要だったのではないか、と個人的には思う。

評価:★★★(満点は★★★★★)


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・クライブ・オーウェン出演作
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