私的感想:本/映画

映画や本の感想を、ネタばれ有りでだらだらと

『倒錯のロンド』 折原一

2006-05-13 21:20:24 | 小説(国内ミステリ等)


叙述トリックを駆使したミステリを発表し続ける折原一。
推理小説新人賞応募作を巡り、原作者と盗作者の駆け引きが繰り広げられる。江戸川乱歩賞最終候補作。


前回読んだ『沈黙者』と同様に、今回も叙述トリックが使われているらしいということを聞いていたので、注意深く読んでみた。
だけど、さすがにこれはわからなかった。というかこれは簡単にはわからないだろう。ほとんど反則すれすれだな、という気もする。

大概の叙述トリックは、人称の揺らぎ、時間軸の揺らぎ等を駆使している。
本作でも、そういった揺らぎを見事に駆使していることは間違いないだろう。揺らぎを起こした、その手法は確かにギリギリの方法という気はするのだけど、その発想の鮮やかさは素直に認めざるをえない。
これも叙述トリックの極めて優れた一例だろう。

「シャイニング」へのオマージュなどいろいろ遊びもあって、楽しんで読むことができる作品であった。

評価:★★★(満点は★★★★★)
ジャンル:
小説
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック
« 「好きだ、」 | トップ | 「ニュー・ワールド」 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL