2000年、24歳で性犯罪被害にあった女性の実名手記。心身がどれほど傷つき、対人関係がどれほど損なわれるか……といったことがリアルに描かれる。同時に恋、友情、家族との関係なども盛り込まれ、青春小説の趣もある。著者は表紙にも登場。
出版社:朝日新聞社
僕は正真正銘の男であり、犯罪被害と呼べるようなひどい事件や、PTSDを発症するほどのひどい事故に遭ったこともない。僕が性犯罪被害に遭った女性の気持ちを完璧に理解することは不可能だ。だからこの本に記された内容には完璧に理解できないかもしれない。
だがそれでも、僕はこの本を読んで胸をえぐられる思いがした。それはここに記されている内容のすべてがあまりに生々しいからだろう。
著者は道を聞かれたところを、車に連れ込まれ、レイプされる。
その親切心を利用されて襲われてしまう際の描写や、事件当日の様々な忘却の様子、その後の恐怖心、小さなポケットティッシュで体を拭いているときの惨めな感情、何もなかったようにふるまおうとする行為などなど、その後も続くすべての心情の描写は本当に体験した人にしか書けない情景ばかりである。
それだけに彼女の感情が手に取るように伝わり、深く心に突き刺さってくる。正直内容の生々しさに読み進むのもつらくなるくらいだった。何でこんなことが現実に起きなくちゃいけないのか、理解できない、と心から思う。
その後のレイプにあったという事実に対する後ろめたいような感情、肩身のせまさ、そして甘えたい人間につらく当たる様子や、互いに離れていく心の距離、痴漢にあったりセックスした後に吐く、などなどの様も、すべて理解できるように伝わってくるだけに、やるせない思いがする。
被害者なのに、その後も犯罪に遭ったという事実を背負い、罪悪感まで抱いてしまい、それが周囲の人間を苦しめていくという状況はあまりにも不幸としか言いようがない。
僕個人はこのようなレイプの状況をある程度しか理解していなかったので、非常に勉強になるし、ここで読んだ内容をなるべく忘れないでいたい、とわりに素直に思う。
そう強く思わせる力強く、すばらしい作品だ。
だが読みながら僕は一つ、何度も不安になった点があった。
それはどれだけ性被害に遭った女性の気持ちを理解しても、僕が男性である以上、その理解には限界があるのではないか、という恐れだ。
その読んでいる最中の不安をわかりやすい形で吐き出してくれたのは著者の彼氏のシンちゃんだろう。
襲われた直後の彼女を近くで見て、その苦しみを受け止めた人間ですら、被害者の感情を完全に受け止めることができない。それがどうにも悲しいのだ。
実際に見てもいない、そのとき離れたところにいた人間にはなおのこと理解できないだろう。著者の夫のように、妻の苦しみが想像以上に深いことを理解できないかもしれないし、父親のように自分の意見を押し付けるだけで終わる可能性もある。
だが、いや、真にこわいことは心の傷が目に見えないことをいいことに、世間一般の常識で、その当人を決めつけ、裁き、見限り、理解を拒むことかもしれない。
仮に僕の近くにそのような被害を受けた人がいたとしたとき、僕はどのような行動を取ることができるのか、無責任な言葉を知らず吐いてしまい、傷つけてしまう可能性はないとは言い切れまい。
僕は男であり、強烈な心的外傷を負ったこともない。そんな僕に性犯罪被害に遭った女性の気持ちを理解することは不可能だ。
だがそう考え、悲観的になるばかりではダメなのだろう。男だからこそ、この本を読んで、ある程度でも想像するしかない。不完全で、完全に理解できないという恐れがあってもだ。
そういう意味、この本は男性にこそ読まれるべき本である。
だが本来的には、人を決定的に傷つけるようなできごとさえ起きなければすべて済む問題なのである。だが現実はそうはならない。その事実が心苦しいと、こういう本を読むと心から思う。
評価:★★★★★(満点は★★★★★)
性犯罪被害者が相談した警官はレイプ犯で裏金作り担当係で御栄転。
しかも警察をチェックする公安委員会は警察が選んでたわけだから。
レイプなんて無くなるわけないよね。
参考にさせていただきます。
今回、お邪魔させて頂いたのは、[泣き寝入りせずに公的機関に(吹聴ではナク)逐一の報告をして、事務所から追い出した]との形ですが、
ササヤカながらにリベンジしました。!{/panda_2/。 小林さんの著書は、まだ、拝見しておりませんが、拝見後、改めて、今度はFan-Letterを送らせて頂きたいと思っております。
セクハラの件、私でご協力させて頂ける何かがありましたら、いつでも上記URL迄、ご連絡頂けましたら、幸いです。。
宜しくお願い申し上げます。末筆にて、失礼致します。
小林美佳さんのこの本は男女問わず読まられるべき作品だと思いました。セクハラ被害にあわれた方は感じるものも大いにあるのかもしれません。
私は、男として、情けない……
私は、本を見てなにも、してやれない……ずっと、話をきいてあげたい…
悲しいです。
お願い、頑張ってとは、言いません、無理をしないで、本当に一歩一歩、被害者の方、少しずつで大丈夫。お願い、自殺だけは、やめて………
お願い、人を、信用できなくなることも、あたりまえだよ。
こんなに苦しいおもいしているのに……
お願い……私は、被害者の方、幸せになってほしい。私の事信用しなくてもいい。
私は、男だから……
女性の気持ちがわかりたい………
本当は、苦しみを、変わってあげたい……ごめんなさい…
悔しいよ……
私は、被害者の痛みを変わってあげたい…
男として最低だよ…私は、
美佳さんの本を、繰り返し読んでいます
罪悪感で苦しみとても、辛いですね。
うわぁ
どうして………
どうして…胸につまり、言葉がでなく、泣いてばかり、幸せを祈りたい……
うわぁ
怒りも当然……被害者の方に、必ず理解者がいてほしい………
私は、普通だと思っていた。被害にあったとは、思っていなく…
13年たちました。
ある先生に気付いてもらいました。
私は、自殺未遂、人間不振なにが、原因か、わからなく、仕事も頑張り生きてきました。
今回、小林美佳さんの本を、読む事がきっかけで、私の、もしかしたら、被害にあったのか?と……
たどっていくと、嘔吐、ものが私に襲い掛かってくる。
頭痛、目眩、孤独の恐怖心から、安定剤クスリを沢山飲む
足が震えて立てない。涙が止まらない。
残念な事に、理解者は、いない、話せない。話せるとしたら、電話の先。
私は、一体なにものだろう。
私が、この世を、去っても、きづいてもらいだろう。あえて、きづいてほしくない。
私は、明るく、頑張り屋です。
その反面……性的不能者で、女性を、つきとばしたり
抱きしめられると、明日仕事に行けなくなる。
吐いてしまう+頭痛。
射精ができない。
人気者反面、なにものなのか、さまよって生きています。
男性の事件も少なくないのも、事実と知り、ショックで、寝込んでう。
見てみたいし感じてみたいな
私は、男性が5M以内の範囲にくると、無意識に常備の杖(左脚に重度障害がありますので…)を構え、杖の裏にはカッター…。汗。
いつでも戦闘Modeに入れる様、身構えて、暫くの間、(被害が2月だったので、大体、年末辺り迄)寝れないという症状がありました。
運良く未遂で済んだので、その程度で収まっているのでしょうが…。
被害に遇った時も、相手の胸骨の隙間に入れて、[もしかして、馬鹿にしてくれてます?各機関にチクリますよ…]と低音で言ったら、サスガに離れてくれました。
どうも、余罪が沢山、ある様で、{女性は被害に遇っても泣き寝入りしか脳がナィ}と思ってた様で…、その後も、電話が来たり、手紙や年賀状が着たり…。悪びれる様子もナク…。。
ま、リベンジしましたけどね…。 又、お邪魔に伺います。。