PRESSMAN GOGO

ディレクター生野涼介が日々の気がついた事、取材した時の思いなど、日常のブログです。

スーパートライアル2017 第1戦関東大会

2017-06-25 13:30:47 | 日々の事
ふうふうぜいぜい。
今頃ではございますが、2017年全日本トライアル開幕戦 関東大会のDVDが完成いたしました。

時間で価値が変わる内容ではないと自負してはいるものの、やっぱりちょっと遅いなあ。

私、長らくJTRの映像制作をしておりますが、この仕事、とにかく時間がかかるのが問題です。
やるからにはつじつま合わせやアリバイ作りのような映像は作りたくないし、何よりも選手たちが全身全霊で走る姿を見ると手を抜ける訳もありません。
出来る限り多くの選手のトライとその気持を描くと、どうしても時間がかかってしまうのです。

今年はなんとかこれを打破しようと、この開幕戦の編集では色々工夫をしてみました。
例えばこれまでの様に全IAS選手ではなく、描くのは基本的に表彰台に上がる6人に絞る。
構成を考えず、セクションの順番通り、トライの順番もほとんどそのまま入れる。
BGMは極力使わず、ナレーションもこれまで以上に減らす。

でも結局またまた本編は100分で、短くならず。
何より第1目標だった制作時間の短縮には何かの効果があるどころか、逆に伸びてしまいました。
これは困った。

拙作にはそれでも熱烈なファンがいて下さいます。
今回もそんな皆様のご要望に応えるべく頑張った次第ですが、このままだとトライアル以外も含む他の映像制作ができなくなってしまいます。

というわけで、もしかしたら今年はこれが最初で最後の「スーパートライアル」になるかもしれません。
発売は一応7月1日ですが、事前にご連絡頂ければ今月中にはお手元に届けられるかも。
頑張って走った選手たちの姿を頑張って描きましたので、今回は負けてしまったガッチファンのあなた!あなたも、是非見てやってくださいませ。


CM動画はこちら。
https://youtu.be/93N3KozbcYs

以下はDVDの解説文です。

----------------

全ての選手が等しくチャンピオン獲得の可能性を持つ、開幕戦。会場には新開拓を含む、超ハードなセクションが用意されていた。
一瞬のミスで順位が大きく入れ替わるという設定。それは誰もがどこからでも逆転でき、どの選手にも優勝のチャンスがある、という事を意味するのだ。
この舞台でスーパークラスの選手たちは、まずはスペシャルセクションを走れる10位までを、さらに表彰台に登れる6人の枠を目指す。
最終目的である優勝を手に入れるため、何人もの選手が体制をもチェンジして来たのである。

スタートダッシュを目指す彼らは、針の穴をつくようなクリーンを狙う。
ある者は渾身の力でセクションを抜け、またある者は大クラッシュ。あの小川友幸ですら、マシンが高く空を舞ってしまうのである。
映像はそんな彼らの走りをセクションごとに切り取り、ラストの大逆転までを追いかける。

特典映像は、開幕戦2週間後に東京モーターサイクルショーで開催された、小川友幸と黒山健一のトークショー。
開幕戦裏側のぶっちゃけ話を、お笑いアクセル全開で披露する。
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2017年全日本トライアル第4戦 中国大会

2017-06-16 12:18:06 | トライアル
まさか毛ニーズの河村オヤジに神(髪)のご加護があろうとは!

曇のち雨という天気予報は外れて、朝はまだ少し雲も残ったものの、やがて快晴のHiroスポーツパーク。
土曜日夜に降った雨は急速に乾いて、セクションはそこそこのグリップとなりました。

九州大会では4戦ぶりに優勝をのがした、黒山健一選手。

その第3戦ではテープを伸ばして5点の判定が1点に変わり、次のラップの最中にまたまた5点に戻されたり、審判が2点で出たと言っているセクションで3点をパンチされそうになり、理由を聞いているうちにタイムオーバー5点と変わったり、チームにとっては不本意な判定が連続した結果でした。

でも黒山選手は今、新しいマシンでのトライが今は楽しくて仕方ない、とのこと。

世界戦日本大会の怪我も問題なく、気力体力技術も充実。
昨年は圧勝した会場で今季3勝目を上げ、タイトル争いにリーチをかける可能性は非常に高く思えました。


対する小川友幸選手。
第1戦で傷めた左足首靭帯が治っておらず、なにやかにやと忙しく練習不足もそのまま。
世界戦で苦しめられた腰痛も改善せずで、うーん、これは厳しいかなあ・・・


案の定、スタート直後の第1セクションでは難しいポイントはクリアしたのに、出口直前の何でもないステアで2点を着いてしまいます。


難しいポイントとは、多くの選手が滑り落ちたこの岩。(ライダーは野本佳章選手)


この第1セクションに、友幸選手の2点の直後に入った黒山選手。
問題の岩を一気に登ります。

ところが勢い良すぎたのか、着地で足着き。
前輪が杭に接触してしまい5点の笛が鳴ります。

黒山選手は笛を無視してセクション完走。アウト後「接触しただけなので問題はない」と言います。


映像でこのトライを確認すると、前輪が杭に当たったのは見えますが、それによって修正が必要なほど杭が動いたかどうかはわかりません。

しかし審判は、杭を一旦抜いて再設置の工事。セクション破壊があったことをアピールします。

ところがここまでやっておきながら、リザルトでは判定が1点になっているのです。

この大会は去年もおかしな判定がありましたが、最近の全日本トライアルでは他でもよくわからない判定がいくつも見られます。
非常に困ったことです。

また客が見てわからない判定があった時、審判ははっきり点数やその理由を告げてくれません。
この場面においてもヤマハチームから「今のは何点?」と大きな声で質問があったのですが、審判は点数札も指による表示も示すことはありませんでした。
決して安くはない入場料をとっているのですから、運営側は公正な審判はもちろんのこと、お客さんに見られている、見ていただいている、という意識をしっかり持ち、自分の思い込みではないレギュレーションに沿った行動をしてほしいものです。

この際なのでもうひとつお伝えいたしますが、今年の第1戦関東大会。
2ラップ目の第8セクションで友幸選手は2点を着いていますが、リザルトはクリーンになっています。



この試合、友幸選手は1点差で小川毅士選手をかわして2位を獲得していますが、本当は1点追いつかず3位だった可能性が大きい訳です。
大会の順位はもちろん、もしかしたら年間チャンピオン争いにも影響するかもしれない深刻なミスジャッジです。
選手たちはそれこそ人生を賭けたトライをしているわけですが、運営側にはそれを真剣に受け止める覚悟があるのでしょうか。
「やるのなら、きちんとやろうよ、オブザーバー」と、一句詠んでみます。

さて試合に戻りましょう。
黒山選手は友幸選手が1点で抜けた第2で5点。


第6セクション。
長い斜面の登り降りで、多くの選手はタイムオーバーになったり焦って転倒したり。(ライダーは柴田暁選手)

しかし友幸選手はここをクリーン。

後から入った黒山選手は2回足を着いてアウトを目指しますが、寸前でタイムオーバー。

試合前の目標「オールクリーンは無理ですが、ラップ一桁減点で」は、早くも崩れてしまいます。

でも友幸選手も、まだ本来の調子は出せてはいなかったようです。
第7セクション。毅士選手はこの岩を登れません。


友幸選手はここは登ったものの、そのすぐあとに後輪を振った時テープを巻き込み、切断。

際どい攻めはせずに正確なマシンコントロールで中央突破、が身上の友幸選手には珍しい失敗です。

ミスをする2人に対し、出だしから好調だったのが、野崎史高選手です。
第1から第3をクリーン。第7セクションでは友幸選手と同じところでテープを切ってしまいますが、そこまでは非常にアグレッシブな走り。

結果1ラップ目終了時点で、友幸選手と同点クリーン差ながらトップに立ちます。

試合は2ラップ目。
友幸選手は一人早廻りを始めます。
自分のペースで走った結果だそうですが、それだけ集中力を発揮していたということなのでしょう。

テープを切り1ラップ目に唯一の5点となった第7は、今度は2点で通過。

「2ラップ目はラップオールクリーンを目指しましたが、達成できず残念」という友幸選手。
1ラップ目の10点に対し、2ラップ目は合計6点にまとめてきます。


一方3位での折り返しとなった黒山選手は、2ラップ目に第1から第7までを合計2点と、追い上げモードに入ります。


5点は当たり前、3点で抜ければ御の字。(ライダーは斎藤晶夫選手)
友幸選手も3点だった第4セクション。

黒山選手はここをただ一人クリーンして、ついに友幸選手を1点差にまで追い上げたのです。




一方2位で折り返した野崎選手は、第2で後輪がテープから出てしまい5点。
この時点で黒山選手に逆転され3位に後退してしまいます。


ところが黒山選手は第8セクションで、丸太ステアから転落。

野崎選手は2点で抜け、ここまでの減点は黒山選手の21点に対し野崎選手は19点。
再び2位に浮上した野崎選手は、16点の友幸選手を追いかけます。


このあとのセクションはそれほど難しくなく、野崎選手が黒山選手を押さえて2位を獲得するのか?
と思った2ラップ目の終盤第10セクション。
なんでもないところで野崎選手は5点をとってしまったのです。

「あれで本日終了、になりました」という野崎選手。
最後のSSふたつは2点とクリーンで終わるものの、もう目の前にあった2位の座を奪うことは出来ませんでした。

黒山選手は2ラップ目の終盤をクリーンするものの、SSを残して友幸選手との差は5点。
SSを待つパドックでは笑顔も見せますが、それはすでに優勝を諦めていたためでした。


一方友幸選手は腰痛のため立つこともできず、トランポで横になってSSを待ちます。



わずかな望みを残して、黒山選手のSS 。
逆転のためにはとにかく減点はとれない立場ですが、黒山選手はSSの第1で2点を着いてしまいます。




最後を走る友幸選手はここを1点で走破し、この時点で差を6点とし優勝を決定します。


SS第2は黒山選手クリーンの後にトライ。
友幸選手はここで三角岩から滑り落ち、5点になってしまいます。

リザルトだけ見るとこの大会、友幸選手がからくも1点差で逃げ切ったようにも見えます。
でも実はすでに優勝が決まっていた友幸選手は、最後に観客サービスをしようとして失敗した結果だったそうです。






これで2勝2敗。振り出しに戻ってしまった、小川友幸vs黒山健一のチャンピオン争い。
次は友幸選手が得意だと言い、実際昨年は完璧なトライを見せた北海道大会。
こりゃ友幸選手が有利かな?

でも今回も事前の予想を外したわたくし。本当にトライアルは何が起こるかわかりません。
何が起こってもドラマだけど、判定ミスだけは起こらないことを願いましょう(-人-)

優勝 小川友幸 減点22c16
2位 黒山健一 23c17
3位 野崎史高 26c16
 もし黒山選手のL1:S1が最初の判定通り5点なら、2位だった可能性があります。
4位 小川毅士 41c12
5位 柴田 暁 54c9
6位 斎藤晶夫 73c6
7位 野本佳章 82c3
8位 成田 亮 87c4
9位 久岡孝二 93c4
10位 吉良祐哉 95c5
-------------
11位 加賀国光 96c3 
 今シーズン初めてのJTR出場となった加賀選手。マシンはガスガスです。
 まったく練習なしでの挑戦は11位でSSには出られませんでしたが、楽しく走ることは出来たとのこと。
 「まるで存在しなかったように編集して下さい」と言われちゃいました(笑)
 次回は中部大会に出られるかも、だそうです。

12位 砂田真彦 99c2
13位 磯崎 玲 101c3
14位 藤原慎也 106c0
15位 岡村将敏 108c0





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2017年トライアル世界選手権日本大会に向けて

2017-05-21 15:42:02 | 日々の事
5月27日、28日にツインリンクで開催される、トライアル世界選手権日本大会。
これに先立ち、東京青山のホンダ本社ウエルカムプラザにて、藤波貴久選手と小川友幸選手のトークショーが開催されました。




やって来ました、藤波貴久選手と小川友幸選手。


MCはおなじみ、小林直樹さん(+女性一人)です。

藤波選手は5時間前に日本に着いたばかりだそう。
人気者はつらいよ状態ですが、そこは藤波選手。お客さんを楽しませるトークを展開です。


一方の小川友幸選手。このイベントへの出演は、今年の始めから決まっていたとのこと。
だけど全日本ではしばらく勝てない試合が続いて、「行きたくねえなあ」と思い悩んでいたのだとか。
でも直前の九州大会で優勝出来たので、ようやく笑顔で出演できて本当に良かった、と顔をほころばせませす。


トークは今年のトライアル世界戦のルール変更から始まり、2人の子供時代の話にまで。

画面左でQR50に乗っているのが3歳の頃の藤波選手で、この頃からエンジンとかをブイブイ言わせていたのだとか。
一方右側で自転車に乗っているのが、5歳当時の小川友幸選手。
将来の夢は実はトライアルではなく、「サッカー選手」だったそうです。

この他22年間、300戦以上も世界戦に出場し続けてる藤波選手、40歳を超え今なおタイトルを守り続ける小川友幸選手、なんて切り口からのお話も。

最後はもちろん、1週間後の世界選手権日本大会必勝の決意表明です。

2人のトークは以下に動画でアップしましたので、お楽しみ下さい。
https://youtu.be/Uq1wcfE-qgk

続いてファンと直樹さんはウエルカムプラザの表に移動。バイクに乗った2人が現れます。




藤波選手がここでデモを見せるのは、久し振りですね。
ホントに目の前で技を見られるトライアルの面白さを、存分に見せて回ります。


青山交差点のすぐ脇でのデモンストレーション。天気には恵まれたけど、とにかく狭い!
向かいには交番もあって、タイヤがちょっとでも公道に出たらヤバイ事に。
セクションだったら減点5点ですみますが、無保険車走行の減点は6点ですぜ。
ふたりとも遠くにパトカーのサイレンが聞こえると、マジにビビっていたくらいです(笑)

そんな中でのデモ。
ウイリーやジャックナイフくらい、と思うかもしれませんが、ここの路面は磨き上げられているのでとても滑るのです。
さらにカーペットが敷かれている部分もあって、これがまたズルズルと動く!

藤波選手、カーペットのズレまで計算してのみごとな寸止めですが、男の子、思わず腰が引けています(^^)
小川選手も脅かしモード?






最初は「これ、どうやって行ったらいいんや?」と言っていた直線のセクションも、あっという間に教習所の一本橋より簡単に行ったり来たり。




こちらのセクションも、軽々と飛び越えます。




直樹さんを上に立たせて、ダニエル、ダニエル。

この辺はさすがにトニー・ボウを頂点とする世界の技ですね。動画で数えた所、藤波選手は19回続けてダニっていました。

さらに直樹さんを寝かせて

あえてギリギリの高さで越えてみせます。




大盛況のうちにそろそろお時間も・・・というところに、藤波選手「これまだ演ってないやん!」と小さなキッカケを発見。


きちんと跳んで見せて、ライダーも観客も満足のうちにデモは無事終了です。

みなさん、1週間後にもてぎでお会いいたしましょう!ちなみみに入場券は、ここウエルカムプラザの1階でも販売しています(笑)


これでデモンストレーションは終了。
かと思ったら、2人はまた戻ってきてひと盛り上がり!




さらに館内での記念撮影大会と、大サービス。

おや、手の角度が「シン・ゴジラ」になっている。
というわけで、ゴジラ並みの活躍を期待しましょう!
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2017年全日本トライアル 第3戦九州大会

2017-05-17 11:08:04 | 日々の事
2017年の全日本トライアル九州大会が開催されたのは、大分県に昨年の終わりに出来たばかりだという「玖珠トライアルヒルズ」。


近くにはこんな景色が広がり、黒毛和牛にも出会えるすげえ気持ちのいい所です。






しかしなんで「ランド」や「パーク」という名前ではないのかと思ったら、いやあ、こりゃ確かにヒルズだわ。


本部となった鉄筋コンクリートの立派な建物は、もともと身障者用の施設だったらしいです。

その周りに平坦な駐車場があり、選手パドックやスタート台もここに設置。
この本部周辺はさすがに全日本クラスのイベントでは多少狭いものの、こりゃ快適な環境だわい。


ところがここからセクションまでが、非常に遠い遠い。
細い山道を延々降りて行くんだけど、えっとぉ、降りたって事はあとで登んなきゃならないんだよねえ。


一応後半のセクションは登り坂途中に点在させたり、1ラップ終了後に本部まで戻らなくてすむ設定で工夫をしておりました。
しかし最終セクションから本部までは、急なオフロード登り坂を10分以上の強行軍。

コース途中で休んでタバコを吸っている人がいて、こちらが息を荒げてゼイゼイ登っている時に受動喫煙を食らって思わず殴りたくなったけど、フラフラでそんな元気も出せない状態です。

ようやく最後まで登り切ったところにいたのは、レッドブルのサンプルプレゼントのお姉ちゃん。

長い登り坂でもはや息も絶え絶えとなっている観客は、まるでネフド砂漠で湧き水を見つけたアラビアのロレンス軍のように、ほとんどひざまづかんほどの態勢ですがりつきます。
天使に見えたお姉ちゃん、入れ食い状態でさぞや充実したお仕事が出来たことでしょう。


というわけで移動コースは悲惨でしたが、トライアル場としては非常に恵まれた環境。
泥のターンやヒルクライムが主体で、ステアもあるものの危険度は低く設定されています。


会場は金曜日に豪雨が降ったとのこと、その水が粘土質の地面から湧き出てる状態です。

これは総合的な走破力、耐久力が試される試合になりそうです。

ここに全国から集った選手たちは、104人。
さすがに遠いのかIAやIBはやや少なめでしたが、スーパークラスは14人が揃いました。


今回の見所は、昨年ニューマシンに乗り換えてから負け知らずの黒山健一選手vs4連敗中の小川友幸選手。
黒山選手は「いやあ連勝なんて絶対止まるものですから」と言いながらも、その裏には「止めてなるものか」との気持ちが滲みます。

一方の友幸選手は「ここで勝って中国大会でイーブンに持ち込み、得意の北海道大会で勝ち越し、という計画です」と言いながらも、実は40歳を越えて年齢的にももう勝てないのではないか、とのすさまじい焦りやプレッシャーと闘う日々だったようです。


試合は序盤、いつものごとく黒山健一、小川友幸、野崎史高、小川毅士の4人が僅差で並ぶ展開。
毅士選手は1ラップ目前半トップに立つものの、怪我をした左指が腫れ上がっていたそうで次第に順位を落としてしまいます。


野崎選手もカード接触などが続き、優勝争いに絡む走りにまでは至りません。


トップ争いは、やはり黒山選手と友幸選手。
1ラップ目は抜きつ抜かれつの大接戦ですが、ややリードは黒山選手。



友幸選手は2点を追って、1ラップ目最終の第10セクションにやって来ました。

先に入った黒山選手。土のステアを上がった先でこの状態になってしまいます。

判定は5点。
しかしアウト後黒山選手は審判に「テープは切れていないし前輪も出ていない」と主張し、判定は1点に変わります。

次に入った友幸選手はクリーンしましたが、ここまでの減点は友幸選手の12点に対し、黒山選手は11点。
黒山選手は1点差ながらトップで折り返した…はずでした。

というのは、2ラップ目の途中、先ほどの判定がまた変わったのです。
セクションの形状を大きく変更させ修正が必要となった、と5点の判定。
この結果、1ラップ目トップは12点の友幸選手。
3点を追う立場となった黒山選手ですが、晴天で少し土が固まった第2セクションの泥々登りをただ一人クリーンで抜け、同点に追いつきました。


ところが友幸選手がクリーンする第5で、カードに後輪が接触。5点をとってしまいます。


友幸選手は確かに足は着くものの、粘り強くマシンを前に進め続けます。


黒山選手は友幸選手が2点になる第6をクリーン。




じわじわと迫ってくる黒山選手を意識しながらも友幸選手は耐え続け、2ラップが終わった段階で減点は25点。

黒山選手は4点遅れる29点で、2人の優勝争いはスペシャルセクションにもつれ込みます。


SSのトライは、ここまで2位の黒山選手が友幸選手より先になります。
4点を逆転するために黒山選手はクリーンを狙わざるを得ず、当然走りには無理が出てきます。


結果黒山選手はSSの第1を2点で通過?でも判定は3点。理由を聞いているうちに減点は5点に変わります。

理由はタイムオーバーで、黒山選手の「前輪は出ていた」の主張は通りません。
※アウトポイントでは審判のホイッスルが聞こえにくかったのですが、ビデオ映像で確認したところ、確かにアウト前に90秒を超えておりました。


それを見た友幸選手は足を着きながら3点で抜けます。

この結果最後のSS2を前に差は6点に広がり、ついに2人の勝負が着きました。


勝負から解き放たれた黒山選手は、野崎選手の3点以外全員5点のSS第2で思いっ切りのトライ。
フルパワーで攻めテープをぶち切ってしまい、これで順位もすっきり納得の2位に。


友幸選手は最後まで粘り強い走りでラストを1点で抜け、優勝に花を添えました。


ほぼ1年ぶりに表彰台のテッペンに登った友幸選手。「嬉しい」というより「ホッとした」という表情が印象的でした。




全日本トライアルでは6位までが表彰台に上がりますが、ゼッケン6番の田中善弘選手が不在の今年は、この6位争いが大変な激戦となっています。
今回も試合前日のインタビューでは、斎藤晶夫選手と野本佳章選手が6位獲得を宣言。


1ラップ目の順位は斉藤選手が6位。

野本選手は2点差で7位につけ、2ラップ目の逆転を狙います。


ところがそこに、思わぬダークホース(と言っては失礼ですが)が現れたのです。

1ラップ目の12位からあれよあれよのごぼう抜き。成田亮選手が自己最高位、6位の表彰台を獲得しました。




優勝 小川友幸 減点29c12
2位 黒山健一 39c8
3位 野崎史高 47c7
4位 小川毅士 56c4
5位 柴田 暁 73c4
6位 成田 亮 84c2
7位 斎藤晶夫 87c1
8位 久岡孝二 90c0
久岡選手は3大会連続のSS出場。今回は野本選手も超え、楽しみな選手に成長してきました。

9位 野本佳章 91c1
10位 砂田真彦 95c0
砂田選手は、初のSS出走です。

<以下SS不出走>
11位 吉良祐哉 86c1
12位 岡村将敏 87c0
13位 藤原慎也 87c0
14位 磯谷 玲 92c0

レディースの優勝は、昨年の再デビューから負けなしの西村亜弥選手。

でも帰りの飛行機の都合で表彰式をパスせざるを得ず、壇上には代りにチーム監督が。


門永監督は自分の現役時代を含め、2度目の表彰台だそうです(^^)
あら、女子仲間としては表彰台がないくらいの高さがちょうどいいわよねえ。


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つばさの想い

2017-05-08 23:35:18 | 日々の事
トライアル世界選手権日本大会に合わせて、新作DVDが発売となります。

トニー・ボウ、藤波貴久、ハイメ・ブストに小川友幸。さらに小林直樹。
彼らが昨年末にもてぎで見せたスーパーデモンストレーションを中心に、RTLの歴史にまで触れた内容です。
最新のワークスマシンには、IAS砂田真彦が試乗。詳細なインプレッションをしてくれています。

カップリングには、世界最高クラスの質と量でトライアルマシンの収集をしている、フランス旧車クラブの山岳ツーリング。
トライアルに関してはもてぎの博物館もびっくりのマシンに火が入り、アンドラ近くのピレネー山脈を走ります。
以前「ルジャーンスクールNow」に収録したミーティングと同じテーマですが、走る場所はもちろん、内容も全く違っています。

というわけで、新旧合わせて豪華2本立て、という内容になりました。

今回歴史を実証するため、自分の取材テープから色々過去の映像を探索。
そしたら、まあ出てくる出てくる、こんな場所であんな撮影、おやまあそんなことまで撮っていたなあ。
いやあ、自分で言うのもナンですが、オレってかなり丁寧ないい仕事しているわぁ。

今回はホンダと4stRTLがテーマなので、せっかく掘り起こしても使えなかった映像も沢山。
もったいないので、ちょこっとここでご紹介です。

これはちょうど20年前、1997年のJTR関東真壁大会を走る、黒山健一選手。
最初の全日本チャンピオンを獲る年ですね。


こちらは1998年の世界選手権スペイン大会。

この大会からは、マルコ・コロメやドギー・ランプキン、まだゼッケン4番のフジガスの映像を使いました。

時代は少し新しくなって、これは4stRTLがデビューした2005年のJTR。
今年はもうお会いできなくなってしまった選手ですが、おお、若い!


こちらは現在もバリバリの現役選手ですが、12年前だと「えっとぉ、君誰だっけ?」てな感じでしょうか(笑)


せっかくなので、動画も紹介。
1997年、当時絶頂期!という三谷英明選手。2stRTLの走りです。
https://youtu.be/mqNuoCA--N4

トライアル世界選手権は今、FIMがビデオでの取材を一切拒否しております。
こういう映像が残してあればこうしていろんな形で活かせるのに、FIMのスカポンタンめ。
自分で自分の首を締めているんだぜ。
今回のDVDは本田技研さんとHRCさんのご厚意によって実現できましたが、やっぱり皆様からトライアルを預かっているメーカーやフェデレーションはこうでなくっちゃねえ。

というわけで、以下新作DVDのご案内。

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タイトル「つばさの想い」
   Honda Racing THANKS DAY:73分
   ヒストリカルTLミーティング:63分
   3,000円+税
CM動画はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=TzA-MjPoF0Q


●Honda Racing THANKS DAY
史上最強WCTチャンピオン トニー・ボウが飛びまくり、若手のホープ ハイメ・ブストがバネのように弾ける。
さらに藤波貴久が大胆な、小川友幸が精緻極まる技を惜しげも無く披露し、小林直樹が容赦なく煽る。
ツインリンクもてぎで開催された「Honda Racing THANKS DAY 2016」を中心に、レースからは伝わらないトライアルを描く。
過去の貴重な映像から見えてくる、頂点を極めてなお前に進み続ける選手たちの姿。
ホンダがたゆみなく続ける技術開発の歴史と、そこから生まれた最新鋭ワークスマシンにIAS砂田真彦がテストトライ。
長い歴史と人々の想いがひとつに重なり開催された世界最高のデモンストレーションでは、熱狂する観客の目の前で奇跡のようライディングが繰り広げられた。

●ヒストリカルTLミーティング
トライアルの本場ヨーロッパから、数年に一度開催される超豪華な旧車ミーティングをレポートする。
あのエディ・ルジャーンのチャンピオンマシンを含む歴史的名車がレストアされ、ピレネー山脈を縦横無尽に駆け回ったのだ。
カメラはパリにある、彼らの自宅や工場も訪問。
その生活からは、トライアルを通して人生をより豊かに幸せにする生き方が見えて来た。

2つの物語から、文化としてのトライアルの、その深淵を堪能する。

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この新作、5月27日(土) 2017年トライアル世界選手権日本大会開催の日に、もてぎで発売開始となります。
でも世界戦に行けない方には、27日までにご自宅で見られるようにお送りすることも可能かと。

皆様よろしくお願いいたします。
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