PRESSMAN GOGO

ディレクター生野涼介が日々の気がついた事、取材した時の思いなど、日常のブログです。

スーパートライアル2016 第5戦北海道大会

2016-11-06 16:29:48 | 日々の事
劇的な逆転で幕を閉じた2016年の全日本トライアあるですが、DVDはまだまだ続きます。
お待たせいたしました、真夏の開催、北海道大会が来週14日から発売開始です。
※例によって、事前にお申し込みいただけますと、うまくいけば今週末にはお手元にお届けできるかも。

小川友幸選手が圧倒的な強さを見せたこの試合。
本人も不甲斐なかったと認める前2戦の不調はなんだったのか、対する黒山健一選手と野崎史高選手らはどのようなトライを見せたのか。
トライアルというスポーツの勝負の奥深さが感じられます。
北海道のセクションは結構シンプルなのですが、それでも改めて全ての選手を見るといろいろな行き方、テクニックが見えてきます。

北海道では今雪もふっているとのこと、冬のトライアルは是非コタツでDVDをお楽しみください。


CM動画はこちら。
https://youtu.be/rw7WtERZ4KY
以下DVD解説文からご紹介です。

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「いつ以来や、というくらいいい走りやな」
2016年JTRも後半戦に入る第5戦北海道大会。小川友幸選手は、アシスタント田中裕大さんが思わずこうつぶやくほどのトライ。ここ2戦ピリッとしなかった友幸選手に舞い降りたトライアルの神とは、いかなるものだったのか。

対する黒山健一は、チャンピオン奪還のためには残りを全勝するしかない。しかし今回は九州大会のようなマシン不調こそなかったものの、友幸選手との勝負は離されるばかりである。
そしてその黒山選手の前にもうひとり、前戦と同じく野崎史高選手が立ちはだかった。

各選手がそれぞれどのようなラインでセクションを攻め、勝ち、そして負けるのか。
テクニックと魂の全てを込めた勝負は、スペシャルセクションへともつれ込んでいく。
2016年全日本トライアルのランキング争いに重要な位置を占める天王山、北の大地での闘いの詳細ドキュメント。
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2016年全日本トライアル 第7戦東北大会

2016-11-03 18:41:26 | 日々の事
2016年全日本トライアルシリーズ。ランキングトップの小川友幸選手は、この試合で6位以下におちなければタイトル確定です。
IASチャンピオンが事実上決まった状態で迎えた最終戦、選手たちには笑顔があふれ、会場にはなごやかな空気が流れます。

ランキング6位を賭けて田中善弘選手を追い詰める野本佳章選手も、パドック前でお昼寝の余裕です。


この最終戦東北大会、昨年は野崎史高選手、その前は黒山健一選手が優勝。
今年のタイトルをほぼ手にしている小川友幸選手は、2年続けて優勝出来ていないのです。

選手にとって最終戦で負けるということは、その悔しさを来年春まで引きずるということ。
明るく楽しいオフシーズンのためにも、友幸選手は「なんとしても勝ってチャンピオンを決めたい」と意気込みます。


逆にタイトル奪還ができなかった黒山健一選手は、ここで勝てば来年への大きなジャンプ台になるというわけです。
前戦でデビューウィンを飾った新型マシンはさらに進化したそう。

今回は中部にはなかったスペアマシンまで用意。

どちらもまだまだ手作り感が残りますが、万全の体制で2連勝を狙います。


そしてここSUGOではめっぽう強く、得意会場に自信を持っている野崎史高選手。
今年は「ドラゴンボール」の界王神のような髪型で、狙うは当然テッペンです。


またしても3人が激突する最終戦は、ドラゴンボールの「神と神」の上を行く「神と神と神」という展開を見せました。

昨年の東北大会は3ラップが終わった時点で、この3人が合計減点1点で並ぶという大接戦でした。
これを反省したのか、今年のセクションは少し難し目。
基本設定は昨年と同じなのですが、長くしたりステアへの角度を変えたりなどの手法で、ひとつ以上のひねりが加えられています。
たとえば第3セクションのこのコンクリートブロックには、この角度から飛びつかなければなりません。


加賀国光選手


砂田真彦選手


藤原慎也選手


野本佳章選手


氏川湧雅選手


結果選手たちの減点は確かに昨年よりは多くなりました。
Top3はその第3はクリーンするものの、友幸選手は第7セクションで転落。

それでも1ラップ目は合計6点で1位です。

対する黒山選手も6点で並び、野崎選手も合計9点で2人を射程圏内に収めます。




2ラップ目に入ると、友幸選手が第3セクションで5点。

手首を痛めしばらく立ち上がれないほどの転倒をしてしまいます。


ここをクリーンした黒山選手と野崎選手は友幸選手を逆転しますが、黒山選手はすぐとなりの第4で失敗。


野崎選手も第7セクションでマーカーを飛ばしてしまいます。


3ラップ目は第7を1点で抜けた友幸、野崎選手に対し、今度は黒山選手は5点。


この結果、3ラップが終わった段階で、
 1位:小川友幸(減点13)
 2位:野崎史高(減点15)
 3位:黒山健一(減点17)
と差は2点ずつ。
勝負はふたつのスペシャルセクションにもつれ込みます。
※実は野崎選手はこの他に1ラップ目のタイムペナルティー3点があるのですが、これについては後述します。

SSの第1はこの巨大タイヤ。

晴れていたとはいえ地面から染み出す水分で、タイヤは猛烈にスリッピー。
アウトの巨大タイヤまで行きつけなかったり、最後で落ちる選手が続出します。

加賀国光選手


岡村将敏選手


氏川湧雅選手


小川毅士選手


優勝をかけたトライに最初に入った野崎選手。手前はクリーンで巨大タイヤに挑みます。
ここは先に走った野本佳章選手、田中善弘選手、柴田暁選手が3点で抜けていて、足をついてマシンを引き上げれば脱出が可能。
ただ野崎選手は逆転優勝のためには足を着けなかったのでしょう、クリーンを狙いすぎてついにここで落下してしまいます。


続く黒山選手は、2点でアウト。


これで友幸選手はクリーンを狙わないと危ない状況に追い込まれます。
その結果がこちら。


SS第1が終わって
 1位:小川友幸(減点18)
 2位:黒山健一(減点19)
 3位:野崎史高(減点20)+TP3
友幸選手は厳しい表情で、勝負はいよいよ最後のSS第2です。


ここは第4セクションの改造で、入り口すぐのヒルクライムが超難題。

岡村将敏選手


加賀国光選手


柴田暁選手


多くの選手が失敗しますが、ここさえ越えればあとはそれほどでもなく、斎藤晶夫選手、吉良祐哉選手はクリーンしています。
そして野崎選手、黒山選手も0点でアウト。




Top3にとってはきっとそれほど難しくはないのだろう、このままゼッケン番号の順位で試合終了かな?と思った瞬間でした。
最後に入った友幸選手が失敗してしまったのです。


友幸選手らしくない失敗でしたが、実は試合当日の朝左腕に水がたまって腫れ上がり、出走できるのか不安になるほどだったとか。
もしかしたらその影響が最後に出てしまったのかもしれません。


今シーズン最後の試合の最後のセクションの最後のライダーでの大逆転。
この結果
 優勝:黒山健一(減点19 c20)
 2位:野崎史高(減点20+TP3=23 c20)
 3位:小川友幸(減点23 c19)
という劇的な結末となったのです。

突然の優勝に自分でもびっくりの黒山選手。

SS第2からパドックに戻る途中、多くの人から祝福を受け、ハグを繰り返します。
その中で、新型マシンに2連勝をもらった開発者木村治男さん。確かに目には涙が・・・

黒山選手はパドックに戻っても、今度は友幸選手とハグをしていました。




2016年全日本トライアル最終戦は、選手たちの健闘を祝福するような赤い夕陽のもとで幕をおろしました。


優勝 黒山健一 減点19 c20
2位 野崎史高 23 c20
3位 小川友幸 23 c19
4位 小川毅士 34 c14
5位 柴田 暁 53 c9
6位 田中善弘 55 c8
7位 斎藤晶夫 57 c3
8位 加賀国光 59 c9
9位 野本佳章 63 c8
10位 成田 亮 71 c7
11位 吉良祐哉 79 c7
12位 藤原慎也 81c6
13位 氏川湧雅 82 c3
14位 岡村将敏 83 c4
15位 武井誠也 91 c5
16位 砂田真彦 95 c4

ところで、野崎選手のタイムペナルティー問題。事件は1ラップ目の第4セクションで起きました。
IASの最後に入った野崎選手は、ヒルクライムの途中で一旦止まる作戦。
この時後輪がテープに接触します。

このテープ、はじめからかなりゆるく張られていて、ここで止まるラインの選手の多くは同じようにテープに接触してから再スタートしていました。
ところが野崎選手にだけ5点の笛。判定を下したのは、この大会では「競技総監督」の肩書を持つMFJ東北の畑山和裕さんです。

「あのテープはマーカーのようなものなので、膨らんでも接触しても5点」というのが、その判断基準です。
野崎選手は「テープはマーカーのようなものではなく、テープですよね」「テープは最初から膨らんでいました」「テープは接触しても伸ばしても、切れない限り問題ないんじゃないですか」「他の選手はOKだったのに、なぜ判断基準が違うのでしょうか」との質問をします。
現場のオブザーバーは「後輪は出ていない」との証言。野崎選手は「審判は5点ではないと言っているのに、オブザーバーではない畑山さんがなぜ5点と言うのですか」とも。


この部分だけでおよそ3分がかかっています。さらに判定は「オブザーバーだけで協議します」と野崎選手を待たせ、審判側に引き取られました。
結果5点の判定は1点に変わりましたが、野崎選手にとってはおそらくここで5分以上のタイムロスがあったと思われます。
野崎選手には1ラップ目、3点のタイムペナルティーが加算されています。
もしこれがなくても総合減点では黒山選手には追いつけませんが、特に今回のような神経戦では1点をめぐる駆け引き、作戦によって試合結果が変わってくるのは当然の事。たとえばSS第1で、野崎選手はあえて1点をついて5点を避ける方法も可能になったはずです。
個人的には今大会の優勝は野崎選手であったかもしれない、と思います。

もうひとつ。
SSの第1に最初に入った武井誠也選手は、最初のタイヤから飛び降りた時、おそらく左肩を脱臼してしまったと思われます。



パンチを受けると直ちにセクション横に来た救急車で運ばれ、SS第2は走っていません。

ところがリザルトを見ると武井選手の最終セクションは5点となっており、リタイア扱いではありません。

しかしSS第1から救急車で運ばれた武井選手が、自分で戻ってきて申告5点のパンチを受けゴールする事が可能だったのでしょうか。
ルールにはSSは「指定された順番にイン出来ない場合は、減点10点になります」とあります。
もし武井選手のSS2が10点だとすると、砂田選手は最下位を免れることができた計算です。
あるいは救急車に乗り込んだ武井選手が病院よりも先にSS2に行って、申告5点のパンチを受けたのかもしれません。
通常のセクションの場合選手本人とマシン揃っていないと申告5点は認められないはずですが、SSの場合はどうなのでしょう。
またその場合、他の選手がSS1をトライ中、すなわちSS2がオープンされる前に申告5点が行われたことになります。
果たして試合が始まる前にパンチを受けることは、可能なのでしょうか。

今回は当日券で入場した場合、駐車料金も含めると1人4000円以上も必要となる、全日本トライアルとしてはかなり高額な出費を強いられる大会でした。
会場ではSSに限らず解説者がマイクを持って各セクションを回っていたのですが、ほぼ全観客が目撃した異常な転倒で多くの人が心配する武井選手に関する情報は皆無。
大会運営者や解説者が救急車で運ばれた選手に対して、何の心配や関心が無かったと思いたくはありません。
もう少し観客に、必要なことをきちんと伝える情報サービスがあっても良かったのではないかと思います。
選手たちのパフォーマンスはまさに感動ものだっただけに、大会運営にすっきりしないところが残ったのが非常に残念でした。

2016年のランキングは
チャンピオン 小川友幸 129
2位 黒山健一 124
3位 野崎史高 111
4位 小川毅士 91
5位 柴田 暁 75
6位 田中善弘 67 野本選手に6位に迫られていた善弘選手、逃げ切りました。
7位 野本佳章 62
8位 斎藤晶夫 45 同ポイントながら、最後に加賀選手を逆転です。
9位 加賀国光 45
10位 吉良祐哉 28
11位 成田 亮 14
12位 岡村将敏 8
13位 藤原慎也 7
14位 砂田真彦 6
※氏川湧雅選手、武井誠也選手はノーポイントでした。

東北の太陽があっという間に沈んでからの、小川友幸選手タイトル獲得を祝う恒例のバイク胴上げ。

今年は他に国際B級で氏川政哉選手、国際A級では久岡孝二選手がチャンピオンを獲得し、TeamMitaniはなんと全クラスを制覇です。
おかげでバイクの担ぎ手が足りなくてちょっと苦労しましたが、それでも3台いっぺんのバイク胴上げで華やかにシーズンを締めくくりました。
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2016年全日本トライアル第6戦 中部大会

2016-10-14 16:44:32 | 日々の事
北海道大会の合計減点は2点。ほぼオールクリーンという圧倒的な走りを見せた小川友幸選手。
その前の中国大会、九州大会とはうって変わった完璧なトライであった。
前戦で十分な走りが出来なかった原因は「勝ちたいという想いが強すぎてが空回りした」だったそうだが、この問題も乗り越えた友幸選手はもはや「完全体」。
「残り全戦優勝」の言葉も十分にリアリティーを持っていたのだが、しかしそう思い通りに物事が運ばないのがトライアルというスポーツである。


土曜の夜から降り始めた雨で、極端に難しくなったセクション。
雨は午前10時前には上がり始めたが、今度は流れなくなった泥がタイヤと岩にへばりつき、難易度はかえって上がる。

 野本佳章選手


 怪我を治し近畿大会以来出場の武井誠也選手


 吉良祐哉選手


 斎藤晶夫選手


 小川毅士選手


 野本佳章選手

スーパークラスも第1と第4は、1Lap目全員が5点という有様。
過去のJTRで全員5点というセクションはまれにはあったが、多くても1大会ひとつ。それが一度に2つも出たのである。


また今回は150人を越えるエントリーで、ひどい渋滞が起こっていた。
大会側はIBを2班に分けてトライが集中しないように工夫をしていたが、それでも行けども行けどもずーっと渋滞している。




人数の問題の他に、泥に挑む選手たちが失敗すると滑り落ちてテープを切ったり、マシンを引きずり出すのも一苦労。処理が終わるまで後の選手はトライが出来ないのだ。
時間に追われたIASは、後半のセクションをエスケープせざるを得ない選手が続出。
第11セクションは善弘選手が3点の他全員が5点だが、これはかなりの数がエスケープによるもの。
上の写真がIASが1ラップ目終盤に回ってきた時の、その第11セクションだが、もしここに並ぶと1人1分としても15分以上のロスを被る。
転倒ライダーがテープを切ったりすれば、さらに時間が伸びる訳である。
勝負においてエスケープは賢明な判断ではあるものの、選手たちが力を発揮する場を得られなかったのは残念であった。
この結果1Lap目は下位6人が12セクション全て5点の合計60点、上位3人も30点で並び、わずかにタイムペナルティーで順位がつくという状況であった。

試合前は「神経戦でしょうね」と言っていた小川友幸選手。
普通の「神経戦」はどの選手もなかなか減点をとらない状態が続くが、今回は減点取り合いでの大接戦。
どの選手も見ていて「おお!」と声が出るようなクリーンも出せば、「あれれ?」という失敗も見せる。



 
その中で友幸選手は1ラップ目のタイムペナルティーを1点に押さえ、合計31点でトップに出る。


続いて2位は、30点+TP4=34点の黒山健一選手。


3位は同じく30点+TP5=35点の野崎史高選手。


野崎選手はこの試合から十数年アシスタントを努めた中山浩さんが生前退位となり、国際A級佐藤和人さんに交代。

しかし中山さんは野崎選手を追いかけ、観客エリアからアシストコールを送る。
チームとして本来あるべき体制を作り勝つことへの執念を見せていたのだが、2ラップ目に入って泥が少し固まり始めてからは少しずつ差が開き、野崎選手は優勝争いから離れてしまう。

原因のひとつは2ラップ目になっても解消されない渋滞で、集中力が乱されたためとのことであった。
実際2ラップ目もIASはトップ3人を含む9人がタイムペナルティーを取ってしまっている。

友幸選手は2ラップ目も黒山選手とシーソーゲームを展開していたのだが、終盤の第11セクションのほとんど何でもないポイントで痛恨の転倒。

本人は「地元中部で勝ちたいという気持ちが、プレッシャーになった」と語る。
しかしここで友幸選手を逆転した黒山選手も、この試合から導入した新マシンを勝たせなければならない、という重荷を背負いながらのトライであった。


優勝争いは2つのスペシャルセクションへ。
両方とも多くの選手が失敗する、なかなかの設定。

 吉良祐哉選手


 柴田暁選手


 小川毅士選手

しかし野本選手が2つともクリーンが可能なことを証明。


野崎選手もふたつを0点で走り、3位で試合を終える。


最終セクションを迎え、友幸選手とはTP含み3点差の黒山選手。

ここで1点を着くが、これは5点回避のためにあえて出した足だったそうである。


ドンキーコングが吠えているようなアシスタント黒山二郎さんの歓喜の声の中、黒山選手は今季2勝目を獲得した。


最後を走る友幸選手は、SS第2を連続ダニエルで走りクリーン。



これは勝っていた場合はお祭りとして、負けていたら観客サービスとして最初から決めていた事だったそうだ。

友幸選手のパフォーマンスにお客さんが大喜びしているその時、黒山選手はこっそりパドックに戻りひとりテントの一番奥で胎児のように体を丸める。

数分間もそのまま固まっていただろうか。ようやく上げた顔は、目が真っ赤に濡れていた。

それは新マシンを背負って、ライバルと泥と時間と、何よりも自分自身の心と闘い切った戦士の涙であった。


優勝 黒山健一 46+TP6=52 c10
2位 小川友幸 51+TP4=55 c10
3位 野崎史高 55+TP8=63 c11
4位 小川毅士 75+TP4=79 c8
5位 柴田 暁 88+TP1=89 c3
6位 野本佳章 94+TP1=95 c4
7位 田中善弘 103+TP0=103 c3
8位 成田 亮 115+TP0=115 c1
9位 加賀国光 116+TP0=116 c1
10位 斎藤晶夫 118+TP4=122 c0
11位 岡村将敏 124+TP0=124 c0 1点1
12位 藤原慎也 124+TP0=124 c0 1点0 2点1
13位 氏川湧雅 124+TP0=124 c0 1点0 2点0
14位 武井誠也 126+TP0=126 c0
15位 砂田真彦 130+TP3=133 c0
16位 吉良祐哉 128+TP17=145 c0

こちらは黒山選手がこの試合でデビューさせた新型マシン。






フュエールインジェクション、後方排気を採用の他、リアサスもリニューアルされているそうだ。


エンジンはこれまでの5バルブが4バルブに。
ガソリンキャップから前がエアクリーナーと思われ、前方吸気のため前側に機器が集中。
このためシリンダーは前傾に出来ず、左右で多少印象が違うもののイギリス旧車のバーチカル状態を越え、後ろに倒れて見えるほどである。




黒山選手は「実は今シーズン始まってからずっとなんです」と言っていた不安定なエンジンからこれで完全に開放された、と思いきや、2ラップ目の後半からは明らかにおかしな排気音が。
SSの前にも調整をしていて、まだまだ発展途上であることが分かる。


各パーツも夏休みの工作宿題のような手作り感がありありだが、黒山選手に言わせると「ようやくスタートラインに着いた」だそう。


開発した木村治男氏が「排気量など数値的な事は、非公開です」と言うところからも今後変化があると予想されるが、なんだ排気量はしっかりここに書いてあるじゃんねえ(笑)


残るJTRはあと1戦。マシンを完成させるには時間が足らないものと思われるが、2017年に向けて黒山選手をはじめとするライダーがどのような試合を見せるのか、非常に楽しみである。

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野崎史高トレッキングスクール

2016-09-16 16:08:08 | 日々の事
「ゼッケン1番と2番の人が外国にいますんで、今日本にいる中で一番上手なライダーです」と紹介された、ゼッケン3番の野崎史高選手。

トライアル・デ・ナシオンが開催される9月11日、愛知県のオフロードバイクショップ「タンデム」の主催で開催されたトレッキングスクールを取材しました。
http://www.tandem-kt.com/

集合場所は、全日本トライアル開催を1ヵ月後に控えた、キョウセイドライバーランド。
ここに野崎選手を招いたのは、みんなから「大将」と慕われるタンデムの杉浦勝好さんです。

彼がお客さんと一緒に、もう10年以上も走り回っているというキョウセイの周りのお山。
その林道の各所にあるトライアル的ポイントの攻略&練習方法を、直々に教えてもらおうというスクールです。


杉浦さんの元に集まったのは、トライアル車も3台ほどありますが基本はセローかトリッカー。
大将によると、みなそれなりの腕前とのこと。
「フロントアップや少々のステアケースは問題ありません!」との大将の太鼓判で、基礎練習は無しでいきなり山に入ります。



まずは軽く登ってみましょう。

「さわやかヒルクライム」と呼ばれるまっすぐの登りは、さすがに皆さんノープロブレム。
でも登りの途中にちょっとターンが入ったら、どうなるかな?






林道によくあるつづれ織り登りの、鋭角ターン。






足を着いて切り返せば行けるだけど、やっぱりそこはクリーンを狙ってみようよ。ほら、ちょっとこうするだけでスルスルと。


タイヤ1本の獣道を移動して、登りの途中にある岩越え。

このくらいならちょっとフロント上げれば、マシンが勝手に上がってしまう高さなはずなんですが・・・。


それほど高くないダム型ステアケースでも。





「低いつもりで高いのが、プライド」なんて言葉もありますが、高いつもりで低いのが、フロントタイヤ。
大将が「問題ない」と言っていた皆さんのフロントアップ。実は不完全だったりたまたま1回できちゃっただけだった事が、次々と露呈します。

今度は助走がなく、滑りやすい丸太のオーバーハング。さらに越えたた先が登りになっているという丸太。

野崎選手をもってして「これは難しいねえ」と言わしめます。
頑張って挑戦した生徒さん達ですが、地面や空など、クリーンではない色々なものを見てしまったようです。






でも野崎選手が走ると、セローでもトリッカーでももちろんオールクリーンです。その場でターンして、クリーンの往復まで。






これらのマシンはタンデム杉浦さんがモディファイしているものですが、野崎選手は「いいねえ、これ」としきりに感心。
「十分セクションも走れますよ。ちょっと重たいトライアル車って感じ」だそう。



セローはアンダーガードの他、ギヤ比や吸排気もいじってあります。


でも大将ほどお金と時間をかけなくても、ちょっとした調整だけでもぐっと走破力が上がります。
たとえば、クラッチレバーの調整。


こちらは重たくなったスロットルホルダ。CRCをシュッとやるだけで全然変わります。


テクニックやボディアクションも、疲れが出ると出来ているつもりで乱れていることがよくあります。
マシンも同じでちゃんと診てやらないと狂ってしまい、それに気が付かないまま体が対応してしまうと、ライディングにも悪い癖がついてしまうんですね。

というわけで、テクニックもマシン整備も「基本がいかに大切か」という事を、ちょっと痛い思いもしながら教えてもらいました。

そしてもうひとつ大切なのが「うまく行くイメージ」。
先ほどの丸太も、もうセクションを見ただけでビビっての失敗が連続しました。


この連続ステアでも、3段の岩にビビって「クリーンしているイメージ」が作れないと、行けるものもダメになってしまうのです。








でも気持ちに余裕を持てていれば、イメージ通りに基本を繰り返すだけというわけです。


最後にやってきた、杉浦さんが「魔王ステア」と呼ぶこの高い段差。


ただ突っ込むだけではこんなふうになっちゃいます。




でも野崎選手のテクニック解説を聞いて基本を理解、次に何度かお手本を見て行けるイメージを作った大将。


何人もいるお助けにも安心した事もあったのでしょうが、10年間挑み続けて初めてのクリーンを見事に記録。

最後に自らを人柱として、基本テクニックと基本整備、そしてイメージの大切さを立証した次第です。
いいイメージを作るためには、1ショップに1人、野崎史高ですね。

今回テーマとなった各種基本の大切さは、この映像も含めて近々製作予定の「野崎史高の 変身!トレールテクニック」第2弾に収録します。
いいイメージを常にお手元に置いておくためにも、お役立ちの予定です。おったのしみに〜。

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スーパートライアル2016 第3戦九州大会

2016-09-09 15:30:24 | 日々の事
もう20年くらいも全日本トライアルの取材を続けていますが、いったん流れた大会が復活したのは、おそらく初めてではないでしょうか。
運営スタッフの情熱に支えられ、中国大会と北海道大会の間に開催された九州大会。
やはり日程的にちょっとキツいところもありましたが、内容的には「頑張って開催してよかった」という見どころの多い大会となりました。

いつものスーパークラストップライダーの走りや勝負の機微はもちろん、前回から特典映像として入れている全クラスの表彰式では、他クラストライも見られます。

この取材で九州に着いて真っ先に行ったところは、大会会場ではなく熊本城。
過去の九州大会DVDにもここの映像をたっぷり入れたことがありますが、いやあ、聞きしに勝る被害にビックリです。





不謹慎ながらおもわずこの映像を連想してしまいましたが、本当に怪獣が暴れたような惨状です。

地元ではまだ揺れが続いているようなので、心配です。

DVDの発売は9月中旬となりますが、事前にご連絡いただければ中旬にはお手元に届く形もとれそうです。

CM動画はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=6Xrjb7FQKnE
以下、DVDの解説文から内容ご紹介。

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スーパートライアル2016 第3戦九州大会
本編:約109分 税込価格:2,880円

熊本地震の影響で、第4戦のあとに開催された2016年の全日本トライアル第3戦九州大会。
第4戦では約1年ぶりの優勝を遂げた黒山健一選手にとっては、ここでも勝てるかどうかがタイトル奪還への分水嶺となる。
待ち受けるのは、豊かな自然の中に作られたスリッピーなセクション群。走破のためにはテクニックはもちろん、豊かな経験と知恵が必要条件となる状況は、第4戦と同じである。ところが黒山は中国大会で見せた、あの迫力ある走りを再現出来ない。
一方前戦で優勝をのがした小川友幸は、同時に全勝チャンピオン達成の重圧から脱け出せたはずである。
しかし今回も不安定な走りが続き、試合の主導権を握ることができない。
いつもの2人の闘いに割り込んだのは、小川毅士と柴田暁。さらに特別仕様のマシンを持ち込んだ野崎史高。
そして火の国の大地を相手に繰り広げられた優勝争いは、思わぬどんでん返しを迎えていく。


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