QAZのつれづれ日記

  思いついたことを気ままにブログで

5月の歌、母の日に寄せて

2017年05月14日 | 音楽

風薫る5月の歌を集めてみました。

まずは「茶つみ」です。
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る・・・
文部省唱歌で作詞・作曲者とも不詳、八十八夜は立春から数えて88日目にあたる5月2日(閏年は5月1日)になります。
「せっせっせ~」で始まる手遊びを思い出される女性のかたもきっといらっしゃることでしょう。

次は5月5日こどもの日、端午の節句です。
記念日を大事にしている我が家ではこの日かしわ餅を食べ菖蒲湯に入りました。
ちなみにかしわ餅は関東で、関西はちまきが定番とか。
背くらべ」は中山晋平作詞、海野厚の作曲。
柱の傷はおととしの
五月五日の背くらべ・・・
なぜ去年ではなくておととしなのか、そこには作詞者の深い事情があったようです。
「傷」は体に負ったキズで物についたキズは「疵」ですが、常用漢字ではなくなった「疵」の代わりに今は両方「傷」と表記されます。

端午の節句に飾られるこいのぼり、都会でこいのぼりを見ることもめったになくなりました。
こいのぼり」の歌で一番よく知られているのは近藤宮子作詞(作曲者不詳)の
屋根より高い こいのぼり
大きいまごいは お父さん・・・

次によく知られているのは弘田龍太郎作曲(作詞者不詳)の
甍(いらか)の波と 雲の波
重なる波の 中空(なかぞら)を・・・
古いだけあって歌詞も少々難しいです。

こいのぼりの歌にはこのほかにもいくつかあります。
井上武士作曲(作詞者不詳)のもの、サトウハチロー作詞・下總皖一作曲のもの、林柳波作詞・本居長世作曲のものなど。
滝廉太郎も作曲しています(作詞は東くめ)。
大きな黒い 親鯉に
小さな赤い 鯉の子が・・・

次は曲のタイトルに五月と入っている曲です。
若谷和子作詞、中田喜直作曲で「五月の歌」という曲があります。
同じ中田喜直作曲で「五月の朝の少女のうた」(作詞は間所ひさこ)というきれいな曲があります。

5月の第2日曜日(今年は14日)は「母の日」です。
窪田聡作詞・作曲「かあさんの歌」はよく知られています。
かあさんは 夜なべをして
手袋 編んでくれた・・・
原詩は「かあさんは」となっていますが「かあさんが」とも歌われています。

田中ナナ作詞、中田喜直作曲の「おかあさん」という曲もあります。
夢虹二作詞、中田喜直作曲の「カーネーションに寄せて」もきれいな曲です。

また5月は新緑、田植えの季節でもあります。
緑のそよ風」は清水かつら作詞、草川信の作曲です。
みどりのそよ風 いい日だね
ちょうちょもひらひら 豆のはな・・・

松永みやお作詞、平岡均之作曲の「若葉」という曲もあります。
あざやかな緑よ 明るい緑よ
鳥居を包み わら屋を隠し・・・

井上赳作詞、中山晋平作曲の「田植え」をご存じの方はかなりご年配のかたでしょう。

次に外国の曲では
5月の歌」(原題は「春への憧れ」Sehnsucht nach dem Frühling):モーツァルト
愛する5月よ」(Mai, lieber Mai):シューマン 
5月のそよ風」(May breezes):メンデルスゾーン  
5月の歌」(May Song):エルガー
我が母の教え給いし歌」(Kdyz mne stará matka):ドヴォルザーク
ボヘミア民謡の「おお牧場はみどり」(中田羽後訳詞)や加藤登紀子が日本語詞をつけた「美しき五月のパリ」(作詞、作曲者とも不詳)もあります。

最後にBill Parkinson(1944-、イギリス)作曲の名曲「ママに捧げる詩(うた)」(Mother of Mine)をNeil Reid 君の歌や本田路津子さんの日本語カバーバージョンも素晴らしいですが、ここはHayley Westenraの透き通るような歌声を今日母の日にカーネーションと共に亡き母に捧げて締めくくりたいと思います。


ピアノ譜がここにあります。

関連ブログ:
母の絵の個展のことなど(2014.12.04)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿