愛しきものたち

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京都府宇治田原町 奥山田の茅葺き屋根 

2013年02月17日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

宇治田原町の中心付近より国道307を信楽方面に約7km、滋賀県旧信楽町朝宮と茶屋トンネルの先、裏白峠で境を接する宇治田原町最東端地区。

奥山田は狭隘な二つの谷筋に大きく三集落にわかれている。

短いトンネルを二つ越え、峠を下りきると奥山田地区の家並が目に飛び込んで来るが、左手「天神社」前の交差で左折、旧奥山田小学校の前を進むと懐かしくも、草臥れた山里の佇まいが見える。

振り返ればこんな懐かしい景観・・・・・、小学校は数年前に統合、廃校になり、この山里も少子高齢化が進んでいる。

集落の左手高台に茅葺き屋根の民家が見え、 その下段にも雨漏り防止のシートで包んだ茅葺き屋根が見える。

さほど大きくない茅葺き屋根、往時どこの田舎にでも在った百姓屋と言う佇まい。

入母屋屋根に桧皮と竹の箱棟を乗せ、山間部の証で有る様に北面妻側には淡雪が少し残っていた。

若者の居ない住まいなのだろうか??・・・・・・。

少し引いてみればこんな哀しい姿です・・・・・、何とか主屋だけは維持されて居ますが、最早、後がない状態。

これが少子高齢過疎化社会の現実、そんなに辺鄙な山奥でもないのに・・・・。

玄関先から見る前の家もこんな状態・・・被って居るのは工事用シートでは有りません。

もう新しい茅葺き屋根は見れないだろう??

一方奥山田地区別の集落で見た景観・・・・こうしてカラートタンですっくり茅葺き屋根を覆った民家はまだまだ多く見ることが出来る。

手入れも行き届き、車も停まって居るので若者も同居しているかも??

撮影2013.2.9



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