愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

奈良市北村町 観音堂阿弥陀笠石仏

2011年03月12日 | 石仏:奈良

石仏の里として知名度の高い京都府の旧加茂町当尾(とうのお)地区に接して穏やかな里山、北村町の集落がある。

奈良市街方面、般若寺交差点より国道369号線で柳生方面に東進、中ノ川二又交差を左へ、県道33号線を道なりに約10分、少し民家の建ち並んだ南庄公民館辺りで斜め左手に登る坂道へ直ぐ右手斜面に戸隠神社、それを下れば右手に北村の公民館。

この地は常福寺という寺跡で脇に小さな観音堂が建てられ堂横に阿弥陀石仏龕と如意輪観音が並び立てられている。

向かって左手の 阿弥陀石仏龕は自然基礎石上に立ち、良く整った笠石を載せた全高約1.7m、南北朝時代の造立。

右手には板石状石材上部に蓮座上に座す如意輪観音を半肉彫り」で刻み出している。

六臂の如意輪観音像は上部が欠損しているが、文禄四年(1959)の銘を持つ桃山時代 の作。

この地域ではこうした如意輪観音石仏を見かけることが多く、如意輪観音石仏を信仰する十九夜講が村の女性の娯楽に成っていたのだろう・・・。

撮影2007.2.17



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