愛しきものたち

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京都府精華町 祝園神社「居籠り祭り」二日目大松明

2015年01月14日 | 神事:行事:寺社: 仏像

 この厳寒時、我が木津川左岸、精華町祝園神社「居籠り祭り」2日目の夜に行われる大松明の儀に行ってきた。

 

「居籠り祭り」は正月庚申の日から3日間行なわれる音無し神事と言われ、京都府の無形民俗文化財に指定されている。

 今年は1月8日から10日までの3日間、木津川左岸堤直下の祝園神社で行われ、昨年の三日目-綱引き式に続き、今年は厳寒の中意を決して2日目の「大松明の儀」を見てきた。

夜7時、山城には多い本殿に続く割り拝殿右側の「お火たき場」に、大豆の枯れ枝を割竹で包み込んだ大松明に火が点けられ激しく燃え上がります。

拝殿の屋根を焦がす程に燃え盛りますが火事に成った事は無いと言います・・・・・しかし天井にはしっかり鉄板が備えられ用心している様です。

 外から見ると割拝殿の片側が炎に包まれて居るように見えます。

 

 大松明は境内へと担ぎ出され、しばし立てられ待機・・・

 しばらくして奉持者に担がれた大松明は燃え上がる炎と共に参道を進み・・・・

鳥居を潜り暗闇の中を、野面方面へと向かって進んで行く。

宮司は目隠しの衣笠に入り、身を隠したまま大松明の後に付き、野面水田の一画にある「幸(こう)の森」まで約1.5kmを練り歩き、そこで松明あかりの「御田の儀」が行われる。

しかしこれは秘事に付き望見は現在も許されて無い様です。 

撮影2015.1.9



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4 コメント

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太古からの・・ (阿漕 平八)
2015-01-14 23:09:03
ず~~~と昔の、オリジナルの祀作法を想像する
のは楽しいですわ。ひょっとして、当初は人身御供
だったのかも知れません。

松明は天空に在の神への目印であり、降天の地で
ある「御田」までの道を照らすものです。いけにえで
すから、真っ裸であり、恐れ多いので姿を人には見
せません。もし見てしまうと、目が潰れるとかの禁忌
があったはずです。多分女性で、婆ではご利益など
ありません、バチが当たります。

神と五穀豊穣を約束した後には、その交換物として
いけにえを差し出します。生き埋めなどして殺害した
のか、山の民がさらって行ったのかはわかりません。
ただ、村長にしか秘伝は伝わらなかったハズです。
いけにえは村に帰れなかったから・・

迫力ある写真を見ていて、妄想が走りました。
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絵空言ではないような・・・・ (ぺん)
2015-01-15 10:36:43
ここは神代の時代からの歴史が生きてる旧い神社、「居籠もり」からも判る様に旧い祀りの所作をよく伝えています。

阿漕さんのたくましい想像力も決して絵空言ではないような気がします。
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写真借用のお願い (橋田俊彦)
2017-11-11 14:18:10
淀川の災害等に関する冊子を作成しています。出来れば、その水に関する歳時記のページに貴殿のサイトの居籠祭の写真を使わせていただきたいと思います。
ご許可いただければ幸いです。
メールアドレス=hashida@a-vdo.com
返信する
どうぞお使いください。 (ぺん)
2017-11-12 05:33:48
橋田俊彦様・・・メール発信致しました。
返信する

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