愛しきものたち

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奈良市下狭川町 二石六体地蔵:阿弥陀石仏

2014年06月26日 | 石仏:奈良

 

奈良市の北の端、京都府笠置町の県府境に近い下狭川に、この地域では珍しい二石の六体地蔵が在る。

 木津川に合流する白砂川の左岸、急な斜面を登った下の在所の奥深く、波打つように斜面を下る棚田を眼前、緑に隠れた斜面に墓地が有る。

 棚田のドン突きから墓地への山道を登ると、切り返しの踊り場にこの六体地蔵が安置されて居る。

高さ50~60cm、幅1m程の板石を二枚並べ、其々に3体づつの地蔵立像を刻み付けている。

苔生し果てた像容は「こけし」を六体並べたような素朴さと、溶け合って居る・・・・いずれ名もない村の石屋さんが刻んだろうか??

更に石段を登り、墓入口の無縁墓には、中世の匂いが漂う阿弥陀と地蔵石仏。

多分にどちらも室町期のものだろうが・・・・これはどう見ても村の石工の仕事ではない。

 撮影2012.5.13



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