京都伏見、深草の里に平安遷都以前より鎮座する古社、社伝では神功皇后摂政3年(203年)、三韓征伐から凱旋した神功皇后が、山城国・深草の里の藤森に纛旗(とうき、いくさ旗)を立て、兵具を納め、塚を作り、祭祀を行ったのが当社の発祥であるとしている。
社伝で云う「藤森」の地は現在の伏見稲荷大社の社地、その地に稲荷神が祀られることになり、当社は現在地に遷座したと言われている。
現在地は元は真幡寸(まはたき)神社(現・城南宮)の社地であり、この際に真幡寸神社も現在地に遷座した。
本殿(中座)に主祭神である素盞嗚命と、別雷命、日本武命、応神天皇、神功皇后、武内宿禰、仁徳天皇を祀り、東殿(東座)に天武天皇と崇道尽敬皇帝(舎人親王)を、西殿(西座)に崇道天皇(早良親王)と伊予親王、井上内親王を祀る。
旧社格は府社、本殿は国の重要文化財、5月5日に行われる駈馬神事や、菖蒲の節句の発祥地として知られ、菖蒲は勝負に通じるので勝運を呼ぶ神として信仰を集めている。
撮影2016.10.6