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ぽわわーん日記

祖父のモボ時代

2006年12月09日 | ひとりごと
身内自慢はみっともないとは分かっているけれど、
powaの祖父(享年92)はとてもカッコイイ男でした。
美男というわけではないけれど、
面倒見のよさ、気前のよさ、豪快な性格はとってもカッコイイと思う。
同世代でこんな男がいたら絶対好きになっちゃうな~
とマジで思うの。

祖父は田舎育ちのわりにはセンスのいい人でした。
powaが子供の頃、よく海外旅行をしていて
いつもシャレたお土産をくれていました。

一番印象に残っているのが子供のころもらったスエードのケープ。
茶のスエードのケープで襟元と裾にぽわぽわの毛で縁取られたもの。
今思えばとってもかわいいケープだけど子供の頃はそんなの着てる子供がいないから
「ヤダ!恥ずかしい!」と泣いて嫌がったのでほとんど着てないの。
もったいない。
今年はケープ流り。
とっておけばよかったなー、と後悔しています。

もう一つはグレーのうさぎ(?)の毛の襟巻き。
コレは中学生の頃もらったのだけど、
今でも愛用しています。
20年ちかく前のものなのにぜーんぜん古くさくないのよ。

一緒に暮らしていたわけでないので祖父の写真をたくさん見たのはお葬式のスライドがはじめてでした。
剣道をやっていた学生時代、軍人時代、モーニング(タキシード?)姿、消防団のりりしい法被姿、
最近の米寿のお祝いのために仕立てた真っ赤な着物姿・・・。
見ごたえあり、そして衣装へのこだわりにビックリしました。

powaのお気に入りの写真(↑)は20歳ぐらい祖父。
大正生まれなので、写真は昭和初期でしょうか?
そんな昔にストライプのシャツと帽子を被ってるオシャレな青年がいたのかしら?
東京でなくこの超田舎で!?
祖父のモボ時代は新鮮な驚きでした。

自慢の祖父をなくしたのは寂しい。
だけど、やっぱりいつまでも同じではいられない。
新しい時代になって、新しい命もどんどん生まれてるんだし。
今を生きるpowaはこんな素敵な祖父のDNAを受け継いだこと感謝して
一生懸命働いて、人生を楽しく、ポジディブシンキングで生きて行きたいと強く思いました。

心から「いい人生、いいお葬式だな。」と思った1日でした。
お葬式で紅白もちを配ることのには驚いたけれど
92年を生ききったことって喪というよりお祝いというほうがふさわしいよね
としみじみ思います。


*モボとはモダンボーイの略で、大正末期から昭和初期にかけて流行した言葉。
 (モダンガール=モガ)
 今でいう「イケてる」ってことです

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