ぽんしゅう座

優柔不断が理想の無主義主義。遊び相手は映画だけ

■ 冬時間のパリ (2018)

2020年01月11日 | ■銀幕酔談・感想篇「今宵もほろ酔い」
いけしゃあしゃあとビジネスライクな編集者と部下のデジタル不倫と、ずるずるべたべたの悩めるアーティストな小説家と女優のアナログ不倫の混沌。ギョーム・ブラック作品で馴染みのヴァンサン・マケーニュの幼稚・鈍感・厚顔ぶりが相変わらず可笑しい。

とはいえ、残念ながらエリック・ロメール風味の“機微”を醸すまでには至らず。

客を惑わす意味不明な邦題は詐欺的で、作品への敬意と愛情を感じない。配給会社は猛省を。

(1月6日/Bunkamura ル・シネマ)

★★★

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