とりあえずようやく終わった・・・という今シーズン。普段どんなにひどい年でもそれなりに終わるときは感慨深いというか,区切りがつくものなんですが,どうもこれだけモヤッとした感覚が残るままというのは正直珍しい(苦笑) こういう気持ちは初めて,というよりは,実は,全く箸にも棒にもかからなかった1980年代後半,あるいは1990年代に近いような気が。まあ,あのころは幸か不幸か情報も少なかったので,それなりに諦めもつきましたが・・・。
正直今年は,
ゆるく見る
ということをモットーに掲げていたんですが,それなりに入れ込んでしまったことに,やや反省というか,ちょっと複雑な気持ちです。本来であれば最下位を脱出した以上,そこそこ喜んでもいいところなんですけどねえ(そうもいかんか)
それで,なんでそこまで腹立たしいほどに入れ込んでしまったのか!?ということを改めて振り返ってみると,それなりに多くの方に共通しているかもしれませんが,やはり
前半戦の快進撃に舞い上がって,いたずらに期待値を高めてしまったこと
と
去年と同じように失速して,しかも立て直すすべがなかったこと
ということに尽きるような気がします。
前者については,あそこまでがんばったのに何でや!という気持ちがあることは間違いないんですが,一方で,本当によくがんばりましたよね,前半戦は。なんか最初からがんばってなければここまで言われないのに,なまじ頑張ったがために非難が余計に大きくなっているとすると,ちょっと選手あるいは首脳陣には同情すべき点があるかも。私自身,仕事で死ぬほどがんばって成果を出し,そこで褒められるまではいいんですが,その後少しでも結果が出ないと,あるいは更にそのまま同じような成長を見せないと,「大したことないな・・・」的なことを言われると,はっきり言ってマジで腹立つんですよねえ(苦笑) 力を出し切れなかったこと,あるいはその後思うように行かないことは本人が一番自覚しているわけで,そこで傷口に塩を塗られるようなことを言われると,正直堪えるんですよね。だったら,最初っから手を抜いてやるぞ!とちょっとヤサグレてみたくなったり(なかなかできませんけど)
どうも後半戦負けが込みだした頃の選手たちの寂しそうというか,やや戸惑ったような表情には,チームがうまく行かなかった時にファンが必ずしも後押ししてくれない,結果を出さないと所詮は評価をしてくれないという複雑な気持ちがあったのかもしれません。私自身,反省をしなければいけないところなんですが,正直言って快進撃をしているときも,○○を信じる気持ちになれなかったというか,一緒にバカになってやることができなかったからねえ(苦笑) 今年こそはチャンスだったのに!という悔しい気持ちは,おそらくファン以上に選手たちのほうが持っているような気がします,何となく。
一方で,改めて感じたのは,前半戦42年ぶり首位ターンというのは,今年頑張ったということの反面,うちのチームが
多くのファンの想像以上に弱い,負け癖のつき続けたチームである
ということ。私は,一応80年代からのファンで,稲尾さんの時とかはそこそこ強かったという記憶で,それ以前のチームを見ても,それなりにAクラスに入っている,また,どちらかというと序盤戦は強い(ときもある。でも大部分はやっぱりゴールデンウィーク明け以降急速にシーズンが終わってた(苦笑))というイメージだっただけに,正直驚いたんですよね。パ・リーグに6チームだけしかなくて,しかも,こんだけ毎年毎年野球やっていて,優勝がないのはギリギリ措くとして,まともに前半戦首位にすら立つことができなかったチームって,どんだけひどいねんと。
やっぱり改めて,うちのチームというのは,あんまり,「他のチームはこうなのに,なんでうちは!」とカリカリしてもどうにもならない,因果なチームなんだなあと実感した次第でした。そうすると,どう考えても2005年以降の,(それなりに)強い(かもしれない)というイメージは,(1970年代前半を除いて)ロッテ球団の長い歴史から考えても稀有なことである,結構幸せな時代なのかもしれませんね,やっぱり。
もちろん,前半良くて後半落ちると,ショックはひとしおですが,少なくともがんばれば(前半戦は)首位に立てるというのは,今いるどのOB首脳陣も経験しなかった状況なわけで,選手たちは貴重な経験をしているわけですよ,間違いなく。なんとかこの「やればできる」という経験と,「でも何かが足りなかった」という悔しい思いをうまく来年につなげてほしいなあとしみじみと思うところです。
一方,後者に関しては,やっぱり西村さんに対する拒絶反応が出た大きな理由ですよね,間違いなく。ただ,どちらかと言うと,西村さんは変幻自在,融通無碍なボビー野球に対するアンチテーゼとして登用された方で,2010年の段階では「打順もメンツも固定してこそ役割が果たせる。痛いだの疲れただの言うような選手はいらん!」というのが,ボビー好きの私から見て驚くくらい多くのファンの意向だったわけで,今更柔軟性がない,面白くないとか言われるのは,本人にとって,ちょっと不本意だろうなあという気も(苦笑) そういう意味でかわいそうな面がなくはないと思いますが,ただ3年間同じような野球を続けて結果が出なかった以上は,やっぱり責任を取ってもらうのが筋だと思います。最後のコメントを見ても,本人の負けず嫌いぶりは正直言って想像以上でしたが。
どうも日本社会というのは,元々責任と権限を分散するのが真骨頂のようなところがあって,いつもそこが曖昧になるというか,油断すると,手柄はすべて上が,責任はすべて下がみたいなことになりがちなところがありますが(「正力賞」とかノムさんがもてはやされるのも同じように感じる),やはり組織,しかも勝利という結果を前面に出す集団である以上は,どこかで結果が出なかったことに対する責任を取るということは不可欠だと思います。
私は,元々自分が若い時に上司から「了承・決裁を受けた以上は,責任は全て上司にある」(→「だから,下っ端がグダグダ悩んでいる暇があったらとっとと働いて返さんかい,ボケ!」)という考えを叩きこまれたこともあって,余計にそう感じるんですよね。そこが不透明なまま西村さんが続投するかも・・・と感じながらアンビバレントな気持ちで応援していたのが,申し訳ないんですが,後半戦のストレスの無視できない大きな要因であったようにも思います。
そういう意味で,それがたとえ強いられたものであったとしても,西村さんが自ら責任を取る姿勢を示してくれたことは,心底嬉しかったというか,ほっとしました。これで選手たちも区切りをつけて来年を向くことができると思いますしね。
色々と忸怩たる思いはあると思いますが,自ら責任を取って身を引いたこと,そのことを誇りに思って,西村さんには,今後も何らかの形で我チームに関わっていってもらえればと思います。
さてさて,元々今日「自分編」と銘打ったのは,こうした因果なチームを応援する我が身について,なぜ腹を立てずに見ることができなかったのか,その原因を探り,来年こそは「ゆるく見るぞ!」という決意表明をしようと思っていたんですが,こんだけ時間かけてアホみたいに振り返っている段階で,かなり自信がなくなってきました(苦笑)
もちろんこんなチームを応援する以上は,いたずらにクレクレ病になったり,選手・フロントを叩いたり,更にはファン同士の姿勢を非難しあったりすることは厳に慎まなければなりませんが,一方で,少し夢を見るという気持ちを忘れていたこともまた事実。
自分なりに2005年の劇的なプレーオフで優勝を経験したこともあり,ちょっと変に満足してしまっていたというか,優勝という「夢」を見ることに臆病,あるいは斜に構えた姿勢になっていたような気がするんですよね。
もう一度,夢を見るためにはどういう姿勢で臨むべきか,ゆっくり休みつつ(やっぱり休むのか),あれこれ考えていきたいなあと思う今日この頃です。
その前に,今年の宿題として,できれば投手・打撃のそれぞれについて1年を振り返ってみたいと思っておりますが,それは明日以降の気分次第ということで(笑)
それではおやすみなさい
最後に押していただければ励みになります
正直今年は,
ゆるく見る
ということをモットーに掲げていたんですが,それなりに入れ込んでしまったことに,やや反省というか,ちょっと複雑な気持ちです。本来であれば最下位を脱出した以上,そこそこ喜んでもいいところなんですけどねえ(そうもいかんか)
それで,なんでそこまで腹立たしいほどに入れ込んでしまったのか!?ということを改めて振り返ってみると,それなりに多くの方に共通しているかもしれませんが,やはり
前半戦の快進撃に舞い上がって,いたずらに期待値を高めてしまったこと
と
去年と同じように失速して,しかも立て直すすべがなかったこと
ということに尽きるような気がします。
前者については,あそこまでがんばったのに何でや!という気持ちがあることは間違いないんですが,一方で,本当によくがんばりましたよね,前半戦は。なんか最初からがんばってなければここまで言われないのに,なまじ頑張ったがために非難が余計に大きくなっているとすると,ちょっと選手あるいは首脳陣には同情すべき点があるかも。私自身,仕事で死ぬほどがんばって成果を出し,そこで褒められるまではいいんですが,その後少しでも結果が出ないと,あるいは更にそのまま同じような成長を見せないと,「大したことないな・・・」的なことを言われると,はっきり言ってマジで腹立つんですよねえ(苦笑) 力を出し切れなかったこと,あるいはその後思うように行かないことは本人が一番自覚しているわけで,そこで傷口に塩を塗られるようなことを言われると,正直堪えるんですよね。だったら,最初っから手を抜いてやるぞ!とちょっとヤサグレてみたくなったり(なかなかできませんけど)
どうも後半戦負けが込みだした頃の選手たちの寂しそうというか,やや戸惑ったような表情には,チームがうまく行かなかった時にファンが必ずしも後押ししてくれない,結果を出さないと所詮は評価をしてくれないという複雑な気持ちがあったのかもしれません。私自身,反省をしなければいけないところなんですが,正直言って快進撃をしているときも,○○を信じる気持ちになれなかったというか,一緒にバカになってやることができなかったからねえ(苦笑) 今年こそはチャンスだったのに!という悔しい気持ちは,おそらくファン以上に選手たちのほうが持っているような気がします,何となく。
一方で,改めて感じたのは,前半戦42年ぶり首位ターンというのは,今年頑張ったということの反面,うちのチームが
多くのファンの想像以上に弱い,負け癖のつき続けたチームである
ということ。私は,一応80年代からのファンで,稲尾さんの時とかはそこそこ強かったという記憶で,それ以前のチームを見ても,それなりにAクラスに入っている,また,どちらかというと序盤戦は強い(ときもある。でも大部分はやっぱりゴールデンウィーク明け以降急速にシーズンが終わってた(苦笑))というイメージだっただけに,正直驚いたんですよね。パ・リーグに6チームだけしかなくて,しかも,こんだけ毎年毎年野球やっていて,優勝がないのはギリギリ措くとして,まともに前半戦首位にすら立つことができなかったチームって,どんだけひどいねんと。
やっぱり改めて,うちのチームというのは,あんまり,「他のチームはこうなのに,なんでうちは!」とカリカリしてもどうにもならない,因果なチームなんだなあと実感した次第でした。そうすると,どう考えても2005年以降の,(それなりに)強い(かもしれない)というイメージは,(1970年代前半を除いて)ロッテ球団の長い歴史から考えても稀有なことである,結構幸せな時代なのかもしれませんね,やっぱり。
もちろん,前半良くて後半落ちると,ショックはひとしおですが,少なくともがんばれば(前半戦は)首位に立てるというのは,今いるどのOB首脳陣も経験しなかった状況なわけで,選手たちは貴重な経験をしているわけですよ,間違いなく。なんとかこの「やればできる」という経験と,「でも何かが足りなかった」という悔しい思いをうまく来年につなげてほしいなあとしみじみと思うところです。
一方,後者に関しては,やっぱり西村さんに対する拒絶反応が出た大きな理由ですよね,間違いなく。ただ,どちらかと言うと,西村さんは変幻自在,融通無碍なボビー野球に対するアンチテーゼとして登用された方で,2010年の段階では「打順もメンツも固定してこそ役割が果たせる。痛いだの疲れただの言うような選手はいらん!」というのが,ボビー好きの私から見て驚くくらい多くのファンの意向だったわけで,今更柔軟性がない,面白くないとか言われるのは,本人にとって,ちょっと不本意だろうなあという気も(苦笑) そういう意味でかわいそうな面がなくはないと思いますが,ただ3年間同じような野球を続けて結果が出なかった以上は,やっぱり責任を取ってもらうのが筋だと思います。最後のコメントを見ても,本人の負けず嫌いぶりは正直言って想像以上でしたが。
どうも日本社会というのは,元々責任と権限を分散するのが真骨頂のようなところがあって,いつもそこが曖昧になるというか,油断すると,手柄はすべて上が,責任はすべて下がみたいなことになりがちなところがありますが(「正力賞」とかノムさんがもてはやされるのも同じように感じる),やはり組織,しかも勝利という結果を前面に出す集団である以上は,どこかで結果が出なかったことに対する責任を取るということは不可欠だと思います。
私は,元々自分が若い時に上司から「了承・決裁を受けた以上は,責任は全て上司にある」(→「だから,下っ端がグダグダ悩んでいる暇があったらとっとと働いて返さんかい,ボケ!」)という考えを叩きこまれたこともあって,余計にそう感じるんですよね。そこが不透明なまま西村さんが続投するかも・・・と感じながらアンビバレントな気持ちで応援していたのが,申し訳ないんですが,後半戦のストレスの無視できない大きな要因であったようにも思います。
そういう意味で,それがたとえ強いられたものであったとしても,西村さんが自ら責任を取る姿勢を示してくれたことは,心底嬉しかったというか,ほっとしました。これで選手たちも区切りをつけて来年を向くことができると思いますしね。
色々と忸怩たる思いはあると思いますが,自ら責任を取って身を引いたこと,そのことを誇りに思って,西村さんには,今後も何らかの形で我チームに関わっていってもらえればと思います。
さてさて,元々今日「自分編」と銘打ったのは,こうした因果なチームを応援する我が身について,なぜ腹を立てずに見ることができなかったのか,その原因を探り,来年こそは「ゆるく見るぞ!」という決意表明をしようと思っていたんですが,こんだけ時間かけてアホみたいに振り返っている段階で,かなり自信がなくなってきました(苦笑)
もちろんこんなチームを応援する以上は,いたずらにクレクレ病になったり,選手・フロントを叩いたり,更にはファン同士の姿勢を非難しあったりすることは厳に慎まなければなりませんが,一方で,少し夢を見るという気持ちを忘れていたこともまた事実。
自分なりに2005年の劇的なプレーオフで優勝を経験したこともあり,ちょっと変に満足してしまっていたというか,優勝という「夢」を見ることに臆病,あるいは斜に構えた姿勢になっていたような気がするんですよね。
もう一度,夢を見るためにはどういう姿勢で臨むべきか,ゆっくり休みつつ(やっぱり休むのか),あれこれ考えていきたいなあと思う今日この頃です。
その前に,今年の宿題として,できれば投手・打撃のそれぞれについて1年を振り返ってみたいと思っておりますが,それは明日以降の気分次第ということで(笑)
それではおやすみなさい
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