Title : 『NEVER MIND THE BOLLOCKS HERE'S THE SEX PISTOLS』
ミュージシャン:SEX PISTOLS
1. HOLIDAYS IN THE SUN
2. BODIES
3. NO FEELINGS
4. LIAR
5. PROBLEMS
6. GOD SAVE THE QUEEN
7. SEVENTEEN
8. ANARCHY IN THE U.K.
9. SUB-MISSION
10. PRETTY VACANT
11. NEW YORK
12. EMI
タイトルが長すぎて、規定字数を越え、上手く投稿が出来なかった為、ちょっと書式を変えました。(笑)
実は、パンク・ロックが好きという訳ではありません。
しかし、「この作品は耳にしておこう…」と買って聴いたのです。
パンクのカリスマ・バンドと言ってもいい、セックス・ピストルズの唯一のオリジナル・スタジオ・アルバム。
1曲1曲シンプルな構成だが、荒々しい“反抗的なロック”が聴けます。ジョニー・ロッテンのVoに至っては、荒々しくもあり、時には人をおちょくった歌い方もしています。
正直、パンクなので、“演奏テクニックの上手い”とか、“劇的な曲”は存在せず、どれも同じような曲に聞こえてしまいます。私も未だに、本当の良さはわかりません。
私が思うに、アルバムを通して、この“反抗的なロック”を“聴く”のではなく、“感じ取る”ことが必要なのではないかと思います。そのような構えで聴くと、とてもカッコよく思え、時には心地よく響きます。
買った当時は、“聴く”ことに主眼を置いていた為、「あぁ、そう…」という、冷めた感想しか持てませんでした。
しかし、雰囲気を味わう聴き方になってからは、「カッコいいねぇ」という感想に変わりました。
特に好きな作品ではなくても、また回数を重ねて聴く作品ではなくても、今日に至るまで、手放さず持っていたのは、何か惹きつける魅力があるからなのかもしません。
一般的には、8が有名ですが、私は6の方が好きです。過去にカラオケで歌ったこともあります。(笑)
同時期に、ザ・クラッシュというパンク・バンドもいます。クラッシュは少ししか聴いたことがありませんが、やっぱり、ピストルズの方がカッコいいですね。
'70年代後半、イギリスではパンク・ムーブメントが起こりました。その背景には、イギリス経済の大不況があったからだとか。
確かに大不況の下、それまであった劇的なプログレや、ロックなどは、人々の心に響いてきませんよね。「オラ、オラァ~!」とツバを飛ばしながら歌い、不満を爆発させるようなパンクの方が、大不況の下では人の心に響いたのでしょう。
そんな中、“大物(お金持ち)”で、巨大セットでライブを行うような、ローリング・ストーンズや、レッド・ツェッペリンといったバンドは、パンク・ミュージシャン達の非難の的となったとか。
とはいえ、その後の歴史を見るとパンク・ムーブメントも一過性のもの。ストーンズや、ZEPを非難した彼らは、結局、短命に終わったのですが…。
とはいえ、ロックの歴史の中でパンク・ムーブメントは1つの大きな動きだった、と思います。
このセックス・ピストルズ、パンクの興味ない方でも一度耳にしてみるのもいいかもしれません。
ちなみに私の所有するのは、アメリカ輸入盤でジャケの色が薄ピンク色。一般的(?)なものは黄色のジャケとなっています。
[CD日記 '70洋楽編 # 26]