現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

大地の芸術祭(その12:中里→津南→松之山)

2006-08-26 | アート感想@遠征
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2006に行ってきた。これで4回目。でも、今回は妻有初心者を案内したので、新旧作品を取り混ぜてバランス良く回ることに。(カッコ内の数字は作品番号)

■ 中里エリア

越後湯沢駅で車を借り、国道353号線で妻有入り。道沿いの作品に立ち寄りながら津南エリア入りするつもりだったけど、道を間違えてしまい、内海昭子《たくさんの失われた窓のために》(176)やリチャード・ウィルソン《日本に向けて北を定めよ(74°33′2″)》などを見逃してしまった。

今回は行かなかったけど、ミオンなかさと周辺の刀禰尚子+飯島敦義《田圃の枯山水》(197)や前田光彦《「光の巣」-A Light Nest 2006》(198)あたりを回っても良かったかも。

■ 津南エリア

国道117号線を南下し、マウンテンパーク津南を目指す。途中、キム・クーハン《かささぎたちの家》(155)や、クイビーン・オフラハラ《涙雲》(156)に立ち寄り。

スキー場内を通る山道を一気に上り、景山健《ここにおいて 妻有 2006》(164)へ。作品内の雑草が伸びていたのがイマイチだったけど、雄大な景色との対比が素晴らしい。帰り道、7000本の鉛筆を使った本間純《森》(161)などを鑑賞。

■ 松之山エリア

いったん国道117号線に戻り、国道353号線で松之山エリアへ。なお、国道405号線は、国道とは名ばかりのとんでもない道(いわゆる酷道)なので、避けた方が無難。(2年前に通ってみたけど、何度も怖い思いをした。)

まず、クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン《最後の教室》(329)へ。再入場なので半額の250円を払ったけど、作品の密度を考えれば安いモノかも。それにしても2003年に《夏の旅》を見逃したのが悔やまれる。あと、今回は行かなかったけど、近くにある竹内美紀子《はがきプロジェクト》(328)もオススメ(開館日注意!)。

松之山温泉奥の上湯地区に移動し、マリーナ・アブラモヴィッチ《夢の家》(320)などを回る。なお、この地区の作品は16時までなので時間に注意。あと、以前別の場所でお会いした「こへび」の方に、とある場所で再会してちょっとビックリ。

続いて、今年まだ訪れていなかった手塚貴晴+由比《越後松之山「森の学校」キョロロ》(298)へ。ここは昆虫や両生類・爬虫類などの生き物がメインの施設で、アートファンよりも家族連れで賑わっていた。冒頭の写真は、キョロロのてっぺんからの眺め。なお、駐車場の先の赤い作品は、スー・ペドレー《はぜ》(307)。

最後に、阪田清子《残華-松之山分校》(314)を鑑賞。廃校のうす暗い教室で、古い農機具や教科書がライトに照らされてぼんやりと浮かび上がる。その影は必見!

この日は松之山温泉で一泊。温泉街の入口で光るCLIP《渓谷の燈篭》(325)を散歩がてら鑑賞。

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