ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

指が割れ、踵が剥がれる!?

2012-02-20 19:36:47 | 日常

ぴすけのしもやけは、病気博物館の重要な季節展示品だ。
天気予報が出来たり、民間療法に風穴を開けたり出来て
便利かつ有用だからか、本人の意思とは裏腹になかなかお蔵入りしてはくれない。
しかも、先週の火曜日から最高気温が乱高下するうえに気温の日格差が大きく
昨日・今日の2日間はそこそこ暖かいとなると、嫌でもしもやけ醸成の環境が整うことになる。
案の定、かなり緩解していたぴすけのしもやけは見事に返り咲き
返り咲きどころか満開になった
昨日の足の痛みとかゆみは今冬最大と言っても過言ではなく、夜には歩くことがつらいほどになっていた。


今朝、ダーリンを送り出し、洗濯と掃除を済ませ
椅子に座って本を読みながらお茶を飲んでいると、足の右親指がズキズキと痛むではないか。
靴下を脱いで痛む場所を観察してみたが、特段変わった様子もない。
しもやけで親指が真っ赤に腫れて、一部は紫色になっているだけだ。
おおっこの本を読むだけで、足の指が痛くなるのだろうか
いや、お茶を飲んだからズキズキするのかもしれない
早速本を読むのをやめ、お茶を飲まずにしばらく放置してみたが
痛みが治まるどころか、ズキズキ痛んでいたのがズンドコズンドコ痛むように変化した
ムムム…、原因は本でもお茶でもないようだ
しかし、痛む1点は爪の側面と指の皮膚の間で、微妙ながらしもやけが割れているように見えなくもない。
痛みもしもやけが痛むのとはわけが違い、脈拍と同調してズンドコズンドコと痛む。
ぴすけの叔母は、しもやけの傷から細菌感染し、敗血症になって亡くなっている。
これは自力でどうにかなるレベルではなさそうだ。
とうとうぴすけは、しもやけで皮膚科の御厄介になることを決めた。


午後、皮膚科に行くため靴を履こうとしたが、足が腫れて普段履いている靴が入らないではないか。
どうしたものかと思案したが、ここ何年来履いていないスエードのハイカットブーツがあることを思い出した。
若干大きめのため、あまり履く機会がなくなっていたが
かつてはしもやけが腫れた時や厚手の靴下を履いた時などに重宝していたブーツだ。
思わずほくそ笑みブーツを履いて家を出ると、高架橋に差し掛かったところで靴底に違和感を覚えた。
アスファルト舗装のように見える高架橋だが、実は巧妙に出来ていて
ぴすけが足を着く度に、そこだけ砂利道に変化しているのではないかと思うような感触だ。
あまりの違和感に靴底を見ると、なんとソールがボロボロに崩れているではないか
しかも、踵がない
後ろを振り返ると、3メートルほど離れた所に茶色い蒲鉾のような物が転がっている。
ソールの踵部分が剥がれた物だ。
そこから点々と、ソールの脱落物が3個ばかり落ちている。
慌ててそれらを拾い、いったん帰宅しようと引き返したところ
違和感がなかった方の靴底にまで、同様の感覚を覚えた。
コントではないが、自動車を運転していると、パネルが外れ、ライトが飛び出し、タイヤがパンクし
果てはハンドルが抜けかかりそうになる感じで、体の平衡を制御するにも一苦労だ。
しかし、上記のような自動車の部品が外れるような経験を、ぴすけは未だしたことはない。
なぜなら、ぴすけは自動車の運転免許を取得していないからである
歩いている最中にも、次々と剥がれる靴底を拾いながら帰宅し
ブーツを脱いで靴底を見ると、まるで幼児が食べ散らかしたチョコレートのスポンジケーキのようになっていた。
靴を履き替え、再度皮膚科へ向かう。
小さな傷から細菌が入り、感染症を引き起こしていることがわかった。
今は膿が出てきていないが、これからもっと腫れて悪化してしまう可能性があるので
抗生物質と、しもやけの緩解のために当帰四逆加呉茱萸生姜湯という漢方薬が処方された。


それにしても、ソールが剥がれたのが街中で、普段履きのブーツで良かった。
登山中に山の中でのソールの剥がれは、笑い話では済まない。
ダーリンの「恐らく履かないけれど、もしかしたら履くかもしれない」登山靴やトレランシューズは
今でも寝室やシューズボックスに鎮座ましましている。
ダーリン、登山靴やトレランシューズこそ、安全第一だよ



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お大事に (あさお)
2012-02-26 10:43:18
道路に靴底・・ときどき見かけます。
しもやけの快復をお祈りします
そんじょそこらのシモヤケとはレベルが違うみたいですね。。

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あららら、大変・・・ (ぽぴ)
2012-02-26 11:14:19
足からの感染は怖いので、ほんと気をつけて。実父は長年の糖尿病患者なので、末端の感覚が鈍り、それこそ痛いなどと思わぬうちに足から感染→腐って切断、なんてなるリスクが高いです。体に関しては痛みに過敏なくらいの方が、早めの対処ができていいと思います。

ほんとにしもやけ大変なのですねえ・・・

昨日も外気温2~3℃の寒さの中、我が家は一家でスケート場(それも屋外・・)にいき、ダンナと娘らは4時間超ぶっ通しで氷の上。私は荷物番でしたが、リンク脇で昼から夜まで突っ立っているのはさすがに寒かったです。日が暮れてからも一向に人口密度が下がらず、むしろ増えてくる、カップル。彼女さん達はそろって短いひらひらスカートに薄いストッキングだけだったりして、見るからに寒々しいけど笑顔たやさず、若さと恋心はしもやけや冷えとは無縁なのでしょう。

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若さと恋心がほしい!? (ぴすけ)
2012-02-27 17:45:13
>あさおさん
よくまあこんな遺伝子が、雪国秋田で淘汰されずに生き残ってしまったものだと呆れています。
「親の因果が子に報い~」なのかな~
幸い娘はしもやけに悩んでいないようです。
私が善行を積んでいるためか


>ぽぴさん
若さと恋心がしもやけや冷えと無縁なら、私だって頭脳は小学生並みに若いし、山に抱く恋心は半端じゃないぜ
それとも、この若さと恋心は、あの若さと恋心とは別物なんだろうか…
今から振り返るに、よくまあ小学生の時に、今以上の苦しみに耐えられたものだと思います。
耐えたというより、意識はどこかに飛んじゃっていたような気がしますが
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