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東日本大震災から6年

2017年03月11日 | 日記・エッセイ・コラム
 東日本大震災から6年がたつ。

 2016年2月に警察庁がまとめた統計によると、一連の余震での死者も含め、死者15,894人行方不明者2,562人となっている。東北での被害があまりに大きかったため陰に隠れてしまって感があるが、ここ千葉県でも外房の旭市で津波被害があり、今でも2名の方が行方不明だ。また、2016年3月に消防庁がまとめたところによると、震災関連死を含めると死者は19,418人にのぼる。 また、最近の報道では、みなし仮設を含め35000人が今なお仮設住宅での生活を余儀なくされており、なんらかの形で避難している方は123000人にのぼるという。その中で、原発事故による福島県からの避難者は80000人とも言われている。首都圏などに避難している人達、特に子どもになどに差別的な言葉が投げかけられ、いじめも深刻らしい。社会が病んでいる、としか言いようがない。

 家族を亡くし、今も海岸地帯を探し続ける人もいる。忘れ去られてはならなもの、それを言葉にしなければならないのだが、余りに現実が重くて言葉に出来ない。自分も表現者の端くれとして、無力さを恥じ入るばかりだ。
 6年目の3月11日を迎え、改めて亡くなった方々を追悼し、安心して暮らせる環境の確立を祈念したい。東日本大震災は、単なる自然災害ではなく文明の災害でもあったのだ。それを忘れたくない。

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