Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

新国立劇場「くるみ割り人形」2023.12.23昼&夜&24昼公演批評(No.2790)

2023-12-24 23:55:17 | 批評

2ヶ月足らずで大変身を遂げた 池田理沙子、休場から11ヶ月で十全に復活した 木村優里、名演続行中の新プリンシパル昇格の 柴山沙帆+速水渉吾


  イーグリング版「くるみ割り人形」は、新国立劇場バレエの財産である。2017年初演以来、毎年上演されている。私高本も「年1回」以上は鑑賞させて貰っている。前回は、「新プリンシパル昇格の木村と渡邊組」を2回観ただけだった。ペア初日と楽日(木村3日目)、楽日に木村プリンシパルがケガして、その後9月出場しなかったのである(涙
 木村復帰の「ドン・キホーテ」初日のキトリを観た(10/21夜)。硬かった。2日目を観たい、とは感じなかった。
 「ドン・キホーテ」は主役全5キャスト観た。新国立劇場バレエ「ドン・キホーテ」2023.10 全5キャスト批評(No.2773) - Piano Music Japan 結果は、リンク先をご覧下さい。


  23日昼、池田奥村組。正直、「ドン・キホーテ」の出来からあまり期待せず、Z席(4-1-56)で聴いた。バレエZ席右側では 4-2-57 の次に「見切りが少ない席」であるが、少女クララの寝室がベッドまでしか見えない。2回目登場時、ネズミ王様が半分以上のシーンが見えない><
 イーグリング版「くるみ割り人形」は、見切り席(C,D,Z席)は左側にしましょうwww
  池田登場。これまでと全く違った。手がスラッと伸び、優雅に大きく見える。これまでの池田とは別人である。女性プリンシパル4名に肩を並べるダンサーの誕生である。奥村のフォローが支えになっている、と見えた。組むことが圧倒的に多く、理解し合えているのだろう。

 23日夜、木村渡邊組。木村は「ドン・キホーテ」の硬さが取れて、前回「くるみ割り人形」初日のようなしなやかさが蘇った。前回は「45時間間隔公演」と言う無茶ぶりを食らい、転倒 → 骨折してしまった 木村優里 だが、骨折以前に戻っている。

 24日昼、柴山速水組。今期プリンシパル昇格の両者、昇り調子の2人である。回転のスピードが最高だ、2人共。速水 と 廣川 ペアはどこまで踊ってくれるのだろうか? 楽しみである。勿論、観る。


  脇役陣。

  「花のワルツソロ」。23日昼の 中島春菜 + 吉田朱里 が圧倒的に素晴らしい。この組、昨年から組んでいたのだが、観ていなかった><

  「スペインの踊り」23日夜 & 24日昼、花形 + 山本涼杏 + 仲村啓 が、「これがイーグリングの意図か!」と思わせる名演。

  「ロシアの踊り」は、24日昼の 上中佑樹 が素晴らしかった。

  「蝶々」は24日昼、池田理沙子 が、これまで通り、他を引き離しての説得力。特に難しい踊りは無いように見えるのだが、池田は説得力がある。

  「花のワルツソロ」は上記通り、中島春菜 + 吉田朱里 組が素晴らしい。渡邊拓朗 + 仲村啓 のサポートも良いのだろう。


 ツートップ公演はこれから観る。廣川主役デビューは必ず観る。抑えてある。楽しみである。ツートップ批評も必ず掲載します。どの日になるかは不明ですがwww
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