一昨日、俺が眠れなかった訳を書きたいと思います。
昨日は眠剤ODしました。書かなきゃならないと思いました。自分の胸にしまっておけないのです。
「親父の記憶」です。
親父は当時4歳後半だった。
その時の記憶で鮮烈に記憶に残っている事は、親父の親父が両足、頭、などから血を流して、殺されかけて家に逃げて来た。1人ではなく2人で家に走って帰って来た。仕事の同僚らしかった。
それからしばらくして、親父の親父はいなくなった。
帰って来たのは、高校進学の時。
約10年間いなかった。
残された母と姉と妹、小児麻痺の兄と親父(俺の父)はとても貧乏な生活を強いられた。親父は新聞配達などの仕事をしながら家計を助けた。
その間に看病の甲斐なく、小児麻痺の兄は亡くなった。
親父は、知り合いの魚屋さんが学費を出してくれたので、高校進学出来た。
何故、じいさんは10年間いなかったのか?
俺はそれを聞いたとき、愕然とした。。
じいさんは刑務所で服役していたのだ。戦犯として。。
じいさんは実は当時「K建設」で働いており、ある鉱山の所長を務めていた。
そこには、国によって強制的に連れて来られた「中国人」がタコ部屋労働をさせられていたんだ。中国人の死者もたくさん出た。
...そして、暴動が起きた。。中国人達がK建設の社員を襲ったのだ。中には殺された人もいた。もちろんじいさんにも危険がせまって殺されかけたけど、ひとりの中国人が「この人は殺すな」と言ったのをじいさんは聞いたそうだ。
それで、もうひとりの仲間と山を傷だらけで降りて、家に逃げ込んだのだ。
この事件は有名な事件だ。
その事件の被告が父方の俺のじいさんだ。
(この前、他界したのは母方のじいさん)
戦時中仕方なかったとはいえ、人としてやってはならない事に手を貸したのだ。
俺の親父は泣きながら「親父はよぅやりたくなかったと思うんだよ..」と言った。家族を食わせる為に仕方なかった。戦争が悪いんだ。とも言った。
親父は、天皇が憎いそうだ。いつも天皇家のニュースが流れるとチャンネルかえるのはそのせいだった。
俺はもう眠れなかった。。涙が止まらなかった。。
「犯罪者」の孫だ。俺の労働環境が悪いのは過酷な労働で死んでいった中国人達の呪いかもしれない。
しかし、報いは受けねばならないとも思った。
じいさんは間接的にとはいえ、会社の命令とはいえ、国の命令とはいえ、人間を殺したんだ。何人も。何十人も。
親父は「お前は何も気にする事はない」とは言っていたが、いつか休みが取れたら、その鉱山跡に花を添えたいと思う。
一昨日まで知らなかったでは済まされない。
ほんとに申し訳ない事をしたと思う。
昨日は眠剤ODしました。書かなきゃならないと思いました。自分の胸にしまっておけないのです。
「親父の記憶」です。
親父は当時4歳後半だった。
その時の記憶で鮮烈に記憶に残っている事は、親父の親父が両足、頭、などから血を流して、殺されかけて家に逃げて来た。1人ではなく2人で家に走って帰って来た。仕事の同僚らしかった。
それからしばらくして、親父の親父はいなくなった。
帰って来たのは、高校進学の時。
約10年間いなかった。
残された母と姉と妹、小児麻痺の兄と親父(俺の父)はとても貧乏な生活を強いられた。親父は新聞配達などの仕事をしながら家計を助けた。
その間に看病の甲斐なく、小児麻痺の兄は亡くなった。
親父は、知り合いの魚屋さんが学費を出してくれたので、高校進学出来た。
何故、じいさんは10年間いなかったのか?
俺はそれを聞いたとき、愕然とした。。
じいさんは刑務所で服役していたのだ。戦犯として。。
じいさんは実は当時「K建設」で働いており、ある鉱山の所長を務めていた。
そこには、国によって強制的に連れて来られた「中国人」がタコ部屋労働をさせられていたんだ。中国人の死者もたくさん出た。
...そして、暴動が起きた。。中国人達がK建設の社員を襲ったのだ。中には殺された人もいた。もちろんじいさんにも危険がせまって殺されかけたけど、ひとりの中国人が「この人は殺すな」と言ったのをじいさんは聞いたそうだ。
それで、もうひとりの仲間と山を傷だらけで降りて、家に逃げ込んだのだ。
この事件は有名な事件だ。
その事件の被告が父方の俺のじいさんだ。
(この前、他界したのは母方のじいさん)
戦時中仕方なかったとはいえ、人としてやってはならない事に手を貸したのだ。
俺の親父は泣きながら「親父はよぅやりたくなかったと思うんだよ..」と言った。家族を食わせる為に仕方なかった。戦争が悪いんだ。とも言った。
親父は、天皇が憎いそうだ。いつも天皇家のニュースが流れるとチャンネルかえるのはそのせいだった。
俺はもう眠れなかった。。涙が止まらなかった。。
「犯罪者」の孫だ。俺の労働環境が悪いのは過酷な労働で死んでいった中国人達の呪いかもしれない。
しかし、報いは受けねばならないとも思った。
じいさんは間接的にとはいえ、会社の命令とはいえ、国の命令とはいえ、人間を殺したんだ。何人も。何十人も。
親父は「お前は何も気にする事はない」とは言っていたが、いつか休みが取れたら、その鉱山跡に花を添えたいと思う。
一昨日まで知らなかったでは済まされない。
ほんとに申し訳ない事をしたと思う。