ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

FOTR CD: 2-8: Farewell to Lorien

2006-12-06 22:14:34 | Tolkien・LOTR
1年ががりになって参りました。前書いたのは,9月でしたっけね?(汗)

最後の夜のミーティングで,ボロミアはミナス・ティリスへ行く事にこだわりますね。いや,それはいいとして,フロドを見ながら,思わず,「捨てるなんて馬鹿げている」(... folly to throw away ...)と言ってしまったのが聞こえました。慌てて彼は「命を,って意味だ」と言い直しますが。でも,大っぴらに行くよりミナス・ティリスの兵にガードしてもらった方がいいだろう,って言うのですが,その方がよっぽど大っぴらになってアブナイじゃん(汗) 辞書を見ると,throwは自動詞ではないので,必ず「何を」という目的語がないといけません。だから,ネイティブには,このボロミアのセリフは,明らかに「ヘン」に聞こえるんだわ。(^^;) で,フロドは「何を」throwするって言うんだ?!と考え込んでおります。

原作では,ボロミアは,ロスロリアンに入ってから,指輪に関しておかしな事を言い出しますね。しかし,私は,サムがどこで彼がおかしいと気付いたのかにも興味があります。後でファラミアにうっかり言ってしまう例のあのセリフが気になっておりまして‥‥。ロスロリアンの中である事は間違いないんですが。この会議の後,サムは何気に頷いておりますが,この時はもう確信を持っているのでしょうかね?

ケレボルン様は,ミナス・ティリスに行くには,ラウロスの滝の所で右の岸に出てエント川を経由して行くとよい,というような事を行ってますが,あ,そういう地理関係なのね。今頃になって知りました。(^^;)

出発の朝,ギムリが,レンバスを試食して,クラムとビヨルンの蜂蜜ケーキの話をしている所が好きです。映画では,ホビットの冒険を先にやってなかったので,そんな余計なセリフは入っていませんでしたけどね。
サムとエルフ達がロープの話をしている所があります。エルフ達は,今はもう作り方とかを話している暇はない,と言っておりますね。それだったら,彼らはロリアンに結構長い事滞在していたのに,何故その間に教わらなかったんだい?と思わずツッコミを入れたくなりました。(笑)

原作ではアラゴルンへのおみやげとして剣の鞘とElfstoneをあげています。実はHoMEではElfstoneは最初ギムリにあげる事にしていたのに,急遽ひらめいて,アラゴルンに変更されたのでしたね。それだけElfstoneは大きな意味があるのですが,映画では,さすがに剣の鞘では未読の人が???になりそうなのでまあよいとしても,何故かアルウェンのペンダントを持っているからもういいでしょ,という事に。もしPJがこういう細かい原作の意味をもうちょっと大切にしてくれていたら,私ももっとホビットの冒険にPJを,と,こだわるんだけどな。

逆にギムリがガラ様に髪の毛をおねだりするシーンは,映画のビジュアルだけでとてもよく表現できていたりするのですが。

「私達はdoomの縁にいる」というようなセリフが(2度ほど)聞こえますが,doomには,破滅という意味の他に,運命とか判決という意味もあり,指輪の旅に成功しなければ破滅するんだという意味と,エルフ達はどっちみち中つ国を去らなくてはいけない,というほのめかしを感じますね。英語(特に英国)の小説は,二重(ヘタすると多重)の意味を持った表現が多いです。これだけはどんなに上手な翻訳家でもなかなかうまく表せないんですよ。原書を読む甲斐がある所ですね。


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