この辺りはずっと解説が続きますが,日付時間の話等なので,とりあえず略。で,ピピンのパランティア覗きの話がいよいよ下書きに載るようになり,その初期の頃のガンダルフのセリフ。
<本文>
「おかしな事じゃ!しかしちょっと考えてみようかの。」彼は髭を撫でます。「このボールはわしを殺す為に投げられたのかの? それとも殺せたら殺し,殺し損なえば何か他の悪さをしようという目的じゃったのかの? サルマンの承認なしに投げられたのかの? ふむ! どちらにしても同じじゃ。あんたがそれを覗いたという点を除いてはな。わしではなく!」
「しかし,これは計画を変える事になるぞ! 今まで不注意で軽く考えておったのう!」
</本文>
しかしトールキンさんはこう書いておいて端の方には「違う!もしサルマンがアイゼンガルドの負けやガンダルフやホビットの事をモルドールに警告したいと思うならば,サウロンにダイレクトに伝えるか? しかし彼はガンダルフを殺してつながりを切ろうとするだかもしれない。サウロンはサルマンが石を使うよう強要したかもしれないぞ?」どうも上の考えはよくないと思ったようで,結局この辺りの推測はなしにして,正式版では,彼はこれをアラゴルンやセオデンに話す事になりますね。
この後,ガンダルフはアラゴルンに,パランティアを渡しますが,その時ガンダルフがどうやってパランティアの性質を知ったを話す所に関しては,最初は「今まで知らなかった」,そして「彼(ピピン)が覗くまで知らなかった」「それの正体が何であるかは,ギリギリ(until it was too late)まで考えなかった。」「考えているうちに眠くなった」‥と,いろいろ変遷を重ねています。
ここで,パランティアの歴史についてお勉強しましょう。
<メモ>
それは(その詩は)裂け谷で大切に保存されてきた。
木の鬚は殆ど(幾つか)を覚えている,リストの中に入っている。しかしホビットは忘れられてしまった。(汗)
7つの星,7つの石とは?
ガンダルフは,古代の人間とパランティアについて考える,何故?
オルサンクはその中の1つだ。
では,それは,ピピンはためらいながら訊く,Enemyが作った物ではないのですね。
違う,とガンダルフ。サルマンでもない。彼には作れない。サウロンにも作れないじゃろう。
‥と,ガンダルフは,パランティアそれ自身には悪い所はない事や,サルマンは知識を追求するあまり堕落してしまったのじゃのう,とか,パランティアのある場所(1つはキアダンのいる所にあったのか。。)について説明。。
</メモ>
この辺りで,パランティアの知識は,アラゴルンの家系に代々伝えられるという事が出てくるそうです。最初ホビットだったのに,随分成長しましたね~。(笑)
さて,ここで,話はちょっと変ります。
トールキンさんは,1942年に出版社に進捗状況を伝えたそうですが,その時ちょうど3巻(TTT前半)の終わり(→パランティアの章)と5巻(ROTKの前半)の始め(ローハンの召集)辺りを書いていて,あと残りは幾つ‥‥とか言っているそうです。
‥で,1944年の春,フロドとサムをモルドールに行かせるという辛い仕事を,仕方なく開始した。。。のだそう。(ただその一方,パランティアの章には『磨き』をかけていたそうです。(笑))
‥‥そうだったんで・す・か~。つまり,1942年には,順調にTTTの前半を終了して,そのまま順調に進む,と,思いきや,そこで筆(って言うか,ペン)が止まってしまい,再開したのは,1944年という事なのですね。で,よく見ると,時代は第2次大戦の真っ只中。現実世界の状況が深刻化する中で,あの話を進めるのは確かにちょっと辛すぎます。。
‥という事で,いよいよ次から,フロドルートです。
<本文>
「おかしな事じゃ!しかしちょっと考えてみようかの。」彼は髭を撫でます。「このボールはわしを殺す為に投げられたのかの? それとも殺せたら殺し,殺し損なえば何か他の悪さをしようという目的じゃったのかの? サルマンの承認なしに投げられたのかの? ふむ! どちらにしても同じじゃ。あんたがそれを覗いたという点を除いてはな。わしではなく!」
「しかし,これは計画を変える事になるぞ! 今まで不注意で軽く考えておったのう!」
</本文>
しかしトールキンさんはこう書いておいて端の方には「違う!もしサルマンがアイゼンガルドの負けやガンダルフやホビットの事をモルドールに警告したいと思うならば,サウロンにダイレクトに伝えるか? しかし彼はガンダルフを殺してつながりを切ろうとするだかもしれない。サウロンはサルマンが石を使うよう強要したかもしれないぞ?」どうも上の考えはよくないと思ったようで,結局この辺りの推測はなしにして,正式版では,彼はこれをアラゴルンやセオデンに話す事になりますね。
この後,ガンダルフはアラゴルンに,パランティアを渡しますが,その時ガンダルフがどうやってパランティアの性質を知ったを話す所に関しては,最初は「今まで知らなかった」,そして「彼(ピピン)が覗くまで知らなかった」「それの正体が何であるかは,ギリギリ(until it was too late)まで考えなかった。」「考えているうちに眠くなった」‥と,いろいろ変遷を重ねています。
ここで,パランティアの歴史についてお勉強しましょう。
<メモ>
それは(その詩は)裂け谷で大切に保存されてきた。
木の鬚は殆ど(幾つか)を覚えている,リストの中に入っている。しかしホビットは忘れられてしまった。(汗)
7つの星,7つの石とは?
ガンダルフは,古代の人間とパランティアについて考える,何故?
オルサンクはその中の1つだ。
では,それは,ピピンはためらいながら訊く,Enemyが作った物ではないのですね。
違う,とガンダルフ。サルマンでもない。彼には作れない。サウロンにも作れないじゃろう。
‥と,ガンダルフは,パランティアそれ自身には悪い所はない事や,サルマンは知識を追求するあまり堕落してしまったのじゃのう,とか,パランティアのある場所(1つはキアダンのいる所にあったのか。。)について説明。。
</メモ>
この辺りで,パランティアの知識は,アラゴルンの家系に代々伝えられるという事が出てくるそうです。最初ホビットだったのに,随分成長しましたね~。(笑)
さて,ここで,話はちょっと変ります。
トールキンさんは,1942年に出版社に進捗状況を伝えたそうですが,その時ちょうど3巻(TTT前半)の終わり(→パランティアの章)と5巻(ROTKの前半)の始め(ローハンの召集)辺りを書いていて,あと残りは幾つ‥‥とか言っているそうです。
‥で,1944年の春,フロドとサムをモルドールに行かせるという辛い仕事を,仕方なく開始した。。。のだそう。(ただその一方,パランティアの章には『磨き』をかけていたそうです。(笑))
‥‥そうだったんで・す・か~。つまり,1942年には,順調にTTTの前半を終了して,そのまま順調に進む,と,思いきや,そこで筆(って言うか,ペン)が止まってしまい,再開したのは,1944年という事なのですね。で,よく見ると,時代は第2次大戦の真っ只中。現実世界の状況が深刻化する中で,あの話を進めるのは確かにちょっと辛すぎます。。
‥という事で,いよいよ次から,フロドルートです。