ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

OOP CD : 番外編 ダンブルドア先生の計画

2005-06-21 00:28:15 | ハリポタ5巻
これは5巻発売の約半年前に発表されたOOPの一節です。
Dumbledore surveyed Harry through his half-moon glasses. He lowered his hands. "Harry, it is time" he said, "for me to tell you about everything what I should have told you five years ago. Please sit down."

ローリングさんがどういう意図でこの文章を選んだのか定かではありませんが,これは実に奥が深い文ですね。当時さんざん分析したのでよく覚えてますが,これを読んだだけで,ダンブルドア先生は5巻の終盤に健在な事,この直前,ハリーは何かを感情的にダンブルドア先生に訴えようとしていたらしい事,が,5巻を読む前からだいたいわかってしまいました。(まあもちろん,何についての話かという事も)

その当時のメモを捜し出し,久しぶりに読んでいたら,6巻発売を目前にして,すっかり忘れていた,「ある事」を思い出しました。実は,ダンブルドア先生,"it is time for me"と言っているんですよ。"for you"(ハリーの為)じゃないんですよ。え,ダンブルドア先生が「あの話」をハリーに明かしたのは,ハリーの為じゃなくて,「自分の為」,だったんですか!

("for us"と突っ込まないでゴラム君(爆))

ここから伺える物は何か,と書こうとして,‥実はここでハタと手が止まってしまいました。結構いろいろな事が頭に浮かんでくるんですよね。

やはり,ダンブルドア先生は,ヴォルデモート掃討作戦に全責任を持っているという事ですね; Orderもトレローニー先生のあの予言のその一部なのでしょうか。。

ところで,Orderという組織は,いつごろ,何の為に結成されたのでしょう? まさかその予言の為? う~ん,そこまではどうだかわかりませんが,ポッター夫妻にロングボトム夫妻,ジェームズのお友達が皆入っていた事から,その予言の為の活動が占めていた割合は高そうだという事が伺えますね。

5巻の前半で,トレローニー先生とスネイプ先生が,ホグワーツで働き始めた時期を教えてくれましたが,これが大変重要な情報だった事もわかります。トレローニー先生があの予言をしてから2年の間に,ダンブルドア先生は死喰い人だったスネイプ先生をリクルートして,ホグワーツの魔法薬学の先生にしました。何故そうなったのか,いきさつはまだ明らかにされていませんが,これもダンブルドア先生の計画だったんだな,という事がわかりますね。(ひょっとすると6巻でその辺りが明かされるかもしれませんよ。)

そんなこんなで,ハリーに,いつ,君は「選ばれし者」だったという事を伝えるか,というのも,ダンブルドア先生の計画のうちだったので,"for me"だったのでしょう。

ところで,彼は,ヴォルデモートと対決するなどという1番危険な仕事は,自分でやりたかったに違いありません。それを他人,まして,自分の生徒に「君にやってもらうよ。」なんて言うのは,‥これは泣き虫オデッセウスでなくても,泣くでしょう。

彼がシリウスの事を,やや批判気味に語っている場面がありますが,シリウスのように気持ちを抑えずパッと出て行って,パッと散ってしまえる人間を,ちょっと羨ましく思っているんだなあというようにも聞こえます。

"for me"1つで,結構うだうだ語ってしまいました。失礼しました。


Odyssey : 19 Eurycleia Recognizes Odysseus (2)

2005-06-21 00:25:49 | BookClub
Penelopeは,「Odysseusじいさん」の話した,そのOdysseusが来ていた物やブローチは,自分が彼に与えた物だと言います。

さらに「Odysseusじいさん」は,Thrinacieで,彼が太陽の神の動物に手を出した為に,全ての部下を失った事,Pheacia人に助けられた事(ここまではホントに自分の話),Odysseusは今Dodonaという所で,どうやって帰るか,Zeusにお伺いを立てている最中で,もうすぐ帰ってくるはず,と話します。

彼女は彼を客人としてもてなす事にします。侍女達に,彼を風呂に入れるて,柔らかいマットを与えるようにと言いかけますが,Odysseusは,柔らかいマットは必要ないです,年老いた召使いに面倒を見てもらいたい,と申し出ます。

そこでEurycleiaがやってきました。が,彼女は,今までここに来たお客人の誰よりも,私達の主人を思い出させるお方です,と言います。Odysseusは,彼女のりこうさに気付き,突然,自分の秘密の傷に気付かれたら,と,思い始めます。(でもすぐ見つかってしまいました)

彼が生まれた時,母方の祖父AutolycusがIthacaを訪ねてきました。Eurycleiaが彼を抱いて祖父の前に出すと,祖父は彼の名前をつけました。そして,大きくなったら,母親の故郷Parnassusに遊びにおいで,と言います。

そしてある時,OdysseusはParnassusで,Autolycusの息子たち(=叔父さんか)と狩りをして遊んでいましたが,その時,いのししに突かれて膝 右肩(右肩はいのししの方でした 6/22)に大きな傷が付きました。その傷が今も残っているのです。

EurycleiaはPenelopeの方を向いて,彼女の夫がここにいると伝えようとしましたが,ちょうどAtheneがPenelopeの邪魔をしている所でした。OdysseusはEurycleiaの喉を締め上げて,「お前は私の計画を台無しにする気か。」と脅します。確かに20年ここを空けていた主だと言いますが,「もしSuitorが勘付いたら,ただじゃおかないぞ。他の侍女達の命もないぞ。」とさらに脅します。するとEurycleiaは,私の意志が固い事はご存知でしょう。決してどなにも言いませぬ,と言います。

「Odysseusじいさん」が戻ってくると,Penelopeは,身の上話の続きを始めます。息子が小さいうちなら選択の余地はありませんでしたが,今,主人の帰りを待つべきか,どなたか優れた方と結婚するか,まさに選択しようとしている所です,と彼に言います。


Run!Run!Run!