No.392 KARMA

▼とりと野菜 +しめじ（ノーマルスープ 辛さ７番）　店の情報

東急東横線に学芸大学という駅があります。たしかに学芸大学はかつてこの地にあったのですが、1964年に小金井のほうへ移転しました。大学がなくなって半世紀近くが経つというのに、いつまでもこの駅名でよいのか？ もっとも、近くに付属高校はあるようですが。

さて、本日初訪問したスープカレー専門店KARMAは、そんな学芸大学駅の東口を出てすぐのところにあります。まず、その店の小ささに驚かされます。（吉祥寺ハモニカ横丁のガネーシャよりは広い。）客席は厨房を囲むようにＬ字型のカウンターがあるのみ。定員はたったの５名。椅子と壁の隙間がほとんどないため、客の出入りがあるときは、食べている最中であっても席を立って通してあげる必要があります。また、厨房にはガスコンロが２つしかないので、先客が多いと（最大でも４人だけど）、待ち時間が長くなります。ということで、実用性が高いとはいえず、趣味でスープカレーを食べる人向けの店と考えたほうがよいでしょう。

小さな黒板に書かれたメニューを眺めて、「とりと野菜」をノーマルスープで注文することにしました。辛さは20番まで書いてあって、追加料金はなし。6番が大辛で10番が激辛となっています。最初なのでやや控えめに7番としました。ライスの量が50g刻みで選べるのはよいです。スープカレーというのは、カレーとライスの量のバランスが重要ですから。初めての店なのでカレーのボリュームが分かりませんが、まずは250gとしてみました。

30分ほど待ってカレーが来ました。写真では分からないけど、骨付きのチキンレッグです。大山鶏というだけあって、まあまあのチキンレッグです。東京のスープカレーでは、本当にショボいチキンレッグが出てきてガックリくることがあります（なのでぼくはチキンはあまり注文しない）が、そういうのに比べればかなりまともです。

茶色い色をしたスープは動物系のコクと旨味があってまずまずのおいしさです。トマトも入っているように思います。あっさりすぎず、くどすぎず、ちょどいい具合。野菜は甘味のあるカボチャがおいしいです。ピーマンもいいかんじ。1cmくらいの大きさに刻んだタマネギが入っているのが変わっています。辛さはほぼ予想通り。スープの味はしっかりしているので、10番くらいまで上げても大丈夫そう。

全体的には、特におすすめというほどではないものの、スープカレー好きなら（時間に余裕のあるときに）一度は訪れてもよい店だと思います。綱島まで足をのばせば、ハンジローがあるのが悩ましいところではありますが…