ちょっと田舎っぽい日々

ちょっと田舎っぽい事を気楽にゆるくやってます
山行のダンナさん、長男、次男、4人家族の日記です
吉野の黒滝村生活です

故郷

2015-06-29 10:20:40 | 日記
私が大阪から移住して来たとなると、決まってこう言われる。
「そんな街からようこんな田舎にに来たなぁ~。」
だけど、大阪がすべて繁華街ではありません。(みんな知ってるか、)
生駒山の麓で、自然の中で育ちました
田んぼがたくさんあったので、この時期は蛙の合唱でした
男児の様な私は真っ黒になって毎日遊びまわっていました。
クワガタやカブト虫、トンボ、ザリガニ、鯉、鮒の捕獲に夢中でした。
その田んぼはあっと言う間にマンションに変わってしまいました。
通ってた小学校はパンクで校庭にはプレハブが並ぶ始末。
私の記憶の故郷は無くなってしまいました。
この村には少し故郷を感じます。
故郷にも無い、美しい夕焼けやカジカガエルの鳴き声もある。
そして、息子達の故郷になりました。
まだ見ぬ、息子達の子供達がこの村を見る時、どうなっているのかぁ・・・。

昔話ついでに、私の母の話もしてみようかな。
母はとても自由な人でした。
ケンカ上等、夜中でも気に入らなければ誰でもたたき起こす、気に入れば大声で歌う。
絶対的存在でした。
心斎橋の人混みを落花生の殻を割りながら歌を歌って歩く人も歳には勝てない。
今や見る影も無い。
可愛いおばぁちゃん。
今も昔も、子供の様に感情表現が豊かで孤独です。
ある日、トイレでびっくり。
トイレットペーパーが膨れてホルダーから溢れ床が真っ白に溜まっている。
それも5ロールも。
「減んの早いからほんまに55mあるか調べてん。あったわ~!でも、巻き直されへんかってん。」
屈託なく笑う母の座る食卓に50cmものさしが置かれてました。
宴席で壇上に上がりジルバ、タンゴを踊りだす。(㊟酔ってない)
弟の高校の入学式当日、学校の門前で
「どうせ勉強せーへんアンタにお金ほるんはアホらしい!帰る!」とごねた。
弟は必至で懇願して入学金を出させた。(見たかった)
気に入ったブーツを2足買いたいがお金が足りなかった母は、レジ前で財布をぶっちゃ返した。
「電車賃が280円、残り全部でどうや!!」と座り込み、戦利品を自慢。
近所の飼い猫のおしっこに腹を立てた母の3日連続のどなりこみ。
当然近所じゃ有名人。

面白い人でしょう?
身内はたまったもんじゃないけどな~

その反動かなぁ。
私はとっても保守的です。(と、思ってる)(笑)