今日の午後、K大学へ講義に行く。若者に話し掛ける久しぶりの機会である。本題が終わったところで少し時間があったので、ここで止めてもよいかと係の先生に聞いてみると首を横に振っている。それでは、ということで最近よく話すことになっている科学を外から見る視点や人生と科学について10分ほど展開してみた (以前の経験 1、2)。この話題は話す度に前の話では物足りなくなり、少しずつ膨らんできているようである。そして講義を終えた時に今まで経験したことのない拍手をいただくことになった。そのことにまず驚いた。何に対しての拍手か分からない。最近の学生さんの気質とも思えない。このクラスの特徴なのだろうか。それから研究室に戻り、コーヒーを飲みながら雑談をしている時、学生が2人入ってきて、講義の資料が欲しいと言う。ここでは今まで資料なしでやってきたが、試験には関係ないと踏んでいたのだろうか、そういう要求が出たことはなかった。そして講義の感想を女子学生の方に聞いてみた。男子学生ははっきりものを言ってくれないからである。すると予想もしない反応が返ってきた。「お話を聞いていて、気持ちが良かったです」。これを聞いて三度目の驚きを味わった。どういう意味なのかわからないが、こういう感想は今までに一度も聞いたことがない。自分の中身が少し変わってきて、それがどこかに表れているということなのだろうか。今日は私の内の変化は感じることができた。なぜかわからないが、最初から自分の体が熱く、大げさに言うとはちきれそうになっていて、体の内側から外に出ようとする圧力を抑えながら話していることには気付いていた。その圧力の源が何なのかはよくわからない。
今日の午後、K大学へ講義に行く。若者に話し掛ける久しぶりの機会である。本題が終わったところで少し時間があったので、ここで止めてもよいかと係の先生に聞いてみると首を横に振っている。それでは、ということで最近よく話すことになっている科学を外から見る視点や人生と科学について10分ほど展開してみた (以前の経験 1、2)。この話題は話す度に前の話では物足りなくなり、少しずつ膨らんできているようである。そして講義を終えた時に今まで経験したことのない拍手をいただくことになった。そのことにまず驚いた。何に対しての拍手か分からない。最近の学生さんの気質とも思えない。このクラスの特徴なのだろうか。それから研究室に戻り、コーヒーを飲みながら雑談をしている時、学生が2人入ってきて、講義の資料が欲しいと言う。ここでは今まで資料なしでやってきたが、試験には関係ないと踏んでいたのだろうか、そういう要求が出たことはなかった。そして講義の感想を女子学生の方に聞いてみた。男子学生ははっきりものを言ってくれないからである。すると予想もしない反応が返ってきた。「お話を聞いていて、気持ちが良かったです」。これを聞いて三度目の驚きを味わった。どういう意味なのかわからないが、こういう感想は今までに一度も聞いたことがない。自分の中身が少し変わってきて、それがどこかに表れているということなのだろうか。今日は私の内の変化は感じることができた。なぜかわからないが、最初から自分の体が熱く、大げさに言うとはちきれそうになっていて、体の内側から外に出ようとする圧力を抑えながら話していることには気付いていた。その圧力の源が何なのかはよくわからない。
最新の画像[もっと見る]
- 新しい場所 \"A VIEW FROM PARIS\" 17年前
- あけましておめでとうございます 17年前
- よい年をお迎えください MES MEILLEURS VOEUX À TOUS ! 17年前
- 新しい場所から一言 17年前
- 新しい場所で MERCI DE VOS SOUTIENS ET A BIENTOT ! 17年前
- SPINOZA 哲学に革命をもたらした男 (VI) 17年前
- 旅立ちの朝 17年前
- ほぼ準備完了? 17年前
- 変容の準備? 17年前
- SPINOZA 哲学に革命をもたらした男 (V) 17年前
この文章を読んでいると、感覚が優れている方なのだと思いました。
明確ではないけれども、なんとなく変化を感じれる。このように感覚で判断できる人間というのは、今の日本には少ないのではないのか?と、考えながら読ましていただきました。
このことは、頭の中ではわかったつもりになっていることが意外に頼りないものであることを意味しているのだと思います。書き出すだけではなく、言葉に出してみるということがいかに重要かということでもあります。思考はやはり体すべてを使って初めて完成度を増すということでしょうか。
昔、パリにオルガン弾きの友人がいました。日本人ですが天才的な男で、パリ市内の二つほど教会のパイプオルガンを任されていました。任されているということは教会の鍵も持っているということで、たまたま教会が休みの日、その鍵で中に入り、彼はらっこのためにパイプオルガンを演奏してくれたのです。観客一人のために。。贅沢な話です。もちろん感激しました。
そのオルガン弾きとある日、セーヌ川の近くの細路地を一緒に散歩していたとき、ある屋敷の門の前でぴたっと足をとめ、「この門は前に見たことある」と言うのです。その細路地は彼も初めてだったので、おそらくdeja-vuってやつですね。
Paulさんも多分、パリでdeja-vuの経験おありなのでは?
今、読んでいる本に『内臓のはたらきと子どものこころ』というのがあります。タイトルからは育児書?と勘違いされやすいですが、そうではなく人間のからだが本来持っている感覚(著者の三木成夫氏はこれを「内臓感覚」と称していますが)の不思議さを説明したとても面白い本です。オススメですよ(笑)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4806745669.html
ところで三木成夫という人の話は面白そうですね。これまでであればほとんど反応しないような内容なのですが、最近はむしろ積極的に、しかし白紙の状態で一度話を聞いてみようか、という精神状態になってきています。ご紹介ありがとうございました。