人は自由ではない L'homme n'est pas libre
それでは人間はどうか。自らの行動の主ではないのか。その成功や失敗の責任を負うべきではないのか。その徳を褒めたたえ、その悪は非難するべきものではないのか。スピノザの笑い声が聞こえる。これらはまだスピノザを何も理解していない人の疑問である。なぜなら人は自然の一部だからだ。人が考え、感じ、欲することは、どれも自らの力の内にはないのだ。われわれ自身は、自らの主人ではないのだ。われわれは信じるが、それは単に無知から来るものだ。われわれの自由の行使として行うすべてのこと ― われわれの決定や選択は、われわれの中で原因が作用する結果以外の何物でもない。今日であれば、それはホルモンや酵素、あるいは神経結合の問題であり、精神の決定論、欲望のメカニズム、無意識の秘密の機構などと言うことができるかもしれない。
しかし、われわれは自由であると信じている。われわれの中で作用する原因の効果を感じているが、それが何であるのかは知らない。したがって、われわれの行動を決めているのは自分であると考えている。酔っ払いは自分の秘密を打ち分け始めるが、それはアルコールのせいである。彼は自分で選択権があるような気でいる。しかし、われわれ自身、ある意味で多かれ少なかれ酔っ払いである。われわれは決定された存在であることを知っても、われわれが自由であるという印象を拭い去ることにはならない。これは消すことのできない幻想である。
わざわざ有難うございました。
いよいよ渡仏ですね~
私は最近急激にクラシック音楽にハマってしまいました。
ドビュッシー、ラヴェル、フォーレにはまともにハマッてしまい、CD収集に大忙しです(笑)
とてつもなく奥深いクラシックの世界、、、色々な意味でお金の掛かり方もジャズあたりとは桁違いなので、良くて当然かも知れませんね~
やはりフランス、ロシアがいいですね~