The days of pat woodworking

気持ち良く使い続けられる家具を目指して

妄想機関車2両の暴走。4

2017-05-12 06:11:15 | Weblog
茨城のwildswansのアトリエに到着。
早速ゲストキャビンにキャビネットを取り付ける。
取付高さなども相談しながら、何とか取付完了。






              Photo: kaorupic


木製の滑車はwildswansの製品に付属しているコバを磨くスリッカー。
スリッカーそのままと口径が少し大きい物を製作して2種類の滑車を使用している。
扉とおもりを繋いでいるは足踏みミシン用の革ベルト。(wildswansの製品の縫製には足踏みミシンが使用されています。)
これらは鯱丸さんのアイデア。
スリッカーと革ベルトを使う事でグッとこのアトリエに馴染んだと思う。


真鍮のおもりやハンドルは使っていく内に光加減などドンドン表情が変わっていくと思う。
とても楽しみ。

頭の当たる可能性のある下端の角は保護材としてレザーを張り付けて真鍮ネジで止めている。
扉の両サイドに戸車を仕込んであり、本体内側の溝加工された部分を通るので昇降時にガタつかない。
おもりでバランスをとっているので、扉は任意の位置で止まる。


既製品の金物に使いたい物がなくて、「なんか考えて自分たちで作れば空間をより良くできそう」と口にした事から始まったキャビネット作り。
「なんか」を探している内に時間はどんどん過ぎていくのになかなかいいアイデアが浮かばなくて、焦ったりビビったりしたけど、何とかカタチにする事ができた。
ある区切りまでいけると、頭を悩ました事やしんどかった事なんかはサーッとキレイに流れていってくれて、心には最後の楽しいイイ気分だけがずっと残ってくれるのが不思議。
一緒に迷走、暴走した鯱丸さんと走る事を許してくれたK's Factoryの皆さまに心より感謝します。



翌日、真っ青の空の前を印象的な雲が流れる清々しい日にwildswans新アトリエの落成式がありました。
繋がりのある人たちが大集合。
天気も会話も爽快なホントに気持ちのいい1日。


Photo: kaorupic

鯱丸さんの作品「根と空と」の上で宮内優里さんのライブもあり。
wildswansのものはアトリエ、C.O.U.店舗をはじめ、造形、映像、音、写真などのすべてが人と人との繋がりから生まれてきている。
その場限りの寄せ集めではなく、繋がりは継続し、また新たに繋がり、強く広くなってきています。

繋がりの中で、僕も自分に出来る限りの役割を担わなければと感じている。
今までのやり方では間に合いそうない事もあるので色々と変化をつける努力をしていきたい。
それに今は何だか色々といいタイミングにある気がする。
きっと大変だろうけど、せっかく目の前にあるチャンスは逃さないように。

目の前には新しいアイデアを出さなければならないモノが沢山。
共同で製作するモノももう一点。
しっかり考え、悩みながら、走っていこうと思います。
最後には楽しいイイ気分になれるのだから。






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