The days of pat woodworking

気持ち良く使い続けられる家具を目指して

目覚めればおじい。

2010-11-29 23:05:05 | Weblog
昨日の朝、目覚めると僕はおじいになっていた。


先週の水曜の晩に関西から帰ってきた。
関西に着いたのはその前の週の金曜日の晩。
週末は同級生たちの家に泊めてもらい、のんびりした時間を過ごしました。
買い物をかねてゆっくりと友人達やその子供達と地元の街を歩く。
甲子園球場は改修され僕には見慣れない綺麗な姿になっていた。
あったはずの店がなくなり新しい店になっていたり、新しい家が建っていたりする。
そんな僕がいた頃とは少し変わった街並を昔と変わらない友人達と昔と変わらずワイワイ喋りながら歩く。
なかなかいい時間でした。
週が明けるといつもお世話になっている奈良の製材所に行き、預かってもらっていた材木をトラックに積み込み帰路に着いた。

帰って来てすぐトラックに積んである材を降ろす。
まだ乾燥していない材なので結構重い。
それでも何とか一人で運べる重さ。
そんな時、僕はいつもパワーで解決する。
工夫すればもっと楽に搬入出来るのだろうけど、下準備するのが面倒なので顔を真っ赤にしながら力任せに運び込む。
思っていたより短時間で搬入完了。
パワーは仕事を早くする。

それから数日経ち、昨日の朝起きようとすると体がおかしい。
腰が痛く起きあがれない。
壁に手をつきようやく立ち上がり歩こうとしてもヨチヨチとしか歩けない。
これでは100歳を超えたおじいの様だ。
それでも男が腰痛ぐらいで音を上げてはいられない。作業着に着替える。
「よっしゃ、やったるでー。」と家の扉を開けた。
外は前の晩から冬型の気候になり氷点下。
「さぶっ。」と思うと同時にからだの筋肉がギュッと収縮する。同時に痛みが襲い、歩けなくなった。
「あたたた。こらあかん。帰ろ。」
男気は次回にとっておこう。
温かい家の中に戻り、一日ゆっくりしました。

今朝、目覚めると75歳のおじい位までに回復。
少し腰は曲がってるけどもうスタスタ歩けます。
この調子だと2,3日で元に戻りそうです。

それにしても変な腰痛でした。
以前にギックリ腰をやった時は「ぎくっ」となる瞬間があったけど、今回は寝ている間に痛くなっていた。
夏場運動してないので筋力が大分落ちてるのが原因だと思うのですが。

いや、もしかして夢遊病かな?
夜中に一人で激しく踊ってたんやろか?













もう一度関西へ。

2010-11-18 06:51:18 | Weblog
今夜のフェリーで帰ります。

行きは注文をもらっていた商品と奈良の製材所で挽いてもらいたい材料を少々積んで。
帰りは春に帰った時に買ってあった桜材を積んで帰って来ます。前回は積みきれなかったので製材所に預けていました。

フェリーは結構好き。
普段は「あれもせな、これもせな。」と気ぜわしいけど、フェリーの中は強制的にリラックスモード。
朝からビールを飲みながら本を読んだり、スケッチしたり、音楽聴いたり、のんびりのんびり・・・。
以前は30時間かかった小樽~舞鶴航路、5年ほど前に船を新しくして20時間になった。
30時間だと「まだか~、舞鶴はまだか~。」と飽きてくるけど、20時間位なら丁度いい。
ちなみに苫小牧~名古屋航路は40時間かかる。
船によって結構差が出るもんです。

これから、荷物を積み込んで出発進行です。





もう一度札幌へ。

2010-11-14 23:40:45 | Weblog
札幌のGALLERY創にて開催されている「木工家によるこどもの椅子展」も14日まで。
昨日クロージングパーティーをやるという事だったので行ってきました。

この椅子展では来場してくれた方からお気に入りの椅子の投票をしてもらっていて、その結果も発表されました。
僕の椅子は3位。
投票してくれた方々、ほんとにありがとうございました。

作っている最中から「発想は悪くないけど、詰めの甘い未完成品やな。」と自分自身でも感じていたので、それがそのまま結果に出た感じです。
せっかく時間をかけたのでもう少し改良していこうかと思っています。
改良点は、もう少し接合強度を上げる事。
それから、そり部の柔軟性を上げる事。今のものは硬すぎて子供では全くしならず、すぐ飽きられてしまいそう。
もう1つは、座面が今の二次元の曲面では縁が太ももに当たって少し痛い。
馬の鞍の様に三次元の曲面で作ってあげれば座り心地が良くなり、結果もっと大胆に動けるようになるんじゃないかと考えています。
三次元成型がまだ上手く出来ないので、完成への道のりはまだまだ険しそうです。


パーティーの後は2次会。
隣の席がデザイナーの中村さんだったので、あれやこれやと質問。
現在札幌でデザイン事務所を構えている中村さん。以前はスウェーデンのIKEA社のデザイナー。
120万脚以上セールスしているイージーチェアをデザインしたすごい人です。
日本と海外の違い、デザインそのものの事、デザインとお金の関係など、丁寧に教えてくれた。
結果を出している人の話はやはり面白い。

この椅子展に参加してよかった。
知らなかった人とも出会えたし、知識も増えた。
これからも声がかかれば出来る限り、このような催し事には参加していこうと思っています。










SAPPORO DESIGN WEEK 2010

2010-11-04 11:35:09 | Weblog
現在、札幌にてSAPPORO DESIGN WEEK 2010が開催されています。
デザインの力で札幌の街を魅力的で住みやすい街にしたいと、建築、インテリア、プロダクト、グラフィック、ファッションなどのデザイナーが集結して2005年からこのイベントは行われている様です。

僕もGALLERY創(札幌市中央区南9条西6丁目1-36)にて行われている「木工家によるこどもの椅子展」に参加させてもらっています。
昨日、北海道文化財団理事長の磯田さん、旭川にあるカンディハウスという家具製作会社の会長の長原さん、デザイナーの中村さん、木工家の高橋さんを招いてのギャラリートークがあったので見てきました。

地方版ではありますが新聞にも写真に入りで紹介されていました
21人が参加しています。
知らない人と知り合えるのでこのような催し事は楽しい。




僕が出展したのはこれ。
子供も大人も乗れる木馬みたいなやつ。
成型合板で作った橇(そり)に切れ目を入れているのでしなります。
座面と橇を結合している部材も弾力があります。
普通の木馬は周期的な振り子運動になりがちですが、これはしなるのである程度コントロールできる。
馬が立ち上がった姿や、崖を駆け下りていく姿勢をとれれば「きっと面白い。」と思い作ったモノです。

体重がある程度ある人の方が色々な動きや姿勢がとれるので楽しい。
何人か集まればきっとむきになって遊ぶはず。
大人がむきになっているのを見れば、きっと子供たちも一緒になってむきになって遊ぶはず。
子供では体重不足でしなりが弱い。
大人の様に上手く操作できないのでもっとむきになり、派手に動かそうするのでいい運動になる。
動きのヒントをくれるので西部劇を見ながら遊ぶってのもいいかも。
必死に遊んだ後は大人も子供も一緒の笑顔になってくれれば嬉しい。

実際にはもう少し改良が必要な感じです。
切れ目の入れ方を工夫すればもっと動きをつけれると思います。
そして多分今のままでは強度不足。
展示会の評判が良ければ、もう少し改良してみる事にします。

でもむきになって遊んだら怪我するやろなぁ。