風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

お江戸日本橋亭・宝井琴柑と落語・色ものの夕べ

2011-10-31 10:20:27 | 落語
久しぶりに落語のカテゴリーを更新です。

昨日はダンナと一緒にお江戸日本橋亭で古典芸能デートでした。

実はこの会の幹事でもあり、ダンナの大学の親友Oさんがお招きしてくれたのです。Oさんに会うのは私は20年ぶり。長男が小さかった時に遊びに来てくれて以来お会いする機会もなかったのですが、それでも私たちがアメリカで暮らしていた時は日本のおせんべいや日本の伝統的なおもちゃを送ってくれたり、帰国してからはダンナを時々飲みにさそってくれたり、ダンナからOさんのお話をきくたび、ずっといい交流をもてているのはありがたいなとつくづくおもいます。

当日は他にもダンナの大学の友人たちがきていて、ダンナはうれしそうでした。

お久しぶりのOさん、相変わらず背高のっぽさん。貫録着きましたね。それに素敵な奥様が何やらかいがいしくお手伝いされてました。


会場のお江戸日本橋亭は初めて。



日本橋といえど、大通りから少し中に入ったビル街の中にひっそりとある小さな会場。前座さんが、「隠れ家のようなところ)と言っていたけど、本当にそんな表現がぴったりでした。
小さいなぁ、池袋演芸場より小さい。いいね。いいよ、ここ。

私は鈴本演芸場とかの大きなところよりはこういう小さい演芸場のほうが好き。だって演者さんが身近に感じられるからね。

入り口で桜色の和紙のプログラムが渡され、見てみると「お献立」各演者さんのプロフィールの出身はすべて(OO産)になっており、そして「店主ご挨拶」にこう書いてありました。



「古典芸能を楽しむ会」は東京税理士会京橋支部の物好き連中が勝手に始めた集まりです。

本日第五会は「宝井琴柑と落語・色ものの夕べ」としてご提供いたします。全て店主好みの自慢の品々でございます。

「当たり外れも」ご愛敬にて、ご勘弁願います。

生ものです、本日中にご賞味いただきますようお願いいたします。」



店主はOさんの事なんでしょう。凝ってますねぇ~。


さてプログラム。

落語   桂 宮治(みやじ)さん

紙切り  林家 花(はな)さん

落語   春風亭 正太郎(しょうたろう)さん

------------------中入り------------------

太神楽曲芸 鏡味 正二郎(せいじろう)さん

講談   宝井 琴柑(きんかん)さん



前座は桂宮治さん、

軽妙な語り口でお客さんを巻き込み、鑑賞の注意点などおもしろおかしく話してましたね。演目は分からないな、創作落語。楽してお金を稼ぎたい男に舞い込んだうってつけの話。虎の皮をかぶり移動動物園で虎を演じるだけで月に50万儲かる。こいつは楽だと思っていたらライオンと闘う羽目に・・・・。という話でした。面白かった。
特に小さなお子さんは大喜び、前座さんでこんなに笑わせてもらったのは初めてです。

お次は紙切り・林家花さん、

女性の紙切りさんを初めて見ました。林家今丸さんのお弟子さんだそうで和服の似合う瓜ざね顔の綺麗な方でした。語り口が物静かな感じなので拍手に消されてちょっと何を言っているかわからなかったのは残念。お客さんのリクエストで「酉の市」なんて言うのがありましたが、見事なものができました。そういえば「どじょうを食べている野田総理」なんて言うのもありましたが、これは「どじょうすくいしている野田総理」にしてもらって切ってました。お客さんのリクエスト、その場その場をよく切り抜けるなと感心。また、語りながら切るのは大変だろうなとかどのくらい修行するのかしらなんて考えてしましました。

お次は落語・春風亭正太郎さん(二ツ目)

第一印象、若いな~。昭和56年生まれだって。演目は古典でおなじみ「粗忽の釘」。
粗忽者の話は好きだな。(自分が粗忽者だからかも。)亭主の粗忽ぶりとおかみさんのやり取りがお面白い。引っ越し先を間違えたり、壁を釘でうちぬいてしまって謝りに行った先が間違っていたり、のろけ話をして帰ってきてしまったり。江戸っ子の長屋生活を垣間見た感じ。

中入りの後は太神楽曲芸・鏡味 正二郎さん

一目見たら忘れられない目力のあるお顔で、声としゃべり方に品があります。おめでたい曲芸をご披露くださいました。はらはらして見ごたえがあったのは「五階茶碗」。細い板の両端に2つの茶碗を左右対称に積み上げて真ん中に5個目の茶碗を積み上げた形を崩さず,毬やバチでバランスをとる見事な芸でした。出刃包丁、鍬を使った芸。海老一染めの輔・染太郎師匠でおなじみの「傘の曲」も見事なものでした。一番盛り上がったんじゃないかな。

さてさて、とりでございます。

講談・宝井 琴柑さん(二ツ目)

可愛らしい綺麗なお姉さんです。え~、この方が講談師さん?って感じでした。それなのにすごい迫力でした。
演目は「伊達の鬼夫婦」

こんな話でした。

伊達政宗の家臣井伊直人は、博打好きのなまけもの。そんな男のもとへしっかりもののお貞が嫁いで来る。しかし博打のため持参金300両も使い果たし、女房の実家からも金を借りさせる直人に、貞は長刀で剣術の試合を申し込み、自分が勝ったら直人に修行の旅に出てもらう条件をつける。負けた直人はしかたなく江戸へ出て柳生飛騨守の所で修業する。それから5年が立ち家に戻るがまたもや貞との試合に負けて再度修行に。3年ののち免許皆伝の腕になって戻ってくる。そこで初めて貞の父親が直人の父親、直江に戦で命を救われ、いつか恩返しをしたいと思っていた処へ息子の直人が博打で事を知り、腕の立つ自分の娘を嫁がせて、直人を諌めてくれた事を知った。人々は剣術の強いこの夫婦を鬼のように強い夫婦、鬼夫婦と呼ぶ様になった。

講談はなかなかおもしろいですね。釈台を張り扇でパン、パパン、パンとリズミカルにうち物語を語っていきます。なんだかちょっと音楽的な感じがしましたよ。見せ場、聞かせどころ、表現の仕方などなど、私たちが1つの曲を仕上げて行くのに似てるなと思いました。

1時間半くらいの間でしたが、ものすごく濃い時間でした。

帰りはもうすっかり人通りの無くなった日本橋。

なんだか不思議な角にある小さな光ので照らされている骨董屋さんの中を覗いたり、三越に飾ってある呉服など見ながら帰りました。人のいない大通りはなんだか神秘的。外国人が自転車で観光してたりとなんだか別世界みたいで夜の日本橋はちょっと気にいってしまった。

楽しかった~!

カニングハム久子先生講演会2

2011-10-22 21:44:48 | 発達障害・アスペルガー症候群
今日は2回目のカニングハム久子先生の講演会にいってきました。品川インターシティホールでアットマークラーニング明蓬館高校主催の講演会でした。

テーマは「発達障害者の学習や生活記録は将来の進路を示す羅針盤~進路の選択に備えた一貫性のある指導をめざすには~」

今回はカニングハム先生の講演だけではなく保護者、学校、関係機関から5人の方々が一貫性のある指導に関しての取り組みについてそれぞれのお話をきくことができました。

保護者の立場からの取り組みにはとても共感する部分あり、参考になる部分あり、でとても興味深かったです。

例えば、指導、支援のカギは「信頼関係が築けるかどうか」「誰がどんなふうに支援するのか」
「毎年担任の先生へ子供の特性の情報が継承されてないので親はその都度、情報を提出しなければならない。」「どこで学んでもよい、どう学んでもよい」等。「ああ、そうそう」と、どの子供にも学び、育つ機会の保障というお話に何度もうなずきました。

その中で「マイ・ライフ・ブック:私の生活記録」というものを知りました。

マイ・ライフ・ブックとは本人の「個性」「思い」「生活史」を伝えることに重きを置いているそうです。実際作成されたマイライフブックを見てみましたが、これはなかなかいいと思いました。どんなことにその子供が興味をもっていて、どんなことを思っていて、どんなふうに生活しているのかがすぐわかります。支援者の方はきっと本人を理解をすることや良いつながりを作るための手かかりがみつかるんじゃないかな。

我が家も長男は成人になって障害者就労支援センターのお世話になっていますから、マイライフブックを応用すれば支援者の理解を早め、助けるのにとても役に立ちそうだとおもいました。

また川崎特区、明蓬館高校取り組み、スクールカウンセラーのお話も隣にいる長男と「いいなぁ、ここ」というほどスペシャルニーズをもつ子供には良い環境にめぐまれていました。

さてさて、本題のカニングハム久子先生の講演です。

「成人の発達障害と就業支援に向けて」というテーマでした。おお!今の長男にぴったりのテーマです。

お話は全国LD親の会の調査から学校というシェルターから社会に出ると独り立ちができないという現実が判明し、「教育から就労への移行実態調査」(パソコンで検索すると見ることができます。)で養護学校高等部、高等養護学校卒業者(障害者枠での就職)と普通教育環境卒業者(一般職で就職)では離職率は養護学校のほうが低いという結果からはじまりました。  

なぜなのか?養護学校高等部や高等養護学校では在学中のきめ細かい進路指導、在学中の職場実習などを通して「働くことのイメージ化ができているということがその理由ではないかということでした。だから就業する上で必要なスキルを学習させるカリキュラムが必要なのです。

働くことのイメージ化・・・・以前、発達心理の主治医の先生に同じことを言われました。「働くことのイメージがないからどうしたらいいのかわからないんだよ。」の言葉を思い出しましたよ。。。。


実際に資料には学校教育終了後の本人や家族の声が挙げられていましたが、長男の状況に本当によく似ていました。

先生のお話を聞きながらつくづく就労前に「働く」ための前提になるスキルがかけていたんだなあと思いました。就労体験、インターンシップもあった学校でしたが、就労に結びつくものではなかったってことなのでしょうか。

日本のニート人口の増加には発達障害が見落とされてきたものが多いと推理されているそうです。また、アメリカでは発達障害が見落とされたまま就職した成人が勤務先でトラブルを起こすことは、よく知られていてそのトラブルを作業障害(Occupational Disorder)と呼んでいるそうです。見落とされたまま就労した人が職場でのトラブルにより容易に鬱に陥ったり、酒、タバコ、ドラッグ、インターネット中毒、暴力事件、刃傷沙汰などを引き起こす傾向は日本でも問題になっている・・・・・本当ですね・・・テレビでそんなニュースを聞く旅に変な誤解されるんじゃないかとはらはらします。だからこそ適正な支援が必要なんですね。


成人の作業障害の症状でカニングハム先生が不注意傾向、記憶障害(複数の作業を順序良くこなすことが困難)について良いことを教えてくださいました。

いろいろな作業の中で何かを取りに行って忘れる、忘れないようにメモを取ったのに忘れるといった時には自分のこれからする行動をイメージ化させてからすると効果があるようです。私は不注意でのトラブルは数知れず…。実際周りの人に迷惑かけてしまうこともしばしばなのでこれは私にも長男にも有益な情報でした。イメージ化はなるほどとおもいましたが、これは優先順位をつけて手順を考えるということなので長男には困難なこと、やっぱりそこへんのことは私がステップを考えなければいけないみたいですね。

また、アメリカでの成人の作業障害の症状が紹介されていましたが、職場での仕事でのトラブル、人間関係に難しさがあるので鬱にかかったりするのはもともとあった発達障害に端を発していることが多いのだそうです。

治療に関しては心理教育と環境調整療法、認知行動療法、心理療法、自助グループへの参加、薬物療法などなど。

発達障害者の就労に関する考慮では、やっぱり特性に対しての仕事のマッチングがあげられてました。
得意な能力を生かし、職場では人間関係は不得手であることをあらかじめ理解してもらう。

(AD/HD & BODY 女性のAD/HDのすべて)(キャスリーン・ナデュー著、花風社)より、日本の職場でも適用の可能性のある対応策は次の通りです。

多動の場合:
身体の動きの多い仕事に就かせてもらう。
長時間のデスクワークの場合は、短い休憩時間を取ってその場を離れることを認めてもらう。

不注意傾向のある場合:(わたしのことだ・・・。
誰にも邪魔されない一人だけの時間と空間を一定時間もてるようにしてもらう。
集中力必要な仕事をするときは周りの音を遮断するために、耳栓、ヘッドホンの使用を認めてもらう。
人が少ない時間帯に働くフレックスタイムをみとめてもらう。

職場の人間関係がうまくいかなった場合。
無礼な振る舞いがあっても悪意がないことを理解してもらう。
管理職にはつけないようにしてもらう。

忘れっぽい場合:(私と長男だ・・・
複雑な仕事ほど忘れないので、そういう仕事につけないようにしてもらう。
忘れないように作業などを指示してくれる人をつけてもらう。
情報はメールのように記録に残るもので送ってもらう。


なるほど!どこまで支援側が対応策を受けてくれるかわかりませんが、これは分かりやすいですね。

盛りだくさんの講演会で、とても勉強になり、今日もきてよかったぁ~!!

今日は長男も参加できましたし、それに会場でレインボーおやじさんにも会えたんですもの。

良い一日でした。






横田早紀江さんを囲む拡大祈祷会

2011-10-21 09:35:42 | キリスト教(行事、他)
「愛」の反対は「無関心」であるとマザー・テレサは言いました。
この拉致問題を風化させないためにも皆さんに関心をもっていただきたいのでシェアします。

昨日は横田早紀江さんを囲む拡大祈祷会に行ってきました。場所は新宿区新大久保駅からすぐのところにある淀橋教会です。

横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてもう34年。私はめぐみさんと同い年、もしも、13歳の時、同じことがこの身に起こって突然家族と話され34年間も会えない環境にあるとしたらと考えると本当にいたたまれなくなるのです。

淀橋教会はとても大きな教会で教会の前で道行く人に参加を呼び掛けていました。一人でも多くの人に拉致問題を忘れないでいてもらいたいという思いがあったのでしょう。教会の入り口の前には拉致されて間もないころのめぐみさんの写真が使われたチラシが貼られていてその不安そうな表情に心がつぶれそうな思いがしました。

祈祷会では私のフルートの師である紫園香先生がフルートによる特別賛美をされ、横田早紀江さんがあいさつとお証をされていました。つづいて、西岡力さんの状況報告の後福島第一聖書バプテスト教会の牧師である佐藤彰先生が聖書・詩篇119章71節から被災したご自身の体験をまじえてメッセージをされました。

以前、教会のI姉から横田早紀江さんのお証のテープ貸していただいたのだけれど、めぐみさんがいなくなって半狂乱なっていたころいろいろな宗教の方から何か悪いことをしたからこのような状態になっているという因果応報の話で苦しんだことなど、その後友達からもらった聖書のヨブ記の御言葉から光を見出しクリスチャンになったこと、2,002年に拉致被害者が帰国した時の状況の話などをクリスチャンになってからその信仰の話とともに語られていたのです。今回も同様のお話でしたが、時間ががぎられていたようでそのテープほど詳しいお話されませんでした。

つい最近もニュースで話題になりましたが、脱北者によって横田めぐみさんは北朝鮮の内情を知りすぎたから帰れないのだという話があるそうです。行方がわからなかった20年、北朝鮮に拉致された事がわかって14年、なんて長い辛い年月を過ごしてきたのだろうと思うと涙がでてきました。

その後、隣にいた人2,3人で祈りの時をもちました。
以下は祈りの課題です。

*現政権がもっともっと真剣に北朝鮮による拉致被害者救出のために立ち向かうように。

*拉致された方々の安否、居場所の的確な情報が得られるように。

*めぐみさんはじめ、拉致された皆さんが早急に安全に救出されますように。

*横田ご夫妻、拉致被害者の皆さんとそのご家族の健康が守られ希望を失うことがありませんように。

*日本の教会及び世界中のクリスチャンがこのことを一致して祈ることができるように。

この拉致被害者のために祈るブルーリボンの祈り会があります。
今では日本各地、アメリカ、ヨーロッパにまでこの祈り会があります。

祈り会では毎月一日正午より30分の間、各自のそのおかれた場所において、何分でも可能な限り拉致解決のために集中して祈りましょうと決めているそうです。

私も毎月一日になったらこの祈りをしようと思っています。

その後早紀江さんが作詞し、岩渕まことさんが曲をつけた「コスモスの花のように」という歌を共に歌ったのですが、泣けてしまってとても歌うことなどできませんでした。早紀江さんの思いがとても伝わってきましたから。。。

ふわふわとゆれているコスモスに
ほら!めぐみちゃん
トンボが止まろうとしているよ
今年も・・・・・

コスモスってなんだか弱弱しく揺れている花なのに
ほら!お母さん
お母さんが育てたコスモスって
茎が太く花も大きくって
風にもゆれないよ

ふわふわと揺れているコスモスに
ほら!めぐみちゃん
トンボがとまろうとしているよ
今年も・・・・・

遠い空の向こうにいる
めぐみちゃん!あなたも
お母さんが育てたあのコスモスのように
地に足をふんばって生きているのねきっと
しっかりと頭をあげて生きているのねきっと


会の最後に早紀江さんとお話しする機会がありました。早紀江さんのお顔を見たら涙が出てきて、「私もめぐみさんと同い年です。祈ってます。。」というのがやっとでした。早紀江さんは「きっと恵美は生きていると信じてます。大丈夫です。」と反対に私が励まされてしまいました。

最後に早紀江さんが慰めを受けてきた御言葉を紹介します。

「私のたましいは黙って、ただ神を待ち望む。私の救いは神から来る。」(詩篇62編1節)

カニングハム久子先生の講演会1

2011-10-21 00:08:24 | 発達障害・アスペルガー症候群
18日火曜日、光が丘区民センターでカニングハム久子先生による講演会に行ってきました。

久子先生はコミュニケーションセラピスト、アメリカにいた時、長男の療育でとてもお世話になった方なんです。
毎年、10月頃来日され、発達障害について、また、スペシャルニーズがある子供たちとのかかわりについて講演してくださっています。

今年の演題は「ことばの​遅れが気になる子~コミュニケーション力をどう育てるか」。

ちょっと身体がだるかったので行くのをやめようかなとも思いましたが、なんだかすごく気になって行かなくてなならない気がして、せっかく申し込みをしましたし、早く先生にお会いしたかったので行くことにしました。それに場所は地理的に今年行われるいくつかの講演会場の中では一番近かったのです。でも10時から開演だったのに、私は30分も遅れてしまいました。

大体の地図は頭の中に入れてあったんですが、私は方向音痴、駅から5分のところを1時間、さ迷い歩くなんていつもの事なのです。

なので、現地にお住まいの方に道を聞けば間違いない!と思って聞いたのが間違いのもとだった。。。
2人の人に聞いたら2人ともが全く違う方向を教えてくれました。。。どうも区民会館というのもあるらしくそちらと間違えられたようです。3人目の人に聞くと「反対です。駅のほうですよ。」と・・・・もうその時点で15分経過です。

その後私が持っていた上掛けが地面についてますよと親切にしてくださったおばさんがいたのでもう一度聞くとご親切に区民センターまで一緒に行ってくれたのでした。

このおばさんの親切に支えられながら感謝しつつやっと会場へ。

会場はたくさんの人がきていらっしゃいました。


私が会場に着いた時、ちょうど子供の言葉と知的発達の関係について説明されていました。大体こんな感じです。

*子供の脳は4,5歳くらいまでに大人の脳の90%まで追い付いてしまうが、なかでも前頭葉は誕生から3歳までに星人の90%のサイズに なる。その期間に情緒豊かな養育が施されないと、前頭前野と深く結び付いている「心の発達」が損なわれる。

* この時期の栄養のバランスの良い食事(野菜、果物、魚、米、パスタ、などの健康食品などが中心で加工食品や脂肪、糖質中心では  ない)は脳の最適な発達が期待できる。特に脳内伝達物質セロトニンが増えると情緒が安定するのでセロトニンを増やすためにトリ  プトファンを多く含んだ食物をとるように心掛ける。

反対に劣悪な生活環境とは不衛生、栄養不良、スキンシップや言葉かけの欠如、またテレビを子守代わりに使うと、言語発達阻害、視覚統合能力の欠如につながる。幼児期からテレビを長時間、見させるとADHD注意欠陥多動障害の症状を起こす。


特にTV画面の脈絡のない素早い切り替わりが、脳の配線の組み合わせに影響を与えていて、幼児の脳は入力されたものに反応するようになっているためのめりこみやすいのだそうだ。しかもバーチャルゲームなどは幼児に現実と非現実との境を見えなくさせる恐れがある。だから、現実の世界でぶつかるフラストレーションに耐えることができず、キレやすい。電子ゲームは脳幹(本能)を刺激しているだけのものが多い。殺人ゲームは人間の痛みに対する感覚が歪められる。

そして、言葉は発達させる効果的な関りかた、ミラーリング(子供がしていることを親がまねる)、セルフ・トーク(子供の行動を言語化)、パラレル・トーク(行動や気持ちを言ってあげる。)、リフレクション(子供が発した文章を正しく直す)、エクスパンション(言葉を発展的に広げる)


また、言葉の遅れが発達障害を示唆していることがある。(知的発達障害、自閉症、LD,ADHD,DYSLEXIA,広汎性発達障害、構音障害などがあるが、少しでも気になる場合は専門家にヘルプを求める。

こういったことをわかりやすい症例をだして説明してくださっていました。

特に、良く先生はこのように言われるます。「この子たちは何らかの使命をもって生まれてくるのだと私​は思います。」と。

多くの人々が生​まれ来る中で(障害のある)子供さん自身も先生自身もそう望んで​いないのにお互いの人生がクロスするということは何か意味がある​というのです。だから先生がセラピーに来られたお子さんを受け持つ時は初めに感謝し、「私には力がありません。どうか助けてくだ​さい。」という祈りをもってセラピーに臨むのだそうです。そのお​話に胸が熱くなりました。実際長男は先生から愛情のこもったセラ​ピーをうけて来ました。書字障害がある長男が苦手だった作文を書けるようになったのは先生のおかげなんです。

先生にあいさつに行くと笑顔で抱きしめてくださいました。長男の事も気にかけてくださってうれしい再会でした。

後で先生から2人の方を紹介されたのですが、話をしているうちに​なんだか意気投合し、ランチをご一緒させていただきました。お二​人とも私と同じクリスチャンだとしってびっくり、一人の方は同時​期にアメリカに滞在していて、同じカニングハム先生主催のSPE​ACの会の方だったことがわかり2度びっくり、私はウエストチェ​スター支部で彼女はロングアイランド支部の方だったのです。気が​つけば初めて会った方々なのにお店でなんと4時間もお話していま​した。


この日は本当に祝福された日となりました。休まないで行って良かった。
同じ週の土曜日に今度は品川で行われる講演会に行ってきます。

アスペの就労ってむずかしい・・・。

2011-10-15 21:17:07 | 発達障害・アスペルガー症候群
今、頭を悩ませているのが長男の就労である。

長男21歳。アスペルガー症候群がある。奴は落語に出てくる大店の若旦那のようなに、のほほん、のほほんと暮らしているのだ。
長男がやっていたバイト先は変な雇用形態で1カ月おきの雇用になっているので、1カ月バイトしたら次の月は休みになってしまうのである。変なの。奴も1カ月分の給料が入れば別に一人暮らししているわけではないので家賃を払うということもなくそこそこお金があればこまることはないのだ。どうやって定職というものにつかせることができるのか。

悩む私を見て、友人が彼に家の手伝いをしてお金をあげたらどうかという。それは小さいころからやってきましたよ~。それにそうすると、当たり前にやらなければならないことにお金が発生することになり、べつに外で働かなくてもいいことにならないだろうか。


そんなことではいかん!「資格を取るために勉強したら?」「バイトは長期で働けるところにしなさいよ。」とたびたび小言が私からとびだしても、「お母さん、今日はどうしたの?」とまるで私が急にヒステリーになって理解できないという顔で言うのである。

う~ん・・・なんというか・・・・。

自立しようという心がない?
自分が仕事として何をやりたいのかわかってない?
将来なりたいものはあるが、就労とはむすびついてない?
バイトしてお金を稼ぐことは分かってはいるが、将来の就職に結びつかない?

わからん。ほんとにわからん。

主治医の先生に相談すると、就労のイメージ、仕事をして暮らしていくというイメージがわからないのだという。学生だった時は学校という枠があったからその中で勉強していればよかったのだが、いざ、学校を卒業すると今までの枠が亡くなってしまって本人はどうしたらいいかわからないのだそうだ。


主治医の先生は分かりやすくたとえを使って話してくださった。

例えば就労=「新宿にいく」とする。私はこの新宿に行くことをずっと長男に行ってきたわけである。「新宿にいかなくちゃいけないよ」と。

しかしどうやって新宿に行くか、イメージがないので順序立てていかなければならない。「最初にゴールを言うよりも最初にどこの駅から度の電車に乗って気が付いたら新宿にいました。」というのが一番いいのだそうだ。つまり、就労の手順、一つ、一つそのステップを分ふんで気がついたら就労出来てました、というように。それにはある程度、親がそのステップをみつけていかなければならないのだ。

正直言うと、「もう21歳なんだから、いい加減私の手からはなれてくれよ」、なのだ。

身体も大人に成長し、最近ではパニックもほとんどなくなってきた、できることも多くなってきた。生意気にも世界情勢やら、政治の事を批判するようになってきた。大人になってきたな~、バイトをしてお金を得ることを分かっているのだから、そのうち自分の夢を追って資格を取り、それなりのところを自分で探して就職してくれるかなと考えていた。ここで親の出る幕もないだろうと思っていたのである。

でも、むずかしいんだ・・・。ああ、そうなんだ~・・・。

次の日、以前から予約していた職業査定に障害者就労支援センターに行った。やっぱり、手先の細かい作業、速さの求められる仕事は苦手だということが明確になり、やっぱり支援を受けて、仕事をさがしていくしかない。

就労はまだまだ先になりそうですね。

できるなら、彼の自然に関する知識を生かした職業に就かせてやりたいが、好きなことを仕事にしている人は少ない。だから彼の特性に合った仕事で1人で暮らせるくらいになれればいいんだけど。。。

生活スキル、お金の管理の仕方、まだまだ教えることはたくさんありそう。






お仕事ください。。。

2011-10-11 00:45:26 | Weblog
本当になんだか落ち着かないこの頃なんだなぁ。

9月は仕事探し、長男の仕事探しで障害者支援センター、ハローワークにいったり、病院通いとフルートの練習で終わってしまいそうといった感じです。

そうそう、ここ最近ずっと仕事を探して日曜の求人広告を見つけてせっせと希望の職場の面接、7社くらいうけたけど、全然きまらない。。。。


うける職場、うける職場、おとされる。ドラッグストア系、障害者の支援員、介護(資格なしでもOKのところ)、事務員といろいろ受けてるんだけどね。

そんなにえり好みしてるわけじゃなのだよ。ただ前の職場のように食品関係で流れ作業は手を痛めたこともあり、職場が常に冷えていたので膀胱炎が治りにくく散々な目に。。。だから食品関係はパスである。

スマイルと受け答えには自信あり。パソコンのキーだってブラインドタッチでうてますわ!でもだめなのよねー!
年齢がいけないのか?(必ず電話すると一番初めに聞かれる。失礼ですがおいくつですか?って・・・しつれーだ!)土日と遅番ができないからか?週3~4日希望がいけないのか。でも求人条件は週3日からってところしか探してないけどな。

だってね、日曜の礼拝はクリスチャンの私にとって絶対欠かせない。ユーオーディアの学びは土曜日だし、フルートのレッスンは火曜日に入る。1週間に一度は実家の母の様子を見に行きたい。フルタイムで働くとフルートの練習の時間がなくなってしまう。

ここまで条件つけちゃ、おとされて当たり前か・・・。でも、どうしたらいいのよぉぉ!

そして求人広告みてるとね、割と食品関係って募集が多いんだよね。そして次に多いのは介護士、保育士。そういう資格は持ってないからなぁ。私の持ってる資格は車の免許とか書道、華道、緑化検定3級とか、イラストコース修了書くらい。特技はフルート、イラスト。およそ求人にひつようないよね。。。。


それに先日のドラッグストアは1日に面接40人とか言ってたから、びっくり。募集するところはやっぱりかぎられてきてしまうのかな?今の時代、職に就けない人が多いってことか。後でここの店員見たけど、若いおねーちゃんばっかりだったな・・・。ふ、ふん、だ!

ここまで仕事にありつけないと自分はこの世の中に必要ない人間なのかと思っちゃったりして。

ダンナは「やっぱり土日出られないと無理なんだよ。今は息子の就労と受験、フルートに集中しなさいってことなんじゃないの?」と言ってくれるが、自分のレッスン代くらいは自分で稼ぎたい。


ちょっと目先を変えて、スーパーの夜の品だしとかにしようか?
う~ん、どうしよ。。。