Wiiウェア『BIT.TRIP RUNNER ～リズム星人の激走～』 インプレッション

『BIT.TRIP RUNNER ～リズム星人の激走～』
対応ハード ： Wii（Wiiウェア）
配信元 ： アークシステムワークス
開発 ： AKSYS GAMES ※海外のメーカーです
配信開始日 ： 2010/09/14
配信価格 ： 500Wiiポイント（＝500円）
ジャンル ： リズムアクション
プレイ人数 ： 1人
CERO ： A（全年齢対象）
使用ブロック数 ： 318ブロック

参考データ--------------------------
プレイ時間：約1時間
進行度：ワールド1（全12ステージ）をクリア
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※過去のシリーズ作品3つは、全てプレイしています。


●新感覚リズムゲームで、今度はスクロールアクション！
今作は、Wiiウェアで配信されている『BIT.TRIP BEAT』『BIT.TRIP CORE』『BIT.TRIP VOID』に続く、『BIT.TRIP』シリーズの最新作です。
レトロ風のグラフィックはそのままに、今回はリズムにのって、全3ワールド・36ステージの横スクロールアクションゲームに挑戦します。


●ルール
今作は、2Dの横スクロールアクションゲームです。（ステージのグラフィックは3Dです）

プレイヤーは自動で前進します。障害物が出てきたら、当たらないようにジャンプやスライディングをしましょう。かわせない障害物は攻撃で壊すなど、障害物によって対処方法が違います。
ゴールまでたどり着くとステージクリアです。障害物に当たったり穴に落ちるとミスで、即座にステージの最初からやり直しです。

ステージ中にある金塊は、獲得するとスコアが増える他、全ての金塊を獲得してゴールするとボーナスステージをプレイすることができます。
また、「モードアップアイテム」と呼ばれる十字型のアイテムがあります。取っていくと、音楽やプレイヤーの残像がどんどん豪華になっていきます。（スコアに影響はありません）


●操作説明
今作は、Wiiリモコン横持ちでプレイします。

2ボタン … ジャンプ
1ボタン … 攻撃
十字ボタン下 … スライディング
ジャンプ台に乗った時に十字ボタン上 … 大ジャンプ
十字ボタン右 … バリアでブロック

ステージが進むにつれて、仕掛けや必要な操作が増えていきます。


◆partygameの評価◆…42点（100点満点）
あれ？面白くないぞ…
これまで、色々変化しつつも「新感覚のリズムゲーム」を貫いてきた『BIT.TRIP』シリーズ。個性は強いものの、それぞれ微妙に違う魅力があり、結果的には楽しめていました。
しかし今回のは…ちょっと「ないわ～」と思いました。

○＝良かった点
△＝人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×＝悪かった点

○音楽などがどんどん豪華になっていく様は気持ちいい
スコアに影響はないですが、「モードアップアイテム」を取っていくと音楽などがどんどん豪華になっていくのは、気持ちよいと思いました。
せっかくなので、何かしらスコアに影響しても良いような気はしましたが…まあ、「金塊」がスコア獲得で、コチラは演出強化と、差別化を図っているということで良いと思います。

×リズムが取りづらい
個人的に、致命的だと思うポイントです。
これまでのシリーズ同様、今作もリズムに乗ってアクションゲームをプレイするわけですが…そのリズムのタイミングが、ユーザーの望む感覚とズレているように思います。
ユーザーとしては「ボタンを押すタイミング」にリズムを合わせて欲しいと思うのが普通です。そのほうがリズムに乗れるわけですから。しかしこのゲームは「障害物を超える時」に合わせてリズム音が鳴るようになっているのです。つまり、実際にボタンを押すのはリズム音が鳴るちょっと前なのです。リズムとは関係ないタイミングでボタンを押すことになります。
しかも、当たってはいけない障害物の場合は乗り越えた時にリズム音が鳴りますが、ジャンプ台の場合は上に乗ったタイミングでリズム音が鳴るので、ジャンプ台はリズム音に合わせてボタンを押すことになります。この相違は…何なんでしょう？

これは、実はプロモーションムービーを見た時点で感じていた不安なんですが、シリーズ通してお世話になってきましたし、実際に遊んでみたら違うのかも？という淡い期待をもって買ってみました。
しかし、残念ながら不安の通りでした。正直、全然ノリノリで楽しめません。むしろ、リズム音を無視したほうが良いというか…リズム音がむしろ邪魔になっています。

×1回ミスすると最初から
これまでも難易度が高いのが特徴でしたから、これくらいの難易度…と思いたいところなんですが、1つ上で説明した「リズムの取りづらさ」があるせいで、この難易度が「理不尽」に感じてしまうようになりました。
難易度が高くても、理にかなったゲームシステムであれば頑張って挑戦してみようと思う気になるんですが、今回は…正直、10回くらいミスったところで萎えました。

△ボーナスステージが無音
ボーナスステージでは、BGMが流れません。何か意図があってのことかもしれないんですが、根底にリズムゲームがあるのが特徴のこのゲームで、無音というのは如何なものか？と思いました。
しかも、こちらも1回ミスをすると終了になるので、いわば完全に覚えゲーになります。まあ、リズムゲーム＝覚えゲーなところがあるので、これくらいならかろうじて許容範囲内ですけど。


色々な変化をしてきた『BIT.TRIP』シリーズですが、今回はとにかくボタン操作にリズムが合っていないのがキツくて、リズムゲームとしてもアクションゲームとしても理不尽に感じてしまう作品になってしまったように思います。
毎回、新しいスタイルを生み出すために悩んでいる苦労は分かるんですが、それが故にユーザーの視点にたって考えることを忘れていませんか？と問いたいです。


関連記事：
Wiiウェア『BIT TRIP BEAT』　インプレッション（2009/09/20）
Wiiウェア『BIT TRIP CORE　～リズム星人の逆襲～』　インプレッション（2009/09/20）

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