goo blog サービス終了のお知らせ 

セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wii U『Newスーパーマリオブラザーズ U』 インプレッション

2014年03月02日 21時20分56秒 | 【旧】購入・レビュー話
やっぱりマリオは、マリオなんだな~。




Newスーパーマリオブラザーズ U
対応ゲーム機 ―→ Wii U
配信開始日 ―→ 2012/12/08
配信価格 ―→ 5,700円(税別)
ジャンル ―→ アクション
プレイ人数 ―→ 1~5人(最大4人同時プレイ&バディプレイ付きなら最大5人)
CERO ―→ A(全年齢対象)




■====== 簡単なご紹介 ======■

毎度おなじみの2Dアクション『スーパーマリオブラザーズ』シリーズ。今作は、Wii Uのロンチタイトル(本体と同日発売)として発売された作品です。
いつも通り、ピーチ姫がクッパさらわれ…ではなく、マリオたちが吹っ飛ばされてピーチ城が乗っ取られます。いい加減、ピーチ姫も抵抗して欲しいですが、ま、それは『スーパーマリオ 3Dワールド』でどうぞってことにしておいて…。
おなじみのプレイスタイルはそのままに、新たなパワーアップアイテムや新しいモード。また、Wii U ゲームパッドを使用してプレイを支援できる「バディプレイ」も特徴です。


ま、基本はいつも通りですね。
左から右へと進んでいって、旗までたどり着けばゴール。各ステージに隠されている3枚の「スターコイン」の獲得や、どこかにある隠しゴール&隠しステージの発見なんかも目指してみましょう。

以下、今作ならではの特徴をザックリと紹介。

|== ムササビマリオ ==|
ドングリのようなパワーアップアイテムを取ると、ムササビマリオ(ムササビルイージ・ムササビキノピオ)に変身します。
ジャンプボタン押しっぱなしで、ゆっくりと降下。ジャンプ中にコントローラを振る。もしくはZRボタンを押すと、2段ジャンプが可能。2段ジャンプ後もゆっくり降下しますが、横移動が少し遅くなります。
また、一定時間の間、壁に張り付くことができます(普通は、壁に張り付いてもズリ落ちていく)。

ちなみに、Wii版で登場した「ペンギンマリオ」は無くなったみたいです。

|== ちびヨッシー ==|
Wii版と同様でヨッシーが登場し助けてくれますが、今回はさらに「ちびヨッシー」も登場。ステージの途中にいたりしますし、ステージを選択するフィールドのどこかにいたりもします。

・フウセンちびヨッシー(赤ちびヨッシー)
ジャンプ中にコントローラを振る、もしくはZRボタンを押すと、ちびヨッシーが風船のように膨らんで、フワッと浮かび上がります。何度か連続で浮かび上がることができます。
ゴールまで一緒に連れていくと、引き続き次のステージにも付いてきてくれます。ただ、砦のステージには入らないようです。『スーパーマリオワールド』と同じですね。

・アワちびヨッシー(青ちびヨッシー)
コントローラを振る、ZRボタンを押すと泡を掃き出し、触れた敵をコインに変えちゃいます。
ゴールまで一緒に連れていくと…どうなるか知りません。連れていけたことがないので(笑)

・ヒカリちびヨッシー(黄色ちびヨッシー)
コントローラを振る、もしくはZRボタンを押すと、ピカッ!と光ります。暗いステージを少し間、明るくしてくれるだけでなく、周辺の敵をひるませてくれます。
ゴールまで一緒に連れて行っても、次のステージには付いてきてくれません。代わりに、1UPします。

|== バディプレイ ==|
Wiiリモコン(プラス)で操作するほうを選ぶと、Wii U ゲームパッドでは「バディプレイ」ができるようになります。
画面をタッチすると、ブロックを生成したり、敵の足を止めたり、仕掛けを止めたり。色々手助けできます。やろうと思えば、ジャマもできます(笑)
Wii U ゲームパッドでマリオを操作しつつ「バディプレイ」も利用するということは、できないようです。ま、1人プレイの時は1人でがんばれ!ってことです。

ちなみに。残機が99(カンスト)になると、バディプレイで設置できるブロックが米粒サイズになります(笑)

|== Miiverse(ミーバース)との連動 ==|
フィールド上にいる時や、何度もミスをした時などに、ゲーム内からミーバースへの投稿ができます。
※ミーバースとは?…Wii Uと3DSで展開されているコミュニティサービス。各タイトルごとに分別されており、文字や絵を投稿して共有することができます。

また、フィールド上には他の人の投稿内容が出てくることも。「うっとおしい」と思うなら、表示しないようにもできますよ。

|== おだいモード ==|
制限時間内にクリアするとか、連続1UPをしろとか、ファイアボールをよけ続けろとか。色々なお題に挑戦できます。
ま、それこそ『ファミコンリミックス』みたいなものだと思ってもらえたらいいのかな?

|== ブーストモード ==|
ステージ構成はメインのものと変わりありませんが、強制スクロールします。
コインやスターコインを獲得していくことでスクロールするスピードが上がり、早くクリアできるけど難しくなります。
好きなステージを選択できるのではなく、用意されている「パック」があり、設定されているいくつかのステージをクリアした合計タイムが記録されます。

|== コインバトル ==|
Wii版にも収録されていましたね。ゴールするまでに獲得したコインの数を競う、対戦プレイです。
今回は、コインを自由に配置して、自分だけのオリジナルステージを作成することもできますよ。

|== アイテムの所持について ==|
Wii版と同様で、キノピオハウスに行ってアイテムをもらうということができるんですが、今作では最大で10個までしか持てなくなりました。
難しそうなステージでは、もったいないと思わずアイテムをバンバン使っちゃうほうが良いかもしれませんね。



■====== partygameの感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い

◆=== 参考データ ===◆

 購入価格 ―→ 0円(本体セットにダウンロード版が同梱)
 プレイ内容 ―→ (隠し含む)全ステージスターコイン獲得/おだいモードとブーストモードも少しだけプレイ
  └→ 今回、2人以上でのプレイは未経験です。
 シナリオクリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●○○○○
 全ステージ・スターコインコンプリートまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●●○○○
  ●○○○○ = 10時間未満
  ●●○○○ = 10~20時間
  ●●●○○ = 20~30時間
  ●●●●○ = 30~50時間
  ●●●●● = 50時間以上


○ ―→ やっぱり、安定した魅力に満ちています。
見たことのある敵に親しみを感じ、見たことの無い仕掛けにワクワクし、そしてやられてムキーッとなり、クリアしてホッと一安心。ま、そんないつもの魅力ですね。
3DSの『ジェットロケット プラネットアドベンチャー』を遊んだあとだと、やっぱり磨きのかかりかたが違うんだな~と痛感させられます。

今回、私はほとんどWii U ゲームパッドでプレイしましたが、スピンジャンプなどを振るだけでなくZRボタンでも出せるのは、ありがたかったです。
いってもさすがに、ゲームパッドを振り続けるのは疲れちゃうので(苦笑)


○ ―→ バディプレイにより、新たな楽しみが生まれています
私は試しに何度か使ってみた程度ですが、本格的にマルチプレイで利用したら、楽しいんだろうな~とは思いました。

Wii版で初めてマルチプレイを実現した時、協力もでき妨害もできるという落としどころが強い魅力となりました。
バディプレイは、それをさらに助長。ゆっくり進みながらブロックを出してもらえば誰だって簡単にクリアできちゃいますし、一方で、ブロックで進行妨害しちゃうこともできるわけです。
その影響力は大きく、どれだけ簡単にもできますし、どれだけ難しくもできる。ある種、神様になった気分ですね。ましてや妨害なんか、本当に仲が良くないとできませんよね(笑)

これ使うと、簡単にクリアできちゃってつまらないのでは?という意見もあるとは思いますが、個人的にはそれでもいいのかな~と。
使うと簡単になっちゃうってことなら、使わなければいいですし。むしろ難しくしてもらえばいいですし。バディプレイが介入することによって、単にステージをクリアしていくだけの2Dマリオが、ちょっと自由の効く遊び場になったって感じになったと思うわけです。


△ ―→ やり込み要素のモードは、ほどよいアクセントに。
格別、新しいと感じる要素ではありませんが…まあ、無いよりはあったほうが、面白いと思います。
ステージをそのまま流用したものはともかく、「おだいモード」では専用のステージやシチュエーションなんかも出てきて、それが特に楽しめたって感じでした。
「コインバトル」でコインを自由に配置できる仕組みがありますが、いっそ、こういったお題も作成できるようになったら幅が広がるのにな~なんて思いますね。


△ ―→ 「ちびヨッシー」について。
色々なちびヨッシーが、それぞれの能力をもって活躍できるのは、良いと思います。
以前は、色が違うだけで能力は同じでしたからね。より強い個性が付きました。敵を食べさせても大きくなりませんが。

ただ、ステージクリア後も連れていけるちびヨッシーと、連れていけないちびヨッシーがいるのは、ちょっと分かりにくいというか。統一して欲しかった気はします。
ましてや「フウセンちびヨッシー」が優秀すぎて…序盤で出会う→プカプカ浮かんで簡単にクリア→付いてくるので連続ラクラククリアって流れになってしまい、ちょっと気分がモヤモヤしちゃいました。
ステージクリア後に必ずお別れすることにして、お別れした後は再び同じ場所にちびヨッシーが現れるので、力を借りたければそこまで行く…というので、良かった気はします。もっとも、そうしたら「いちいち戻るのが面倒くさい」とか言われるのかもしれませんが、ただでさえ優秀なちびヨッシー。それくらいのリスクがあっても良いでしょう。甘えすぎって話です。


△ ―→ Miiverse(ミーバース)との連動について。
ミスした後に「溶岩キライ!」とか「ここで20回もミス…」とか見ると、なんとなく共感できるんですよね。
この、ほどよいつながりを、こういう場面で楽しめるというのは、ちょっと面白いと思いました。
ただ、わりと無意味な投稿(ぐちゃぐちゃに書いただけの絵や、アルファベット並べただけの文字)も、よく見かけるな~と。ハッキリ比べたわけではないですが、他の作品より見かける頻度が高いような気がしました。

もちろん、今作が有名だからってこともあるでしょうけど、個人的には、投稿が「半強制的」なのも影響しているのでは?って感じがするのです。
ミスを繰り返した時や、ステージクリアした時などに、たびたび「投稿しませんか?」って出てきます。ちなみに、この表示は出ないようにもできますが、知らない人も多いことでしょう。
で、最初は投稿をまともに楽しめるかもしれませんが、おそらく、次第に面倒くさくなると思います。子供とか特に、慣れてくるとどんどんふざけだすでしょうからね。

人それぞれ考え方はあるでしょうけど、個人的にMiiverse(ミーバース)はそもそも「利用したいと思った人だけが集まるべき」だと思っているので、多少ならずとも投稿を強制するようなやり方は、あまり望ましくない気がしました。
この作品が有名であることや、ロンチタイトルであること。ゆえに、ミーバースの存在を知らしめるために”わざと”しつこく聞いたのかもしれません。ま、その考えは間違っていないと思いますが、これからの作品では、気を付けてほしいと思います。


× ―→ やっぱり、根本的には変わり映えしないな~って印象です。
私は好きだからワクワクできますが、驚きは無いんですよね。新しい要素に。
仕掛けもネタ切れ感が出てきましたし、新しい変身(ムササビマリオ)は何となく見たことがある感じ。まあ、個人的にはプロペラマリオより強いと思いましたが。
「おだいモード」やバディプレイ、ミーバースの連動など様々ありますが、総じて「遊びたい(利用したい)人だけがすればいい」レベルであって、2Dマリオの根底を変えるほどのものではありません。それこそ、『New スーパーマリオブラザーズ 2』を遊んだ時と似たような心境でした。

ま、今の時代、あえてここまで王道を貫くのもアリなのかもしれないとは思ったりしますが、個人的には、やっぱりさすがに飽きてきたって感じがします。
くわえて、Wii Uのロンチタイトルとしては、あまり強くないって感じもしました。有名だから売れますけど。同じくロンチタイトルとして発売された『スーパーマリオワールド』の時とは、状況が全く違うということを感じさせてくれます。



■====== まとめ ======■
●●●●●●●○○○ … 7点(10点満点)


いつも通りの魅力を楽しむことはできましたが、『New スーパーマリオブラザーズ 2』と同様、色々な部分においての”変化の少なさ”が気になったって感じでした。
これは『New スーパーマリオブラザーズ 2』のインプレッションでも話したことですが、わりと変化を続けている3Dアクションのマリオと違い、2Dアクションのマリオは万人に楽しんでいただきたいシリーズ。ゆえに、大きな変化には付いていけないだろうと考え、いつも通り+αって形に落ち着いているんだろうな~って思うわけです。
その理屈には納得がいくわけですが、ゆえに、色々な作品を遊んできている私には、どんどん物足りないシリーズになっているのも事実なわけです。2Dアクションのマリオがもう、私に向けた作品でなくなっていっているんだろうな~って感じてしまい、少し寂しいです。

ましてや今回、私は1人でしかプレイしていないですからね。
Wii版の時は、周りに遊んでくれる友人が多かったのでマルチプレイをワイワイ楽しんだものです。Wii U版も同様で、マルチプレイをして初めて今作の特徴や魅力を最大限感じられるように思うわけです。
1人でじっくり楽しみたいなら、携帯ゲーム機のマリオを。皆でワイワイ楽しみたいなら、据え置き型ゲーム機のマリオを。そういった差別化を、よりハッキリ付けるようになってきた気がします。
だからこそ、1人でしかプレイできなかった私は、この程度の評価しかできません。

マルチプレイで楽しんでいただければ、きっと私以上に大盛り上がりで楽しめると思います。そこは保証します。
ただ、1人だけでプレイすると、全体の半分くらいしか魅力を味わえないでしょう。その半分というのが、いわゆる「いつも通りの2Dアクション」ってことです。そこから+αを楽しみたいなら、一緒に楽しめるお友達や家族が必要ってことです。そのへんは、重々承知のうえで購入を検討してくださいね。
まあ、根本的に完成度が高い2Dアクションであることに変わりはないので。そこも、保証はします。


ちなみに。
『New スーパールイージ U』は、そこそこ間を開けてから購入して、楽しんでみる予定でいます。たぶん。おそらく。メイビー。

万人向け ← ○●○○○○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○●○○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ○○○○○○○○●○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○●○ → 達成感重視 


関連記事:
Wii『NewスーパーマリオブラザーズWii』 ファーストインプレッション(1人プレイのみ) (2009/12/03)
Wii『NewスーパーマリオブラザーズWii』 セカンドインプレッション(シングル&マルチプレイ) (2009/12/07)
3DS『New スーパーマリオブラザーズ 2』 ファーストインプレッション (2012/07/28)
3DS『New スーパーマリオブラザーズ 2』 セカンドインプレッション (2012/07/31)
3DS『New スーパーマリオブラザーズ 2』 サードインプレッション(すれちがい通信について) (2012/08/06)
Wii U、買いました。---Wii Uのファーストインプレッション(3D写真付き)(2014/02/18)

その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今週発売・配信される主なゲ... | トップ | ワンクリックアンケート集計... »

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

【旧】購入・レビュー話」カテゴリの最新記事