セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『星のカービィ トリプルデラックス』 インプレッション

2014年01月27日 06時57分17秒 | 【旧】購入・レビュー話
まさか、アイツと戦うことになるとは…!




星のカービィ トリプルデラックス
対応ゲーム機 ―→ 3DS
発売日 ―→ 2014/01/11
希望小売価格 ―→ 4,800円(税込)
ジャンル ―→ アクション
プレイ人数 ―→ 1~4人(ミニゲームで最大4人のローカル通信対戦・1本のソフトでも通信可能)
すれちがい通信 ―→ キーホルダーなどの交換
CERO ―→ A(全年齢対象)




■====== 簡単なご紹介 ======■

任天堂の看板タイトルである2Dスクロールアクション『星のカービィ』シリーズ。3DSで初のシリーズ作品です。
吸って吐き出してコピーする、これまでの2Dスクロールアクションとしてのスタイルはそのままに、立体視を活かしたステージ構成が特徴。すれちがい通信に対応していますし、わりと本格的に楽しめる2種類のミニゲームもありますよ。


以下、特徴的な要素をザックリとご紹介します。

|== 3Dワープスター ==|
ワッペンのような感じのワープスターがあり、乗るとステージの奥と手前を行き来します。
奥にステージがあったりする時は、きっとどこかに3Dワープスターがあるハズ。色々探ってみましょう。

|== サンストーン ==|
各ステージに何個か隠されています。
ボス戦に挑戦するには、同じワールド内で一定数のサンストーンを集めておかないといけません。できるだけ集めていきましょうね。

|== アシストスター ==|
ステージ途中、バンダナを付けた味方のワドルディが出てきます。回復アイテムが描かれたアシストスターをプレゼントしてくれて、獲得すると下画面にストックされます。以後、下画面タッチでいつでも使えますよ。ストックできるのは1つだけです。

|== キーホルダー ==|
ステージのなかにあったり、クリア後のボーナスゲームで獲得したりします。何が手に入るかは、ステージクリア後に初めて分かります。
すれちがい通信が発生すると、ステージ途中にいる味方のワドルディが、より効果の高いアシストスターやキーホルダーをプレゼントしてくれますよ。

|== ミニゲーム「カービィファイターズ!」 ==|
好きなコピー能力を選択して、『大乱闘スマッシュブラザーズ』風のステージで戦う、ライフ制のアクションバトルです。
1人でも楽しめますし、通信プレイで最大4人まで楽しめます。ソフト1本で通信できる「ダウンロード通信」にも対応していますが、使えるコピー能力が少なくなります。1人プレイでは、難易度を4段階から選択でき、7戦を戦い抜きます。
防御や、防御+はじき操作で回避する行動もあります。本当にスマブラですね(苦笑)

|== ミニゲーム「大王のデデデでデン」 ==|
デデデ大王が活躍する、リズムアクションゲームです。
下にドラムが並んでいるステージを、デデデ大王がジャンプしながら進んでいきます。曲に合わせてジャンプするデデデ。十字ボタン左右で移動し、着地のタイミングでボタンを押すとジャンプ力が上がります。ただし、高いところに敵がいたり、低いところにコインがあったりするので、必ず大ジャンプをしたら良いとは限りません。
また、ジャンプの頂点に来たタイミングでボタンを押しても、得点が入ります。ゲーム内ではこの操作を「うらうち」と言っています。

|== クリア後のお楽しみ ==|
<ネタバレ注意!→>全ワールドを攻略すると、2つのモードが解禁されます。
1つは「格闘王への道」。ま、おなじみですね。全てのボスと総当たり戦。そのクリアタイムを競います。

もう1つは「デデデでゴー!」。本編のアクションを、デデデ大王で楽しむことができます。
デデデ大王が使うのはもちろんハンマーですが、矢のようなものを飛ばしたりなど、カービィのハンマーにはない技も使えたりしますよ。ボス敵は「DX」バージョンにパワーアップしています。
ステージもほとんど本編そのままですが、ステージ選択という概念はなく、ステージが全てひとつながりになっているような感じです。途中でセーブポイントがあります。また、本編にはなかった”ワープポイント”が各所に隠されており、利用することでステージを少しショートカットできるようです。
最後には、本編とは全く違う、新たなボスが待ち構えています。

さらに。「デデデでゴー!」を攻略すると、さらなる隠しモード「真・格闘王への道」が登場します。
「デデデでゴー!」で登場した、ワンランク上をいく強さのボスたちが集結。最後には、このモードでしか登場しない裏ラスボスが登場します。マジでキツいですよ。マジで。

この3つのモードで記録されるクリアタイムは、すれちがい通信にも対応。すれちがった相手のクリアタイムが記録されます。
<←ネタバレ注意!>




■====== partygameの感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い

◆=== 参考データ ===◆

 購入価格 ―→ 3,891円(新品)
 プレイ内容 ―→ 本編モードをクリア & 隠しモードもクリア & ミニゲームも多少プレイ
 本編モードクリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●○○○○
  ●○○○○ = 10時間未満
  ●●○○○ = 10~20時間
  ●●●○○ = 20~30時間
  ●●●●○ = 30~50時間
  ●●●●● = 50時間以上
 これまでのシリーズ作品 ―→ プレイしたり、していなかったり。全体の半分くらいプレイしているって感じです。これの1つ前にプレイしたのは、Wii『毛糸のカービィ』です。


○ ―→ 奥行きのあるステージは、ほどよく新鮮です。
奥にも道があったりするとステージを広く感じて、なかなかスケールの大きな雰囲気を味わえました。2Dスクロールアクションなのに、スケール感は3Dアクションみたいな感じです。なかなか、いいもんですね。


○ ―→ バリエーション豊かな仕掛けが、素敵です。
単純にギミックの種類が豊富ですし、立体視を活かした仕掛けも豊富。立体視OFFにしたら「あれ?ここ通れないんじゃないの?」と思うような場所も、ONにすることで「あ、なるほど」と見えてくるものもあったりします。もちろん、ONにしないと絶対ダメってことではないですが、ONのほうがスケール感も、仕掛けの躍動感も強く感じられることでしょう。

あと、要所要所でジャイロ操作(本体を傾けて操作)を使う場面が出てきます。
ジャイロ操作はイヤがる人も多いかと思いますが、今作のジャイロ操作は良い出来でした。ジャイロ操作になると立体視の立体感が自動で落とされるので気持ち悪くならないですし、基準となる傾き具合は下画面ワンタッチでいつでも設定できるので、真っ直ぐ持っていないといけないってことはないですし。こういうところに、ノウハウが活きてきている様が伺えます。


○ ―→ ミニゲームは、本当に”わりと”本格的です。
「大王のデデデでデン」は、ステージ数こそ全4ステージ(3ステージ+エキストラ)と多くないですが、難易度はけっこう高め。タイミングだけでなく、デデデ大王をちゃんとドラムの真ん中に着地させられるよう移動しないといけませんし、コインや敵にも目を配らないといけません。最終的には「覚えゲー」って感じがしますが、まあ、音楽リズムゲームって大抵が覚えゲーですからね。
ちなみに私、今のところエキストラステージには歯が立ちません(笑)

そして「カービィファイターズ!」。ライフ制であること以外は、本当にスマブラそのものという仕組みなんですが、難易度がわりとヤバいです。4段階あって、一番低いレベル「やさしい」なら大抵の人がクリアできると思いますが、1つ上げて「ふつう」になった途端に「えっ」ってなります。だって、クリアできていないので(苦笑)
クリアタイムは、各コピー能力ごと、かつ各難易度ごとに記録されます。全コピー能力で全難易度を制覇とか目指し始めると、かなり途方もないことになりそうです。
くわえて、戦いの場となるステージは、過去のシリーズ作品を象ったものばかり登場。シリーズファンなら、ニヤニヤできることでしょう。

サクッと楽しむこともできますし、アクション熟練者にも満足していただける内容。ミニゲームと言うのがおごまかしい感じです。


○ ―→ キーホルダーを見ていると、懐かしい気分に。
歴代のシリーズ作品で登場した、2Dグラフィックのキャラクターが描かれたキーホルダー。一番古い、初代『星のカービィ』のキーホルダーもあったりしますし、見ていて「あ~、いたいた」と思うこともしばしば。シリーズ経験者として、眺めているだけでもちょっと面白いです。

ステージで手に入るキーホルダーは、おそらくランダムなので、狙って全コンプリートするのは至難の業。収集要素としては少し弱いかな~とも思ったんですが…ま、それ言い始めたら、スマブラのフィギュアだって似たようなもんですし。こちらはまだ、すれちがい通信でキーホルダーを交換し合えるという仕組みがあるので、持っていないキーホルダーを優先的にもらえるハズ。まだコンプリートできる望みはあるかな~と思います。


△ ―→ 本編モードの難易度は、ほどほどといった印象。
まあ、基本はコピー能力の相性や得意不得意で、どうとでもなるって話ですし。私は終盤、ハンマーのパワーに頼るような戦い方でしたし。それでもボスは初見だとそこそこ苦労しますし、終盤はそれなりに難しいですよ。

一方、先ほど紹介した「カービィファイターズ!」は難易度を上げるとヤバいですし、クリア後の”アレ”も、かなりの難易度です。本編モードが簡単だったからといって、ガッカリすることはありませんよ。


△ ―→ 水中は、3Dワープスターがなくても奥に行けそうなんですが…(苦笑)
別にそれくらいいいじゃん!って言いたいところですが、個人的にはわりと違和感だったので。

普通は、手前と奥で陸がつながってなくて、だからこそワープスターで移動しないといけないんだなって思えましたが、水中では手前と奥が水槽のように、普通につながっている空間なので。それくらい泳いで行ってよって感じでしたし、手前と奥の距離感が、陸と比べると少しわかりづらい印象でした。
水中で3Dワープスターが出たのは、かなり少なかったので…いっそ、なくても良かった気がします。そうでなかったら、例えば手前と奥の間に激流が流れているとか、壁になりえる何かがあると良かったかな~って感じです。



■====== まとめ ======■
●●●●●●●●○○ … 8点(10点満点)


いつものカービィに、ほどよいアクセントの数々。安心してどっぷりと楽しめる『星のカービィ』って感じでした。
個人的には、全体的に少し新鮮味に欠けるかも?と思うところもありましたが、最後まで熱中することはできましたし、懐かしい要素もたっぷり盛り込まれていたので。
本編クリアだけで満足するも良し。「カービィファイターズ!」で全コピー最高難易度クリアを目指すも良し。すれちがい通信などでキーホルダー全コンプリートを目指すも良し。あるいは”あの”隠しモード”でスコアを極めるも良し。カービィとしての楽しさがいっぱい詰まった、ある種の集大成。シリーズ経験者には、充分満足していただけることでしょう。

ちなみに私、コピーはほとんどハンマーばかりでした。『スーパーデラックス』の時によく使っていたプラズマ(今作ではスパーク)も使ってみたんですが、なんか弱体化している気がしたので。
あと、新コピーでは「スナイパー」が使いやすかったです。十字ボタン下で”ぎたい”という、カモフラージュとなる壁を作って隠れるという技があるのですが、これがほぼ無敵なのです。隠しモードでは、本当にお世話になりました(笑)

最後に。”あの”隠しモードの、今のところの私の記録でも書いておきますね。
全然たいした記録じゃないですが、「初攻略でこんなもんでした」の参考にでもしてもらえたら幸いです。

<ネタバレ注意!→>格闘王への道 ―→ 12:19.19(ほぼハンマー)

デデデでゴー!
└→ Lv1 ―→ 11:32.47
└→ Lv2 ―→ 10:29.72
└→ Lv3 ―→ 16:57.55
└→ Lv4 ―→ 19:02.54
└→ Lv5 ―→ 18:42.44
└→ Lv6 ―→ 55:45.24
└→ 合計 ―→ 2:12:29.96

真・格闘王への道 ―→ 22:52.85(ほぼスナイパー)
<←ネタバレ注意!>


万人向け ← ○○○●○○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○○●○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ○○○○○○○○○● → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視 


関連記事:
DS『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』 インプレッション(2008/11/08)
Wii『毛糸のカービィ』 ファーストインプレッション(2010/10/15)
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