DS『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』 インプレッション

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『星のカービィ　ウルトラスーパーデラックス』
対応ハード ： DS
発売日 ： 2008/11/06
希望小売価格 ： 4,800円（税込）
ジャンル ： アクション
プレイ人数 ： １～４人
ＣＥＲＯ ： Ａ（全年齢対象）
通信機能 ： ＤＳワイヤレスプレイ対応・ＤＳダウンロードプレイ対応
（※協力プレイはワイヤレスプレイで２人まで・サブゲームはダウンロードプレイで４人まで）
（※ワイヤレスプレイは、人数分のカードリッジが必要です）
（※ダウンロードプレイは、カードリッジ１本で通信可能です）


○『星のカービィ』シリーズでも人気の高い名作が、12年越しのリメイク
今作は、1996年にスーパーファミコンで発売されました『星のカービィ　スーパーデラックス』のリメイク作品です。昔のモードはほぼそのままに、新しいモードやサブゲームが追加されています。


○各モードの紹介
原作にあったのも含めて紹介します。

◆はるかぜとともに
一番最初に遊べるモードです。
ゲームボーイの初代『星のカービィ』のステージを簡略化した感じの構成になっており、決められたステージを進んでいきます。チュートリアルとして最適なボリュームなので、まずはここから。

◆白き翼 ダイナブレイド
作物を荒らす巨鳥「ダイナブレイド」をとめるべく、冒険の旅に出ます。
このモードにはワールドマップがあり、プレイするステージを選択することが出来ます。といっても一本道ですが…道から外れた隠しステージが出てくるかも？しれません。気になる人は、ステージに隠されている大きなスイッチを探してみましょう。

また、ステージクリア時にボーナスゲームがあります。動くメーターをよく見て、いぱいになったと思ったところでボタンを押すと、大砲に入ったカービィが富んでいきます。より遠くへ飛ぶほどいいアイテムがもらえます。

◆洞窟大作戦
洞窟内の宝物を集めながら、洞窟の脱出を目指すモードです。
このモードでは、全ステージが１つに繋がっており、ステージ上には宝箱が置いてあります。
宝箱に重なって、十字ボタンの上を押すとゲットできます。苦労してたどり着いた宝箱ほど、いいものが入っているかも…？しれません。全60種類で、宝物の価値は、ゴールドで表されます。頑張って、コンプリートを目指しましょう。
また、このモードでは途中セーブができる部屋があります。

◆激突！グルメレース
これはアクションではなく、どちらかというとレースゲームです。
デデデ大王とレースで勝負します。ステージ上の食べ物を食べると１ポイント、マキシムトマトで５ポイント入ります。また、先にゴールすると、最終結果で先にゴールした回数だけ30ポイントがもらえます。全３コースを勝負し、最終的にポイントの多いほうが勝ちになります。
また、各コースのタイムアタックにも挑戦できます。

◆メタナイトの逆襲
世界征服を企むメタナイトの野望を阻止すべく、ちょっとシリアスな戦いに挑むモードです。
このモードでは、メタナイト軍団の会話が随所に盛り込まれており、ちょっとストーリー性のある出来になっています。
また、このモードでは制限時間があり、制限時間がなくなってもミスになるので注意しましょう。

◆銀河にねがいを
太陽と月が大ゲンカ！それを止めるため、銀河の果てにあるという願いを叶えてくれる「ノヴァ」を目指します。
このモードにはワールドマップがあります。いろいろな惑星が表示されており、惑星の上でＡボタンを押すと、その惑星のステージに挑戦します。もしかしたら…隠された惑星とかあるかも…？

また、このモードでは基本、敵を飲み込んでコピーすることはできません。（一部を除く）どうするか？というと、「コピーのもとデラックス」というものがステージ内にはあり、それを獲得すると、獲得したコピー能力を以後いつでも使用できるようになります。下画面に獲得したコピー能力の一覧があるので、選択してタッチするとそのコピーに変身します。

◆格闘王への道
これまでに出てきたモードの全てのボスとの総当たり戦を行います。
一度でもミスするとそこで終了となりますが、ボスを倒すと必ず休憩室に戻り、そこにあるマキシムトマトなどで体力を回復したり、コピーのもとに触れて別のコピー能力に変身できたりします。（回復アイテムには限りがあります）

◆大王の逆襲（新モード）
原作にはなかった新モードです。
基本的なシステムは「はるかぜとともに」と同じですが、ステージの構成や敵の配置がほとんど変わっており、難易度が上がっています。初代『星のカービィ』のエキストラバージョンみたいな感じ…といったら、分かる人には分かりますかね。
ちょっとしたパロディもある…かも？

◆メタナイトでゴーＤＸ（新モード）
このモードではメタナイトを操作して、「はるかぜとともに」「白き翼 ダイナブレイド」「洞窟大作戦」「メタナイトの逆襲」「銀河に願いを」の全ステージを駆け巡っていきます。最後には、マジで強力なボスが待っています。
基本的にはとにかく進んでいくだけが目的なので、例えば「洞窟大作戦」は宝箱が一切配置されていなかったり、ワールドマップがなくて順番どおりに進んでいったり、ごく一部のステージがなかったりします。
また、このモードではセーブがあります。元々の５つのモードのうちの１モード分をクリアするごとに休憩室に行きますので、そこでセーブが可能です。

メタナイトの操作は、基本ソードと同じような扱いと考えていいです。水中でもソードを振ります。
また、メタナイトは当然コピー能力を持っていませんが…代わりに敵を倒すことでエネルギーを獲得できます。エネルギーは↓画面のソードの形をしたメーターに溜まっていきます。そして、下画面に表示されている４つの能力のどれかをタッチすることで、エネルギーを消費して能力を使用することが出来ます。
溜められるエネルギーは最大50pt。大体、１匹のザコ敵で２～３pt、ボスで5～10ptくらいもらえます。使用できる能力は以下の通り。

・ナイトしょうかん…ヘルパーとしてナイトを召喚します。消費エネルギーは2。
・メタクイック…一定時間、移動スピードが速くなります。消費エネルギーは8。
・ヒーリング…メタナイトとヘルパーのＨＰが最大まで回復します。消費エネルギーは10。
・マッハトルネード…強力な竜巻で画面全体を攻撃します。消費エネルギーは30。

◆刹那のカルタ取り（新サブゲーム）
原作にあったサブゲーム「刹那の見切り」をもう少しひねった感じのサブゲームです。
下画面にカルタが並べれられた後、上画面にランダムのタイミングでお題のカルタが出てきます。出てきたところで、お題と同じカルタを素早くタッチしましょう！

◆タッチ！早撃ちカービィ（新サブゲーム）
画面上に敵キャラクターのパネルが次々と出現するので、タッチして撃ちましょう。爆弾はタッチしてはいけません。
弾数には制限があり、弾数がなくなったり、なくなりそうな場合は弾の表示されているところをタッチしてリロードしましょう。

◆コンベアタッチ！（新サブゲーム）
コンベアで食べ物が流れてきて、コンベアの端にはそれぞれのカービィが待機しています。
食べ物はそのまま見送って、カービィに食べさせてあげましょう。毛虫や岩は食べるとマイナスになるので、タッチしてどけてください。食べ物に毛虫が付いていることも…。
また、爆弾が流れてくることもあります。タッチすると、他のコンベアに飛ばすことができます。もちろん、誤って食べさせないように！

◆サウンドテスト
一度でも聞いた曲は、ここでいつでも聞くことが出来ます。

◆シアタールーム
ゲーム内で使用されているデモを見ることが出来ます。一度見ると、このモードでいつでも見ることが出来ます。
今回は、デモが全て３Ｄのデモムービーになるので、原作を知っている人でも新鮮な気分で楽しめますよ。

◆オプション
サウンド設定やファイルの削除が行えます。また「初心者のへや」というのがあり、各モードで初めて開始した時に出てくる説明を、ここで見ることが出来ます。


一応、現状公式サイトでも紹介されている範囲で紹介しましたが…実は、まだこの他にも隠しモードがあります。それは…あなた自身が見つけるか、攻略サイトにでも行って調べてください（笑）
私は現在、おそらく隠しモードの最終地点と思われるモードに挑戦していますが…ガチでクリアできない…（泣）


●古き良き名作…だからこそ、細かいところが気になるのかも
基本的には、原作が充分再現されており、問題なく楽しめます。新モードなど、原作を知っていても新しい気分で楽しめるモードも多数収録されていますし。

ただ…サウンド関連はやはりテレビから携帯機になったからか、音質的に若干劣化したような気がします。…というのは、もしかしたら原作をやりまくって愛着が湧いているゆえの美化のせいかもしれません。
おそらく、もっとうるさい人は「あのバグが再現されていない」とか「セーブデータが消えやすくない」とか言い出す輩もいるんでしょうが…そこまで言われると「もう原作やったらいいじゃないですか？」としか言えないですね。
思い入れがあるからこそ、といえばそうですが、逆にそれこそコピペで作っているようなものだと「リメイク」とは言えないので…再現性がどうこうというのは二の次だと思いますけどね…。

とは言ってみたものの、サウンド関連はちょこっと残念だったかもしれません。特に効果音とか、爆発音の音量が異様に大きいような…。（特に、ヘッドホンで聞くと）
あと、個人的に好きなプラズマが、ＤＳボタンのせいか使いづらくなっているような気がしました。まあ…もともと使いやす過ぎたので、少しぐらいはバランスをとってもらってもいいと思います。


どうしてもＤＳというハードの制約上、いろいろ細かい不満はあるのかもしれませんが、基本的には手のひらで、充分にスーパーデラックスが再現されているとは思いました。欲を言うなら、協力プレイもダウンロードプレイでできたら良かったな～…。（まだ言うか（笑））