池袋犬儒派

自称「賢者の樽」から池袋・目白・練馬界隈をうろつくフーテン上がり昭和男の記録

怒りを捨てることで人間は生まれ変われる

2022-04-09 06:07:19 | 日記
ヘビの毒が広がるのを薬で制するように、怒りが広がるのを制する修行者は、この世とかの世をともに捨てる。ヘビが古い皮を脱ぎ捨てるように。


スッタニパータの冒頭にある言葉だ。
怒りを捨てることが、どうして解脱につながるのか?
よくはわからないのだが、今のウクライナの混乱を見ていると、怒りがいかに危険なものかはよくわかる。

(原文)
1.
Yo uppatitaṃ vineti kodhaṃ, visaṭaṃ sappavisaṃva osadhehi
So bhikkhu jahāti orapāraṃ, urago jiṇṇamivattacaṃ purāṇaṃ.

(語釈)
bhikkhu j 比丘(主格=主語)
jahāti  捨てる(比丘も捨てるし、蛇も捨てるが、蛇の方は省略されている)
ora +pāraṃ この世 あの世
urago  蛇
jiṇṇam 古くなった(以下、全部対格)
tacaṃ 皮膚
purāṇaṃ 昔の
iva ~のように(はさまれて合成語のようになっている)

コメント
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