[映]宇宙兄弟

☆☆☆2012日。小栗旬、岡田将生、麻生久美子。
近未来。ヒビトは月へ行く宇宙飛行士。兄のムッタは、クルマのデザインをしているが、クビになる。そこへ、JAXAから書類選考合格の知らせ。ヒビトが勝手に出していたのだ。
子供の頃2人は宇宙少年で、一緒にUFOを見て、宇宙を目指すと誓ったのだ。
ムッタもそれを思い出し、2次試験を受けることに。難関をくぐり抜け、6人だけ残った。このうち3～6名が合格のする。ISSを模擬した閉空間に入ってテストは続く。
月面に到着したヒビトは、ローバーで走行中にクレーターに落ちてしまう。
ムッタは、テスト続行を選択する。テストが終了して、月を見上げ、助けに行けないことに泣く。ヒビトは、凍えしにそうになるが、突如クレーターの淵から現れた地球の姿に力を得て、復活。無事きかんする。
ムッタは、セリカさんと共に試験に合格。始めての兄弟宇宙飛行士となり、活躍する。

[映]ヘルタースケルター

☆☆2012日。沢尻エリカ、寺島しのぶ、水原キコ、大森南朋、桃井かおり。
その美貌により女子こうせいに大人気、絶頂期のモデルりりこ。じつは田舎から出てきて風俗で働いた過去を持ち、違法で危険な全身移植整形により、一生免疫抑制剤を飲まなくてはならない。この病院で手術を受けた女は多数自殺者がでている。
リリコも後遺症で黒いシミがではじめるが、2週間に1回病院に通い、治療を受け続ける。
性格は悪いが、プロダクションの社長ママに乗せられて、人気を維持することに執念をもやしている。
付き人の羽田ちゃんとその恋人に、エッチなことをしたりさせたりする。
結婚を狙っていた御曹司が、令嬢と婚約し、その令嬢を羽田ちゃんの恋人に襲わせる。
生まれつきの美貌を持つ後輩モデルのこずえの人気が高まり、焦る。

検事が、悪徳病院の証言をして欲しいと渡した資料を羽田ちゃんが、マスコミに流し、大騒ぎになる。次第に頭がおかしくなって来て、幻覚がで始める。
記者会見で自分の目をナイフで突き刺す。
暫くののち、こずえは、海外での撮影の後、打ち上げで立ち寄った怪しげなショーを見せるクラブの地下室で、女王様の存在感で構えるリリコにあう。

[映]外事警察

☆☆☆2012日。渡部篤郎、真木よう子、小野真千子。
北朝鮮のテロリストにより、高純度のウランが北朝鮮から持ち出された。
施設で育った奥田果織の結婚相手は、テロリストの工作員金正秀で、計画的に日本に帰化していた。
工作員らは、日本製のレーザー等を組み合わせて核爆弾を作る。爆弾を作ったのは在日の徐博士。徐は日本で核技術を学んだ後、家族を捨てて北へ帰り、核爆弾を研究させられていた。一度は保護されて日本のセーフハウスに匿われたが、何者かに連れ去られる。
スミモト率いる外事警察はカオリを引き込み、爆弾の部品に発信器をつけさせようとするが、夫にバレる。外事警察が駆けつけると夫はカオリに刃物を突きつけるが、韓国の潜入捜査官に撃ち殺される。爆弾の起爆スイッチは押収された。カオリの娘が誘拐され、発信器付きのスイッチを持って北のテロリストに渡しに行くことに。さらに、カオリは徐の娘だったとのDNA鑑定がでる。カオリは北のテロリストのアジトへ連行されるが、スイッチがニセモノと分かり殺されそうになったところで、スミモトと韓国のスワットが突入。テロリストは壊滅するが、徐は爆弾を起動する。カオリは娘として徐を説得しようとするが、韓国で核爆弾を爆発させることにより、結果的に北朝鮮を崩壊させるとの意志は固く、徐は自殺する。
皆は避難するが、スミモトは爆弾を止めようとして必死にパスワードを試し続ける。最後に、徐の家族写真の日付を入れたら、寸前で止まった。
カオリの娘は日本の教会で見つかる。誘拐はスミモトの策略だったのだ。さらに、DNA鑑定もウソだったことが分かる。

[映]96時間リベンジ

☆☆☆2012米。リュックベッソン製作・脚本。リーアムニーソン。
前作で暴走親父ブライアンミルズに息子を殺されたアルバニア人のギャングのじじい一味が、ミルズに復讐するため、ミルズの家族旅行先のイスタンブールへやってくる。
街中で追跡され、元妻がつかまり、ミルズも銃を捨ててつかまってしまう。アルバニアギャングが元妻を生殺しにしている間に、キムに指示を出して、場所を突きとめ、銃を煙突から投げ入れさせる。その銃でミルズは敵を大勢うち殺し、キムと合流するが、元妻はさらわれる。キムと2人は盗んだ車で旧市街を爆走し、敵の息がかかった警察を巻き、米国大使館に突っ込む。ミルズは単身敵のアジトに乗り込む。なぜ場所が分かったか不明だが。。。
敵を皆殺しにし、最後にちょっと武術の強い相手と勝負し、なんとか倒す。そして、隠れていたギャングの親玉に、「復讐劇はもうこりごりなので、見逃してやるから、2度とかかわるな」というと、じしいはうなずく。ミルズが銃を捨てて背を向け立ち去ろうとする。親玉は銃をとって引き金を引くが、弾が入っておらず、カチリというだけ。ミルズが振り返りざま、じじいの頭を壁にぶつけて殺す。結局今回も皆殺し！！！
あいかわらずの暴走ぶりであるが、やっぱり、前回ほどの衝撃はなかったかな。
イスタンブールに行くのが怖くなる。

[映]キューポラのある街

☆☆☆1962日。浦山桐郎監督。吉永小百合、東野英治郎。
川口の鋳物工場で働く職人の父が解雇され、飲んだくれてしまうが、中3のジュンは、パチンコ屋でバイトしながら高校を目指す。貧乏に耐え常に明るく前向きに生きようとするが、父とぶつかり、泣くことも。一度は高校進学を反対され、家出するが愚連隊に薬を飲まされ、危ない目に合いかえってくる。
小学生の弟も、ガキ大将ながら、友達思いのなかなかいい奴だ。かくれて伝書鳩の飼育販売をしている。朝鮮人の友達からしたわれる。友達は、北朝鮮に集団で帰る汽車に父と姉と一緒に乗るが、数駅行ったところで、こちらに残る母のことを思い出して悲しくなり、帰ってきてしまう。しかし、母は、既に別の男と結婚するためにいなくなっていた！ ガキ大将の弟が面倒を見てやる。
ある日ジュンが家に帰ると父が前の工場の後輩と上機嫌で酒を飲んでいる。前の工場で、増産のために人を増やすことになり、嫌っていた組合が父を
おしてくれたのだ。父は、もう心配はいらないから、英才高校に行けというが、ジュンは、父に頼らず働きながら定時制高校に行くと言う。父はまた難色を示すが、後輩がジュンは偉いと褒め賛同する。

[映]ベルモンドの怪盗20面相

☆☆1975仏。ジャンポールベルモンド、ジュヌヴィエーヴビュジョルド。
出所した大泥棒のビクトール。すぐにまた仕事を始める。
保護観察官のマリーを口説き落とす。
マリーの家は美術館で、父親が館長。ビクトールの叔父カミーユの計画で、家族を誘い出し、マリーとビクトールがいちゃついている間に、美術館にあるエルグレコの祭壇画を盗み出した。
それを返す代わりに大臣から5億フランをせしめる。カミーユの計画はその金でモンサンミッシェルの周りに堤防を作るというもの。
しかし、マリーが自分を庇って警察に嘘の証言をしたことを知り、ビクトールは金をマリーに返そうとするが、マリーはそれを自分の口座にいれてしまう。
そして皆で優雅な生活を始めるが、そんな生活に飽き足らないカミーユは、ひとりモンサンミッシェルの近くでまたキャンピングカー生活を始める。やがてビクトールもやって来る。
全般にビクトールのしゃべり方が早口で激しくてうるさすぎる。フランス人にとってはこれで丁度いいのだろうか？

[映]リンカーン

☆☆☆2013米。スピルバーグ。
ダニエル・デイ＝ルイス、サリー・フィールズ、デヴィッド・ストラザーン、トミー・リー・ジョーンズ。
1865年1月、南北戦争は北軍がほぼ勝利を収めていたが、まだ終結していない。
そんな中、リンカーンは2期目再選され、戦争終結後の奴隷制廃止を確実にすべく、憲法修正第13条の可決を画策する。共和党優勢の上院ではすでに可決。下院で2/3の賛成票が必要であった。
まず党内の調整。南の降伏使節を受け入れることを約束するが、実際には戦争が終結してしまうと、修正第13条の可決が難しくなると考え、使節団がワシントンに来ないよう止めてしまう。
並行して、国務長官に命じて、民主党の次期落選議員たちに仕事を斡旋し賛成票を集める工作を進める。リンカーン自ら、民主党議員の説得をして回る。
そしてついに、下院で修正第13条の投票が行われ、可決が決まる。書記官が一人づつ議員の名を呼び、その場で口頭で賛否を回答するのが面白い。しかし、落選した議員でも、任期が切れるまでは議員を続けているのかな？？？
共和党急進派のじじいスティーブンス（トミーリージョーンズ）は家政婦の黒人を事実上の妻としていたのだった。
4か月後、リンカーンは凶弾に倒れる。
しかし、まだ150年しかたっていないのですな。。。南北戦争が終わって余った鉄砲が明治維新時に輸入されてというから、そういう時代だったのだなぁ。
リンカーンの無名時代からの伝記を期待したが、最後の4か月という短い期間の話だけだった。

[映]わが母の記

☆☆☆☆
2012日。役所広司、樹木希林、宮崎あおい、菊池亜希子。
井上靖の同名自伝的小説より。
伊豆湯ヶ島の伊上家で爺さんが亡くなる。婆さんは徐々にぼけてくる。同居する長女の亭主が事故で入院し、東京に住む長男で作家の洪作の元に暫くやって来る。東京の生活に馴染めない婆さんを、洪作の三女琴子は、軽井沢の別荘で世話する。
洪作は、婆さんや娘たちのことを小説のネタとしている。琴子らはそれを嫌うが、厳格な父には逆らえない。
婆さんは次第に徘徊がひどくなり、ある日トラックに載せてもらって沼津まで行ってしまう。琴子がおいかける。洪作は、ハワイ行きの船旅を断念して沼津の海に母を迎えに行く。
洪作は幼少時1人家から出されて、祖母の愛人土蔵の婆さんに育てられ、ずっとそれを恨んでいた。しかし、それは皆が分散してリスクを制限せよとの家訓によるものだっだと知る。
湯ヶ島から、婆さんが亡くなったと電話がくる。子供の頃婆さんが首にかけてくれたお守りを、棺にいれる。