[映]ドラゴンタトゥーの女

☆☆☆2011米。デビッドフィンチャー監督。ダニエルクレイグ、ルーニーマーラー。
スウェーデン版よりも分かり難かった。調査がどこまで進んでるか知られてないはずなのに撃たれたり、急にガス室に連れ込まれたり、無理がある。はリエットがロンドンにいたのに誰も気付かなかったのも、変だ。
だが、こっちの方が絵が洗練されてる。リスベットが美人だし、スタイルもいい。ミカエルも腹が出てない。

[映]招かれざる客

☆☆☆1967米。スペンサートレイシー、キャサリンヘプバーン。若い白人女性ジョーイと中年黒人医師ジョン。ハワイの学会で知り合い、帰ってくる時には結婚する気になっていた。ジョンは両親が認めてくれなければ無料と現実を考えるが、ジョーイは認めない訳がないと楽天的。
事実、ジョーイの家に2人で帰ってみると、新聞社を経営する父と母は、ビックリ仰天。しかも、ドイツに赴任するから今日中に決めて出発すると。父は、あり得ないといかる。母は、娘の幸せを考え、みんなを説得する。
ジョンの父母を夕食に招く。こっちの父親も頑固に反対するが、ジョンは束縛しないでくれと。
最後は、ジョーイの父が折れ、ジョンの父は無視されて、ハッピーエンドとなる。
アカデミー賞ふたつ受賞したということは、当時としては、画期的な内容だったのであろう。相手が世界的に有名な医師との設定だが、そうでなかったら、母も認めることができなかったと思われる。
心臓の悪かったスペンサートレイシーは、撮影の僅か17日後に亡くなった。20年付き合ったヘプバーンが看取ったとのこと。

[映]ヒューゴーの不思議な発明

☆☆☆2011英米。ベン・キングズレー、クロエ・グレース・モレッツ。
１９３０年代、パリモンパルナス駅の壁の裏で時計のネジ巻きをして暮らす少年ヒューゴ。博物館の屋根裏で見つけた壊れた機械人形を、亡き父のあとを引き継ぎ、動くようにしようと、日夜修理に励む。必要な部品はエキナカのオモチャ屋からがめて来る。パンや飲み物も駅の売店から拝借する。足の悪い公安官はヒューゴを捕まえて孤児院に送ろうとしょっちゅう追いかけっこをしている。ある日、オモチャやのじいさんにとっつかまって、父が残した修理ノートを取り上げられてしまう。取り返そうと家までつけていき、快活な少女イサベラと会う。イサベラはヒューゴに協力を約束する。じいさんはイサベラの名付け親であった。ヒューゴはじいさんの店でオモチャを修理して働き、借りを返したら、ノートを返してもらえるということになる。
ヒューゴは機械人形の修理を完成させるが、動かない。ハート型の鍵がないのだ。ある日、イサベラがこのハート型の鍵をネックレスにしていることが分かり、機械人形に挿してみると、見事に動き出し、機械人形は月の顔に大砲の弾が突き刺さる絵とジョルジュメリエスのサインを描く。ジョルジュメリエスはじいさんの名前だった。
図書館で調べを進めると、ジョルジュめりえすは２０世紀初頭の偉大な映画家で、あった。さらに映画史の教授があらわれ、自分の憧れの人だと。全て失われてしまったと思われたフィルムが１本だけ残っているということで、ヒューゴはこれをじいさんに見せてあげることを計画。じいさんは体調が悪くて寝ていたが、奥さんに見せて上げる。奥さんは昔、映画に出ていた女優さんだったのだ。しかし、じいさんも映写機の音はどこにいても聞こえると、起きてきて、昔のことを語る。もともと手品師だったのだが、映画というものができると、すぐに飛びつき、ガラス張りの撮影所を作って５００本もの映画の製作。
しかし、第１次世界大戦によって映画が流行らなくなり、撮影所は閉鎖、フィルムも溶かして靴のかかとにされてしまたった。そしてエキナカのオモチャ屋で隠遁生活を送っていたのだ。機械人形もじいさんが作ったものだが、これだけは残したいと博物館に寄贈したのだ。ヒューゴは駅に機械人形を取りに行くが、公安官につかまり、時計台の針につかまったりして逃げるが、最後人形は壊れて、汽車に轢かれそうになったところを公安官に助けられる。そこにじいさんたちが現れ、ヒューゴは家族だという。
教授はこれを機会に、昔の映画を懐かしむ人々を集めて、大映写会を催す。

[映]俺たちに明日はない

☆☆☆1967米。ウォーレンベイティ、フェイだなウェイ。
1930年代の大恐慌時代に銀行強盗で名を馳せたボニーとクライドの実話をもとにした、アメリカンニューシネマの先駆。
テキサスの田舎町でウェイトレスの仕事にあきあきしていたボニー。クルマを盗もうとした出所間もない前科者クライドと惹かれ合う。最初は食料品店を襲ってボコボコにされたり、押し入った銀行が倒産してたりする。
ガソリンスタンドで、ちょっと抜けてるがクルマに詳しいCWモスを仲間に引き込む。
モスが銀行強盗の間にクルマを縦列駐車したために、追いかけてきた男を殺すハメになり、それから、強盗と逃亡の日々が始まる。
銀行強盗でも庶民の金は奪わない。
さらにクライドの兄バックと妻ブランチが合流。ブランチは牧師の娘で、犯罪とは程遠かったが、行動を共にすることに。すぐパニックに陥り役に立たないのに分け前を要求するブランチにボニーは切れるが、クライドがなだめる。
ある晩、警官隊が大挙してやって来て、辛くもクルマで脱出するが、バックは重傷、ブランチも目をやられる。草原で一休みしているところをまたも攻撃され、3人は森ににげるが、ボニーとクライドは腕や肩を撃たれる。唯一身元の割れてないモスの父の家に匿ってもらい、怪我は回復する。
以前にクライドたちに恥をかかされた保安官が復讐を狙う。ブランチは保安官にモスの身元を喋ってしまい、モスの父は司法取引で息子の刑を軽くしてもらう代わりに、ボニーとクライドを計略にかける。町に買い出しに行った帰り、モスはクルマに戻らず、2人で帰途につくと、途中モスの父がタイヤを交換している。クルマを脇に止めた時、たくさんの鳥が飛び立つ。はっとなる2人に機関銃の銃弾が降り注ぎ、倒れた後も踊るように動いている。保安官達が森から出てきたところで終わり。
むかし、文化祭で見たのをおもいだす。

[映]ALWAYS三丁目の夕日'64

☆☆☆2012日。堀北真希、吉岡秀隆、堤真一、薬師丸ひろ子。
続から5年が経ち、子供達も高校生に。茶川は相変わらず売れない作家で、少年誌に連載しているが、連載中止になりそう。ライバルの人気新進作家は実は前作で引き取り、一緒に暮らす淳之介。作家業で苦労している茶川は淳之介を東大に入れて、カタギの仕事につかせたい。妻ヒロミは大きなお腹で、駄菓子屋の中で一杯呑み屋をやって家計を助けている。後にヒロミは女の子を出産。
六子は、医者の菊池と付き合い始める。パブリカでドライブ。しかし、おせっかいなタバコ屋のキン によると、ヤクザとの付き合いがあり、病院を何度も首になっていると。だが、実は医療をまともに受けられない人達を無料で見てあげる活動をする真面目な奴だったことが分かる。鈴木オートは結婚を許す。結婚式をあげて新幹線で新婚旅行に旅立つ。
東京オリンピックは10月10日に行われている。東洋の魔女が活躍！
懐かしさいっぱいの映像だ。

[映]真夏のオリオン

☆☆☆2009日。玉木宏、北川景子。
太平洋戦争末期、潜水艦イ77艦長倉本は、婚約者から、自作の楽譜をお守りに貰って、航海にで、敵タンカー何隻も撃沈する。その後敵護衛駆逐艦の嫌い攻撃を受け、深海に潜む。人間魚雷回天のパイロットは、出動させろとせがむが、艦長は命が勿体無いと認めない。
深海に潜んで何十時間もたち、駆逐艦と我慢比べ。酸素もなくなってきた。残り魚雷1本で勝負に出る。載せていた人間魚雷回天を無人で発射して偽装し、駆逐艦が追うところを魚雷攻撃。命中するが沈没はしない。イ77は、故障で潜行できず、浮上して乗組員はデッキにでる。そこで終戦の知らせが入る。

[映]ミレニアム3 眠れる女と教卓の騎士

☆☆☆2009スウェーデン。のオミラパス。
瀕死のリスベットとザラチェンこが、ヘリで病院に搬送されるところから。
リスベットは頭と肩と腰に銃弾を受けていた。集中治療を受け、理解ある主治医の元で少しづつ回復。
昔、亡命してきたロシアのスパイ、ザラを当時の公安警察は援助してきた。それを良いことにザラは悪事の限りを尽くしてきたのだ。しかし、OBとなった彼らは全てを闇に葬ろうと、病院でザラを殺害、殺し損なったリスベットを、精神病院に隔離しようとする。また、リスベットを助け悪事を暴こうとするミカエルたちミレニアム編集部を暴走族を使って脅しにかかる。
ミカエルは危険を顧みず調査を続ける。その頃、現在の公安警察も、動き始め、ミカエルも協力を要請される。
リスベットの裁判が始まる。ミカエルの妹か、弁護士を引き受ける。罪状は父親の殺人未遂だ。検察は、昔の公安の仲間、精神病院長のテレポリアンに鑑定書を書かせ、その線で攻めて来る。
テレポリアンは、ロリコンで、15年前、リスベットがザラにガソリンをかけて火をつけた時も、病院に隔離して1ねん以上もベッドに縛りつけて、わいせつ行為を続けたのだ。しかし、リスベットのハッカー仲間がテレポリアンのインチキの証拠をハッキングし、弁護士に渡す。さらに後見人のビュルマンに尻をやられた時のビデオも証拠として裁判官にみせる。警察による公安OBの一斉検挙がなされ、テレポリアンも法廷で逮捕。リスベットは解放される。最後、レンガ工場の廃墟で、腹違いの兄、金髪の巨人と対決、足をリベットどめして、巨人を恨む暴走族に居場所を教える。
巨人はこれにて一件落着。

[映]ゼロの焦点

☆☆☆2009日。広末涼子、中谷美紀、木村多江。昭和32年。見合いで結婚したばかりの禎子。憲一は2年の金沢勤務の最後の引き継ぎで1週間程出張。しかし、10日たっても戻らない。禎子は金沢へ探しに行く。広告の仕事で憲一は地元の名士室田と懇意にしていたと知り、屋敷へ行ってみると、憲一か持っていた写真に写っていた場所だった。そこで、室田の美しい妻佐知子と会うが、手掛かりは掴めない。憲一の兄が金沢に来て、旅館で青酸カリで殺される。赤いコートの派手な女が目撃されている。
禎子は憲一の後任の本多に、室田の会社の受付の女田村久子が、パンパンのような英語を使うので怪しいと教える。本多は能登の漁村の空き家に誘い出され、刺されて死ぬ。
真相は、こうだ。戦後立川で警官をしていた憲一が、パンパンの佐知子と久子を知っていた。偶然金沢で久子と再開した憲一は、名を偽り、2年間、漁村で2人で暮らしていた。しかし、転勤を機に、憲一はリセットして禎子と新しい人生を始めようとする。そして久子の就職先を佐知子に依頼する。久子に対しては、死んだことにした方が良いと、佐知子は憲一に、断崖の上に遺書をおくことを勧め、突き落として殺害する。佐知子は、自分の過去を知る憲一からその事実が漏れ、今の地位を失うのを恐れていたのだ。
さらに久子を殺害しようと肉迫するが、真相を知った久子は自ら飛び降りてしまう。佐知子は頭がおかしくなってガラスをぶち割り顔がキズだらけになって最後はボートで海に出て自ら命を絶つ。
室田の亭主が自殺するところが意味が分からない。妻を愛していたので、自分が罪を被って死んだということか???

[映]ミレニアム2 火と戯れる女

☆☆☆2009スウェーデン。のオミラパス。題名の意味は分からない。
前の事件の1年後、雑誌ミレニアムに短期で雇われ少女売買の記事をまとめていたダンと恋人が殺され、リスベットの指紋がついた銃が残されていた。リスベットは行方不明。ミカエルはリスベットの無実を証明しようと調査を続ける。リスベットの友人が金髪の巨人に連れ去られ、助けにきたボクサーの友達と共に焼き殺されかける。ミカエルはダンの情報から買春客の1人にたどり着き、亡命したロシアのスパイ、ザラのことを聞き出す。それをハッキングで知ったリスベットは、レンタカー屋のデータから金髪の巨人の居場所を突き止め、家に侵入するが、スタンガンの効かない無痛症の巨人に殴られ意識を失う。気がつくとザラがいる。ザラはリスベットの父親だった。子供の時、母に暴力をふるう父にガソリンをかけて火をつけたのだ。顔の半分はただれている。巨人は腹違いの兄だった。ザラは巨人に命じてリスベットを殺して穴に埋めようとする。逃亡を試みるが、ザラに3発撃たれ、埋められてしまう。しかし、あとから土の中から出てくる。この辺りは、ゾンビを彷彿させる。そしてザラを納屋に誘い出して、斧で打ち倒す。巨人が来るが奪った銃で追い払う。そこへ現れたミカエル。警察と救急がきて、リスベットとザラはヘリで搬送される。巨人は姿を消す。
スウェーデン人にとって、黒髪でジプシーっぽいリスベットの姿がかなり不気味に映るのであろう。

[映]エディットピアフ愛の讃歌

☆☆☆2007仏。マリオンコティャール。今年没後50年、再来年生誕100年ということだそうで。子供の時、若い時、晩年のエピソードが入り乱れるので、生涯の全体像は分かりにくい。
パリの貧困層で、道端で歌う歌手と大道芸人の父の間にうまれ、父方の祖母の営む売春宿で娼婦に育てられる。子供と時、目を病み失明していたが、奇跡的に治る。この頃から、信仰心が支えとなる。
やがて道端で歌うようになり、大きなキャバレーの支配人に見出されて人気を博すようになる。次第に酒に溺れ、わがままで短気が全開に。支配人が暗殺され、嫌疑が掛かるが、無罪に。
アメリカ進出も大成功で、世界的歌手となる。妻子あるプロボクサーと愛し合い、メロメロになるが、彼は飛行機事故で死んでしまう。それから薬物依存になっていく。そんな中でも歌への情熱は変わらない。次第に、肝臓も悪化。舞台で倒れる。40代というのに、婆さんのようになってしまう。若い亭主と結婚。最後は療養していた海辺の街で亡くなる。
マリオンコティャールらの演技が、さすがである。姿勢の悪さ。しかし、歌もうたってるのか？うますぎるが。

[映]ミレニアム ドラゴンタトゥーの女

☆☆☆☆2009スウェーデン、デンマーク。ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス。
これは久々に面白かった。
大企業家ベンネルストレムの悪事を暴こうと雑誌ミレニアムに記事を書いて、罠にはまり名誉毀損で有罪判決を受けたミカエル。別の大資産家一族ヴァンゲル家の当主から、４０年前の姪ハリエットの失踪事件の調査を依頼される。当主はヴァンゲル家の誰かがハリエットを誘拐殺害したものと考えている。天才ハッカーリスベットの助けを借りて、調査を進めるミカエル。ハリエットが失踪前に残した手がかりから、当時起きた連続猟奇殺人事件が関係していることが分かる。さらにユダヤ系の女ばかりが殺されていることから、旧ナチスの信奉者と予想された。一族の旧ナチスのおやじの家に潜り込んだミカエルは逆にその息子に捕まって、殺されそうになる。リスベットは当時の出張のホテル領収書などから、怪しいヤツを突き止め、戻ってきて息子をゴルフクラブで殴りつけ、ミカエルは間一髪助けられる。クルマで逃げるのをバイクで追いかけ、息子は事故。助けず、爆発して死ぬ。
ハリエットはオーストラリアで生きていることが分かる。急ナチスの父親と、兄から性的虐待を受け、さらに父が猟奇殺人の犯人だと知る。酔った父に襲われた時湖に落として死なせたのだ。その後兄の虐待から逃げるため、姉アニタの助けを借りて逃亡したのだ。
一方、リスベットは、ベンネルストレムの口座から金を引き出し破滅させる。ベンネルストレムは自殺。リスベットは金持ちになって、金髪で優雅に暮らす。

[映]バットマンビギンズ(5)☆☆☆

2005米。クリスチャンベール、リーアムニー村、マイケルケイン、ゲイリーオールドマン、モーガンフリーマン、キリアンマーフィ（タイムのタイムキーパー）、ケンワタナベ。だいぶ分かってきた。
ブルースは幼いとき、井戸に落ちて以来、コウモリが怖かった。両親とオペラを見に行って、劇中のコウモリが怖くて、途中で帰ろうと劇場を出たところで、強盗の男チルに銃で両親が殺されてしまう。チルの公判があり、ブルースは大学から一時戻ってくる。チルは司法取引で街の暗黒街のボス、ファルコーニに不利な証言をする代わりに、殺人事件については釈放されることになっていた。ブルースはチル殺す目的で銃をもって行くが、その前にファルコーニの一味に殺されてしまう。ブルースはファルコーニに会いに行くが、ぶちのめされて、自分の無力さを知る。ブルースはそのまま放浪の旅に出て、貧民や裏社会の人間の中に入り、悪人の真理を理解しようとする。刑務所に入れられているとき、ヘンリーデュカードという男に助け出されて、ルーズアルグールの元で鍛えられることに。訓練が終わって、最後に中国人の悪人を殺すようにいわれると、それを拒否して逆にラーズアルグールの陰の軍団の多くを火薬でさつがいしてしまう。
ゴッサムに戻ったブルースは、バットマンとなって悪人に恐れられるようになる。
そこへ現れたラーズあるグールの影の同盟。恐怖心を起こす精神毒を大量に水道に流した上、気化装置で街中に撒こうというのだ。
モノレールでの闘いに勝利し、町を救う。