松村知也、猫が大好きな爺さん

自身の忘備録です、日記風の記述だが政治的な意見や専門領域(電子工学・品質管理)の記述は意図的に避けています。

中国ビジネス

2014年09月22日 | 旅先から

中国に入って4日目だ、日本の休日を全部出勤して仕事をしている。業者を呼んで機械の仕様の決め事を議論する、また同業者に頼んで工場見学をさせてもらう、はたまた工程改善のために工場の現地作業者と話し合う、いずれのケースも言葉は北京語である(当然だ)此方は全く相手の話を把握できない(当然だ)向こうもこちらの会話をフォローできていない。日本語に堪能な台湾人スタッフが通訳をしてくれるのだが、正確にこちらの意思を伝えるのはビジュアルな手段に頼るのが最も確実である。Photoshopで加工した写真で「ここをこのように伸ばした形状で加工したいのだが」とかイラストを描いて「ここで中継をしてこのような形をしたフックでひっかけてニッパーで切る」などと説明すると非常に喜んでもらえるし、また理解度も正確であることに気付いた。

 


本を読む

2013年12月01日 | 旅先から

中国の日曜日、ホテルでなすこともなく日本から持ってきた文庫本を読む、何気なく鞄に放り込んだ3冊の本、いったい何を持ってきたのか?と確認すると運刻斎らしくばらつきが酷い、まずは絶版ものから角川ホラー文庫「ラヴクラフト著荒俣宏編 恐怖の宇宙史」これは知らない人が多いだろうな~次いで森鴎外の「渋江抽斎」これは誰でも知っているかな?そしてジャン・コクトーの「恐るべき子供たち」う~んかなりペダンチックかな自分では謙虚な性格だと思っているけど、ラヴクラフトは好きな人は本当に夢中になるというかレイ・ブラッドベリーとサキとラヴクラフト皆一度は夢中になって麻疹みたいなものだけど、運刻斎の子供時代、高校生まで、はこれに加えて123~∞のジョージ・ガモフあたりにつかまってしまった人間は正常に発育できると確信して、う~んまたペダンティックって言われそうやな~一つだけおすすめは「魔女の家で見た夢」そして「渋江抽斎」この本の退屈さは大変なもので今まで何回挑戦したか解らないがいつも挫折、海外出張にはもってこい、なぜかというと時間が余るという感覚は海外出張の日曜日に食事に出かけてレストランで待ち時間に何度目かの挑戦、やっぱりつまらん。鴎外先生はどんな動機でこの本を書きはったんやろ?さて眠くなったのでねるとするか、今日公園で見た彫像の顔が夢に出てこなければいいけど、なーんて言ってるようじゃあラヴクラフトなんて読めませんなぁ荒俣先生!!


中国湖北省咸寧

2013年11月28日 | 旅先から

コンサルタントの仕事で中国入りしています。台湾有数の電子部品会社の工場です、ここは湖北省咸寧(シェンニン)の工業団地、台湾の企業が多く進出している関係で保税区域になっていることもあってか、工場への出入りは警備が厳しい、その代り工場の内部ですべて完結するようになっていて、一部は住居になっている。写真の6階建ての最上階に台湾人幹部と一緒に暮らしています。域内の移動はガラスに覆われた通路を磁気カードを使って歩いて移動します。冬は寒くなるこの地方ならではの設備、塀の中にレストラン、というか大衆食堂、スーパーマーケット、郵便局、携帯電話屋さんなどが完備して部屋に置かれたバケツに洗濯物を入れておくと洗濯もしてくれる、でも部屋は寒くて寒くて、、


不思議なご縁

2013年11月12日 | 旅先から

山形県酒田市に出張してきている、仕事を通じて昭和43年以来お付き合いのあった方の告別式に出た、83歳というから運刻斎とちょうど一回りの差である。仕事の関係では親会社(こんな表現は好きではないが)の設計担当者対外注の社長という関係であったが、気心の通じるまた任せておいて安心できる外注さんだった。この社長とは不思議なご縁があって15年前運刻斎が欧州に駐在しているとき、親会社のハンガリー工場へ部品メーカーとしてハンガリーに進出するか否かの経営判断に迫られて社長からご相談を受けた。会社の立場としては出てきて頂きたいのは山々だけど、冷静に事業計画を練ってみるとどのように贔屓目に見ても不採算は免れない。タイミングよくドイツから日本に出張してきていたので大田区蒲田にある会社を訪ねてデータを見せて「社長これは出ないほうが良いね」と正直に進言して思いとどまって戴いた。この行動はどう考えても会社の利益を阻害するものであって、親会社の立場としては出てきて下さいとお願いするのが本来の姿勢であったのだが、ここで嘘が言えないのが運刻斎の弱み(笑)70歳を過ぎた今もこの姿勢はぶれていない、自慢にはならないがこの考え方で仕事をしてきてそれなりに社会的に認められている(本当か?)のだから人生とは不思議なものだ。