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『よるべなき男』 勝手に編集会議

2009-05-20 21:14:47 | コラム
※ 物語の内容にはいっさいふれていませんので ※
※ ネタバレはありません ※


………………………………………………………

依田沙江美さんの 『よるべなき男』雑誌掲載ページ数の調査が、
今月ようやく終了した。

『美しく燃える森』 に収録されるであろう
「懐かしい夜」 (2006年 Charade 5月号 掲載) のように、
ペン入れされていないコマがあるとか、そういうことはなかった。

―― となると。

なんだろう?
何が原因でコミックスの発行遅れているんだろう?
(※ 依田さん本人に訊く度胸は、わたしにはないよ …)

話の内容に、依田さん的に満足していないところとかがあるのかな?
それで加筆修正したいとかあるのかな?

しかしひとつ、今回調べてわかった重要事実がある。
それは ――

なぜ、雑誌掲載総ページ数が 302ページなの? orz

コミックス2冊わけて出すには中途半端なページ数じゃない?

今回調べてみてわかったが、『よるべなき男』 のコミックスの発売予定
初めて告知されたのは、『よるべなき男』 の最終回が掲載された
Dear+ 2007年9月号誌上のことで、最終回表紙ページに、

「よるべなき男 1」、この秋発売予定!!

と記されていた。
(※ 当初発売予定日は 2007年11月30日だった)

ふむ。 「1」か。

ということは、Dear+ 2007年9月号が出た時点では、
新書館は 『よるべなき男』 を1冊ではなく2冊にわけて
発行する予定だったんだな、ということが推察できる。

しかし、コミックス1冊って、まあモノによってページ数がちがうけど、
いまわたしの手元にあるもので確認してみると、
表紙や目次を除いた本文はだいたい1冊 170~200ページ

分厚いものだと 300ページ超 (リブレ出版から出てる山田ユギさんの 『誰にも愛されない』)
逆に薄いものだと 140ページ前後 (講談社の 『聖☆お○いさん』)

新書館のディアプラス・コミックスだと、
190ページ前後くらいのものが一番多いと思う。

とすると、『よるべなき男』 の場合は、
コミックス書き下ろしが4~8ページくらいあると仮定して、
第1回~第8回までの 187ページ第1巻を発行するって
考えるのが妥当かな ……
(※ 第7回までだと 157ページで少なすぎるし)

しかしそうなると、残りの第9回~最終回までは 115ページしかない。

えー?

いったいどういう計画で2冊にわけて発行しようと思っていたのさ、新書館!

最終回で初めてコミックスの発売予定の告知を出したってことは、
『よるべなき男』全部で 302ページってことを、
編集部側は告知時点ですでにわかってたんでしょ?

でも2冊にするほどページ数、ないじゃん。

どーすんのさっ!?

友人A :「結局、無理やりブ厚い一冊にまとめるんじゃない?」

だったら最初からそう告知しろよ みたいな。
(※ 『ブリリアント☆ BLUE』 のように、長編の番外編を描く予定が
  あったのだろうか?)


友人X :「他の雑誌に掲載された単行本未収録作品と合わせて、
      ページ数を増やすとかは?」

うん、ファンとしてはその方がうれしいよね。

そんなわけで、友人たちと勝手に考えた 『よるべなき男』 を
2冊にわけて出版した場合のコミックス収録作品計画
下記のとおり。

なお、現在 Dear+ で連載している 「AMETORA - 雨寅 -」 は、
すでに雑誌掲載ページ数が 100ページを超えていて、
なおかつまだ最終回を迎えていないので、
そのページ数から考えてみるに独立したコミックスとして
発行される可能性が高いと思われるので (まだわかりませんが)、
『よるべなき男』 の第2巻に同時収録されることはないであろう、
という前提で考えている。

●第1巻
 ・『よるべなき男』 第1回~第8回 (187P)

●第2巻
 ・『よるべなき男』 第9回~最終回 (115P)
 ・『よるべなき男』 番外編 「Shampoo」 (8P)
    (→ 2007年発行 Dear+ HEAVEN Vol.4掲載)
 ・『ブリリアント☆ BLUE』 番外編 「ぶりりあーんと night」 (8P)
    (→ 2004年発行 Dear+ HEAVEN Vol.2掲載)
 ・『ブリリアント☆ BLUE』 番外編 「黒い七海」 (4P)
    (→ DEAR+ 2007年 4月号掲載)
 ・OVERLOAD (32P)
    (→ 二見書房:Charade 2006年 7月号掲載)
 ・雨待ち風 (9P)
    (→ 二見書房:Charade 2006年 9月号掲載)

Dear+ HEAVEN非売品の全プレ小冊子だけどさ。
でも、これだけ長く読者にコミックスの発行を待たせてるんだから、
全プレ小冊子掲載の番外編を
コミックスに収録してくれてもいいんじゃないの? 新書館。

柴田よしきさんの 『聖なる黒夜』 (角川書店) だって、
全プレよりも圧倒的に門戸が狭い抽選での
プレゼントでもらえる小冊子に掲載した番外編を、
単行本の出版から4年を経て文庫化したときに、
文庫に収録したっていう前例があるし。

プレゼント系の小冊子に掲載された番外編が、
他の媒体に収録されることには問題がないはずだ! (たぶん)
出版社側のさじ加減 (?) ひとつだ! (たぶん)

そして 『ブリリアント☆ BLUE』 の DEAR+ 2007年 4月号に掲載された番外編は、
同じ Dear+ 掲載作品ということで、
『よるべなき男』 のコミックスに同時収録してもいいんじゃないかと思うのだが。

このまま収録の機会がなく、
コミックス派のファンの目に触れることがないまま
作品が埋もれていくのは、依田沙江美さんのファンのひとりとして
残念でもったいなくてしかたがない。

そんで、ついでにすでに発行から5年近く経ってる
Dear+ HEAVEN Vol.2 に掲載された番外編も収録してもらえると、
なおありがたい。

また、二見書房の Charade (シャレード) に掲載された
「OVERLOAD」「雨待ち風」 の読み切り2作品 (計41P) は、
『美しく燃える森』 (計190P) が二見書房から出版された場合でも、
『美しく燃える森』 のコミックスに入りきらないと思うんだよね。
(もちろん無理やり入れれば入るが)

だったら、二見書房からこの2作品のコミックス収録許可
得ようよ新書館。
徳間書店の Chara Selection (キャラ・セレクション) に掲載された
『かみなりソーダ』 を、新書館からコミックスとして出版した実績もあるんだし。
マガジン・マガジンからも小説June 掲載の
ショートストーリー2作品を収録したことがあるじゃないか。

上記作品をすべて収録すれば、
これで第2巻176ページになる。
これにさらにコミックス書き下ろしを加えれば、
ほぼ完璧じゃないかっ!?

二見書房から読み切り作品の収録の許可がおりなかった場合の
代替案としては、オークラ出版の小説AQUA で連載されている
「ヨリごのみ」 を収録するなんてどうだろう?

「ヨリごのみ」 はすでに 48ページくらいあるはずだから、
『よるべなき男』 の第2巻に同時収録するには適しているはず。

しかも現在、小説AQUA は発行ペースを年2回に落としているから、
「ヨリごのみ」 がオークラ出版から単独のコミックスとして
出版されるにはあと 120ページくらいは描かなくちゃいけなくて、
120ページ÷4ページ=30回だから、30回÷年2回=15年。

あと 15年もかかるのかよ …… orz

こうして考えてみると、
「ヨリごのみ」 をオークラ出版からコミックスとして出すのは、
現実的には無理でしょ?
だったら新書館から出版するコミックスに収録してもいいじゃない。

どうよ?

もし、コミックスを2巻で出すにはページ数が足りない、とお悩みでしたら、
上記のような計画はいかがですか? 新書館さま!!!

以上、話にオチがないのですが、『よるべなき男』 勝手に編集会議でした。


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