TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 105

2017年03月20日 | エッセイ
 出張でビルマ(現ミャンマー)に初めて訪れたのは1989年の6月であった(この件に関しては2013年9月6日から始ったTDY ビルマ編をご参照願いたい)。出張が決ってから、出来る限りの情報を集めた。而し、実際にビルマを訪れた旅行客は殆ど居らず、情報集めには苦労した。現在のようにインターネットで簡単に情報を得られる状況ではなかった。外務省の簡単な情報と、ダイヤモンド社が出している「地球の歩き方」のビルマ編(初版が1986年)でしかなかった。この「地球の歩き方」には外務省とは比較にならぬほどの貴重な情報が多くあった。それでも記事にある内容と、実際にビルマの人たちと接して知る事柄とは多少食い違っていたところがあった。これは仕方のないことであろう。私が知り得た情報がビルマ全土に適用される情報とは限らない。

 ビルマへの初めての出張前に、「地球の歩き方」を参考にお土産を用意した。本物のコーヒーより、ネスカフェのインスタント・コーヒーが喜ばれ、ご婦人たちは何よりも折りたたみ傘を欲しがっているとの記事を読んだ。また、ビルマを題材にした小説に若いご婦人が折りたたみ傘を何本も所有し、それを仲間に自慢する話まであった。

 デパートの食品売り場でインスタント・コーヒーを購入した後、上階の傘売り場に行った。先方の社長の奥様と二人のお嬢さんの分を売り場で相談に乗って貰って買い求めた。現在では100円ショップで安物の折りたたみ傘を売っているが、当時の折りたたみ傘は全て日本製で多少の風でもおチョコの心配がいらぬぐらいしっかりと作られており、値も高かった。残念であったが、インスタント・コーヒーは喜ばれたが、傘にはそっけない対応だった。

 ビルマのどこへ行っても、人に会うたびに「今度来るときに持ってきてくれ」と頼まれたのがブルー・ジーンズだった。ご存知のようにビルマでは、通常ズボンではなく、兵隊や警官を除けば、男も女も民族衣装である巻きスカートのロンジーである。そのような中でズボンを履いている人は目立つ。それもブルー・ジーンズであれば猶更である。一種のステータス・シンボルとなっていた。アメリカは敵であると教えられている社会主義国の軍人とて同様である。外国人さえ見かければブルー・ジーンズをねだる。それも、リーかリーバイスのブルー・ジーンズである。取引先の社長やバゴダにいる僧からも頼まれた。アメリカ製のブルー・ジーンズは当時でも1万5千円以上はした。ビルマの公務員の給料は、下は500円から上は2千円がせいぜいであった。カリンが一本も手に入らぬのに、こんなものを10本も20本もお土産として持ってはいけない。

 以下は毎年3月3日と4日に行われる深大寺の「厄除元三大師大祭」の写真である。厄除けが主行事であるが、その開催期間中に境内で開かれる「深大寺のだるま市」の方が広く知られているようだ。だが、午後には僧侶たちの「お練り行列」があり、主役の座を取戻している。
 
 何方かお教え頂きたい。神代植物公園は「ジンダイ」と読んで問題ないが、深大寺は「シンダイジ」なのであるか「ジンダイジ」なのであるか知りたい。私は子供のころから「シンダイジ蕎麦」であったように記憶している。だが、現在は寺の住職もバスの案内も「ジンダイジ」と云っている。土地のお年寄りに伺ったことがあったが、「シンダイジ」でも「ジンダイジ」でもどっちでもいいと云われた。


キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/40秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
 深大寺の周囲には多くの屋台で賑っていた。私も、この時期には珍しい「ころ柿」になる前の柔らかい干し柿を3袋も買った。


キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/100秒、 露出補正:-1、 WB:オート。


キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/250秒、 露出補正:-1、 WB:オート。


キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/60秒、 露出補正:-1、 WB:オート。


キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/80秒、 露出補正:-1、 WB:オート。


キヤノンEOS5Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/80秒、 露出補正:-1、 WB:オート。
 カメラを構える人たちに混ざり、僧侶に手を合わせていう人たちがいた。次回からは高い位置から撮らず、お練りの傍に行き、手を合わせている人たちを中心に撮ればいい写真が撮れるように感じた。



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2 コメント

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お土産 (M/M)
2017-03-20 09:55:10
取引先へのお土産に苦労されていたのですね。深大寺ですが、シンダイジが正しいように思います。
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強要 (Jamco)
2017-03-20 10:14:03
M/Mさん、コメントとご助言をありがとうございました。
何処へ行っても、誰に会ってもブルー・ジーンズの要求に辟易しました。
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