アディクション アベル・フェラーラ

先日のことである。
普段通っている道が工事のため使えなくなっていた。
仕事上がりの深夜１時。
仕方がないので別の道を探してみた。
ボクは方向音痴である。
歩いて30分のところを３時間かかるほど重度の方向音痴だ。
これが急ぎだったら大変なのだが、
幸い帰宅して寝るだけである。
適当な道を（これが方向音痴の原因だ）歩いてみた。
深夜ということもあって静かである。
花粉も少ないし。
まったく知らない道を何の不安もなく歩くのは、
めったにしない経験だ。
とりあえず方角だけは間違わないように気をつけて、
ただただ歩いてみる。
十字路に出た。
なんとなく（これが方向音痴の原因だ）左に曲がる。
すると見慣れた道に変わった。
すこし見る方向を変えただけで知らない道が知っている道に早変わり。
たまにはこんな発見もいい気がする。