日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

「小泉はヒトラー」と言った“社会主義者”亀井大臣は金正日か?

2009-10-06 | その他あれこれ
このおっちゃん、どこまで社会主義者なんでしょうか?
亀井静香金融・郵政担当相が5日東京都内で行われた講演会で、「日本で家族間の殺人事件が増えているのは、大企業が日本型経営を捨てて人間を人間として扱わなくなったからだ」と述べ、日本経団連の御手洗冨士夫会長に「経団連は責任を感じなさい」と叱咤したと、またまた偉そうに話したそうです。何で家族間殺人の増加が大企業の責任であるのか、論理の飛躍も甚だしく言いがかりもいいところ。聞いていて腹が立ちます。

この人、マルクス主義者でキューバのゲリラ革命チェ・ゲバラの思想に心酔し、日本の連合赤軍に対しても、警察時代に取調べで向き合った経験から「“世のため人の為”と立ち上がった彼らの思想そのものに間違いはない」と言い放つほどの危険人物です。ちなみに自身の事務所の壁にはゲバラのポスターが飾ってあるとか…。そんな社会主義者が、一国の大臣と言う立場でありながら資本主義経済の市場原理を否定し大企業批判を展開しているのです。何とかして欲しいですね。個々人が、どんな思想でどんな考えを持とうと、それは憲法の下で保障されている権利であり、その点をとやかく言うつもりはありませんが、日本国の大臣の立場での発言となるとそれは全く別の話であると思いますが、いかがなものでしょうか?

だいたい、殺人の原因を企業になすりつけるなんぞは、まるで北朝鮮のようです。あな恐ろしや。彼は以前小泉政権の郵政民化論議の中で小泉首相を「ヒトラー並みの独裁者」呼ばわりし、さらに自民党を“クビ”になりその後の総選挙で刺客を向けられた折には「ヒトラーよりもひどい」「ガス室に送られた」と言ったそうですが、あなたの方こそまさに金正日並みに危険な思想の持ち主です。話題の金融モラトリアム発言もそうですが、とにかく資本主義を根底で支えるモノをこの不況下の不安定な時期に根こそぎぶち壊そうとするのですから、まさしく敬愛するゲバラのゲリラ革命思想を地で行っているとしか言いようがありません。本当に危険極まりないです。

亀井大臣は今日もまた会見で、「改革と称する市場原理資本主義、極端なそれが始まって以来、統計的にもそう。家族の崩壊、家族間の殺し合いが増えてきた。取り消す気は全然ない」と述べ、改めて経団連の責任を強調したそうです。昨日の発言はよくある政治家の「失言」ではなく、確信犯であると宣言した訳です。もちろん市場原理に基づく資本主義経済が完璧ではなく、リーマン・ショックによりその限界と行き過ぎが世界に大きなダメージをもたらしたことも事実であります。だからと言って、あまりに社会主義的な思想をかざして資本主義経済批判とともとれる発言を繰り返すのは、日本国の大臣としていかがなものかと思う訳です。

「人間を単なる自分たちが利益を得るための道具としてしか考えないような風潮の中で、人間関係がばらばらにされて家族まで崩壊していった」というのが彼の持論のようですが、これはまさしくマルクス「資本論」の基本的考え方です。今の企業経営者は彼が言うような短絡的なものの考え方で、一企業の経営が出来る訳がありません。マルクスから100年以上の時を経て、多くの企業家たちが様々な苦難と対面しながらマネジメントもまた進化を遂げてきているのです。実業経験もなく実態も知らずに、机上論だけで持論を展開し勝手な論理で結論を押しつけることこそ、一国の大臣として大問題であると思います。経済オンチの元警察官僚の戯言としか言いようがありません。経済の根幹を担う金融担当大臣としては間違いなく不適格な危険人物であると、世論、マスメディアは声を大にして言うべき時ではないでしょうか。

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