榛名湖から北麓へ下る場合、
吾妻荘の辺りから登って峠を越える。
今は急カーブだが登坂路線まで付いた幅広の道が整備され、
振り返ると湖畔が一望に出来るポイントもある。
この道は近年整備されたのだろうが、よくは知らない。
登り切ったところの脇道を西に登ると、
実は旧道が残されていた。
朽ち始めた舗装道路が下り込んでいた。廃道である。
そこに看板があって「沼峠」とある。
読みは「ぬとうげ」だという。
解説者は北麓から登った記憶が書かれていて旅情をそそる。
残された石宮には確かに解説の文字が刻まれていた。
それよりもこの風情が沼峠の原風景として残されているのだとすれば
とても面白いなと感心した。
私としては、舗装された廃道を下っていきたい衝動に駆られたが
今回は断念。
今後は廃道の登り口を捜すことも楽しみである。