おもいつくままに

身の回りのことや世の中のことについて、思い付いたことや気付いたことを記す

大学受験

2005年05月31日 23時43分14秒 | Weblog
研究会で京都に来ている。宿で一人ぼんやりしていると、もう4半世紀も前の大学受験のことを思い出す。

高校3年生の時は共通1次試験が初めて実施され年だった。母に渡されたカイロを持ち、くつしたを2枚はいていたけれども、雪が舞う日で足下が冷たかったような記憶がある。

2次試験を受けるために、初めて一人で宿に泊まった。緊張していたためか微熱があり何をやっているのか自分でもよく分からず、なんだかふわふわした感じの数日間だった。オートロックとはどんな仕組みかとドアを見ているうちに部屋に入れなくなり、恥ずかしい思いをした。もちろん試験の出来はさっぱりだった。

1年浪人してあまりできるようにならなかった翌年も受験。一人部屋でもご利益が無いし高いので母が予約してくれたのは4人ぐらいの相部屋だった。前年とは打って変わって、全く緊張感がなく、調子に乗りすぎて試験の前日に皆でビールを飲んだり、試験当日の昼は喫茶店で世間話をして過ごした。またまた不合格。しょうもないことをした罰が当たったのだろう。

たまたまこの年に、当時の成績から考えると不思議なのだが、早稲田に合格して私の受験は終了した。

不思議といえば、よくその後、名古屋の助手に就職できたものだと思う。そして、大学院生時代からの一番の希望「文系学生に科学リテラシーのようなことを教えたい」にかなう現在の職場に移れたのもなんだか夢のような話だ。

模擬試験の偏差値、大学の成績、教育や研究の成果。私よりも良い人はたくさんいる。そうであっても、自分なりに努力していれば、願いが叶う可能性があるということなのかもしれない。
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早慶戦

2005年05月30日 00時42分23秒 | Weblog
早慶戦は1勝1敗になり、明日月曜日に勝った方が春のリーグ戦優勝となったようだ。

私が学生の頃はまだのんびりしていて、優勝がかかろうがそうでなかろうが早慶戦の日は授業が休みになり、さて応援にでもいくかと神宮球場に出かけたものだった。

今はそうもいかないのだろうが、今回はせっかく優勝がかかっているのだから休みにしてあげたいものだ。
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「勉強できなくても恥ずかしくない1~3」橋本治著

2005年05月23日 02時22分36秒 | Weblog
これもちくまプリマー新書です。昔からの岩波新書などと比べるとページあたりの分量もページ数も少ない。最近の私にはこの程度の分量を読むのがやっとになってしまいました。

ずいぶん前から知っていたものの、いままで一冊も読んだことがなかった橋本治氏に、何となく親しみを感じました。

この本は、ケンタ君という子どもが小学校入学から高校卒業までに学校や勉強についてどんなことを感じたかを綴った小説です。

時代や環境はちょっと違うところもあるけれども、同じような体験も多く、共感することが多くありました。

ふつうの人とは違うかもしれないけれども、私の考えも
「模擬試験にはテストの範囲が決まっていないので、前もって勉強する必要がありません」
「だいたいわかればなんとかなる」
でした。まあこんなことを考えている子は、変わった子なのかもしれません。

でも、次のことは、だれにも当てはまる大事なことだと思います。
「どんなことだって、できるようになりたいと思って、そのことを忘れなかったら、いつかできるようになる」
大学での勉強は「自分の考えたいことをきちんと考える」
「小学校や中学校や高校の勉強は、そういうことができるようになるためにする」

学習指導要領を変えようという議論が盛んに行われていますが、個々の子どもには案外それほど影響が無いような気もします。

学校で習ったほとんどのことは片っ端から忘れてしまいます。細かなことを忘れ去った後に残ったものがその人が獲得した一番肝心なことなのだと思います。
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未知のことを学ぶ

2005年05月21日 23時16分00秒 | Weblog
未知のことを学ぶということは、闇夜に懐中電灯で照らすことに似ている。

懐中電灯では一度にほんの一部分しか見えない。あちこち照らしてみてその全体像を想像するしかない。なかなかよく分からない、じれったい。

神ならぬ人間なのだから全体を照らすことはできない。結局のところ我々の知識や学問も、懐中電灯で一点だけ照らしたものとさほど変わらないような気がする。

知識を学ぶ、スキルを磨くというのも大切だが、これらはある程度コンピュータや機械で支援することができる。

これからますます重要になるのは、未知のことを学び対応する能力であろう。

ゆとり教育や総合学習というのは、そう悪いものでもないと思うのだが、教育行政の振り子は急速に反対の方向に振れつつある。

かつて学習指導要領から削られた単元を以下に復活するかよりも、これからの時代を創るために必要な学習とは何かを考えたい。乱暴な考えだが、塾でやれるようなことは塾にまかせても良いのではないかとも思う。
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手書きのレポート

2005年05月20日 22時40分31秒 | Weblog
久しぶりに手書きのレポートをを読み新鮮さを感じた。とくに、写真や簡単なスケッチを配置して、枠で囲ったり線で結んだりして工夫を凝らしたものには関心させられた。

最近はワープロ書きのレポートばかり見るようになった。規格化されているため、一定の読み易さはあるものの面白みに欠ける。図や写真を使うことは可能だが、レイアウトは面倒だ。

手書きならば、サインペン、色鉛筆、絵の具、クレヨンを使った様々な表現が可能になる。パソコンではそれらと似た効果を出すことは可能だが、そうそう簡単ではない。

パソコンを使って色々なことをすることができる。しかし、パソコンでやると面倒になることも多い。

何でもかんでもパソコンでやる必要はない。デジタル化が必要なら、レポートをスキャナーで読み込めばよい。

パソコンを利用できることは重要なスキルである。しかし、パソコンに囚われないことも大切だと思う。
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大地の塔ー長久手日本館ーイタリアーフランスースペイン

2005年05月13日 00時39分22秒 | Weblog
愛地球博の名古屋市パビリオン「大地の塔」は建物全体が巨大な万華鏡になっている。半月ほど前に偶然、予約が取れたので夕方見に行ってみた。

今日の午後は時折強い雨が降るあいにくの天気で会場の人出はそれほど多くはなかった。

「大地の塔」では20分待ちで並んでいたが、予約者入り口からさっと入ってみることができた。中に入ってみると、なるほどでっかい万華鏡。ベンチでごろんと寝転んでみれたらまた印象は違ったのだろうが、人ごみの中ではそれほど長く楽しめるものではなく、5分ぐらいで外に出た。

物足りない気分がして、隣の長久手日本館に入ることにした。企業館は1つも見ていないが、私が見た中ではこれが一番面白かった。。

30分待ちと言われた程には時間がかからずに中に入ることができた。終戦から現在までの60年の歴史を歩く歩道でたどる趣向はなかなか良く、上下左右全てがスクリーンになっている映像は圧巻、最後の森の散歩道をイメージしたスペースも楽しかった。

そのあとイタリア館に入りそのセンスの良さに感心した。おなかも減ったので2階のカフェでサンドイッチを食べた。カフェの雰囲気がよく、ワインがおいしく、とても良い気分になった。ワインのせいもあるかもしれないが、またイタリアに行ってみたいという気分になり、イタリアの国旗をあしらった帽子(キャップ)を買った。

そのあと、フランス館を見学し、フランスワインもと思ったが、残念レストランはもう閉店。そもそも、ちゃんとしたディナーだけらしかった。フランス館でも360度全方向の映像をみたが、きちんとした主張メッセージだがちょっと理屈っぽい。お国柄かもしれない。

ではスペインでワインはどうかと思ったがレンストランはすでに閉店。次回のお楽しみとなった。

パビリオンでおいしい食べ物を出すというのは、とても良いやり方だ。大勢の人が利用してアピールするには、気軽に入れるカフェを作ったイタリアの方が、ちゃんとした食事で時間のかかるフランスとドイツよりも、うまいやり方のようだ。
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テンプレートを変えてみた

2005年05月09日 00時58分13秒 | Weblog
以前から使っていたテンプレートではちょっと字が読みにくかったこともあって、今回テンプレートを変えてみた。

文章も見た目でかなり印象が変わる。

それがいいか悪いかは別として、心すべきことだ。
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大学院定員4倍増 ~勉強好きなんですね~

2005年05月08日 01時41分05秒 | Weblog
大学4年の時、近所の病院で健康診断をした。大学院受験のためというと受付の女の子は
「へー、勉強好きなんですね」
と感心していた。

彼女はすぐに隣の看護婦さんにたしなめられて首をすくめていた。でも、これが普通の人の素直な感想だろうなと思ったものだった。

それから20年以上が経ち、世の中はずいぶんと変わった。

政府は大学院定員を4倍にするなどの改革に取り組むという。大学院で高齢者や失業者の職業技能教育を行い再就職促進につなげたいらしい。

実学もいいけれど、大学院でなくてもできることも多い。

むしろ国や世界全体の大きな財産となる基礎科学や文化や芸術といった分野に力を入れて欲しい。
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はかり

2005年05月06日 03時08分24秒 | Weblog
子供のころ、ちり紙交換のおじさんに古新聞や古雑誌をひもでしばってわたすと、棹ばかりを出して重りを釣り合うところまで動かして重さを測り、ちり紙と換えてくれたものだった。

バネばかりがバネの伸びで重さを測るのに対し、こちらはてこの原理で重さを測る。東急ハンズにないかしらと思って探して見たが置いていないようだった。

ないとなると欲しくなるのが人情というもの。
原理は簡単なので、精度を気にしなければ簡単に作れるはずだ。

連休中におもちゃを作って見ようかと考えている。
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日本語が共通語

2005年05月06日 02時59分33秒 | Weblog
万博のアフリカ共同館には10以上の国が展示をしている。息子が各国の記念スタンプを押していたらスタンプブックのページが足りなくなってしまった。

ザイールのおじさんは気のいい人で大きな声で来場者に愛想を振り撒いていた。他のアフリカの国の展示を見ていたら、このザイールのおじさんがナイジェリアの男性スタッフと「日本語」で楽しそうに話していた。

彼らには「日本語」が共通語。なんとも不思議な気がした。
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