京都賞受賞者インタビュー

１月末のETV特集の京都賞受賞者インタビューのビデオを知人から借りて見た。とても面白かった。

この番組にはアラン・ケイ氏が出ているので見たかったのだが、京都に出張中で見逃してしまった見逃してしまった。もっとも、ご本人とはこの期間国際会議でお目にかかってり直接お話をうかがうことができて非常に光栄だった。

京都賞は、「技術」、「基礎科学」、「思想芸術」の３分野で人類の進歩に貢献した人を表彰する。この番組は京都賞受賞者の業績とインタビューを通して「これからの科学、これからの社会」を考えようというものだった。

科学と社会の将来というのは大きなテーマであるが、京都賞受賞者のメッセージという切り口を設定したことで、具体的かつ明解でありとても分かりやすくなっていた。

学問というと細分化された専門分野での精緻な研究をつい考えてしまう。しかし、究極の目標は良い人を育て良い社会を創ることなのだ。当たり前のことなのだけれども、ついつい忘れてしまう。大事な忘れ物を思い出させてくれた番組だった。

愛地球博のテーマは？

名古屋ではあと１月にせまった万博開催に向けてさまざまな番組が流され、お祭り気分が盛り上げている。

1970年の大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」であった。持続可能な発展を目指す現在から見ても良いテーマだと思う。

では、愛地球博のテーマは何だろうと思い、万博のホームページ
http://www.expo2005.or.jp/jp/
を見てみたが載っていなかった。

愛地球博の見所は、巨大スクリーンに映される美しい映像や、バーチャルリアリティーを使った立体映像、会場へのアクセスのリニアモーターカーや最新技術の自動運転バスなのだそうだ。

こうした技術をフルに活用することに異存はない。せっかく万博をやるのだから、やるからには成功して欲しい。

しかし、環境博なのだから地球環境へのメッセージをもっと分かりやすく発信できないものだろうか。

105円の靴ブラシ

100円ショップの品揃えは多くたいがいのものが間に合ってしまう。

この間買った靴のブラシも税込みで105円。楕円形の木の持ち手のちゃんとしたブラシで結構長く使えそうなものだ。人件費の安い国である程度機械を使って安く作ったものなのだろう。

安くてよいと思うものの、このブラシを作った人の手間を思うと少し寂しい気もする。

20年程前に、仕事で使うブラシを買いに三河島のブラシ屋に出かけたことがある。間口２間の店先には様々なブラシが吊るしてある。その奥の板の間が作業場となっていておじさんがブラシを作っていた。親からあずかった古いブラシを見せると、それと同じ新しいブラシを出してくれ、代金を払って帰ってきた。ブラシの毛だけでも種類があったようであるし、木の持ち手や柄の作り方にも工夫があったのだと思う。

105円のブラシも悪くはないが、職人の作るブラシも使ってみたいものだ。

ライブドア

数年前に、会費無料でインターネットに接続するライブドアと言う会社かあることを知り、早速登録した。しかし程なく会社の運営主体が変わり、使い勝手も変わってしまった。そのため、ほとんど利用することもなくライブドアという名前もすっかり忘れていた。

それが、昨秋のプロ野球への参入表明、さらに経営不振の高崎、岩手、笠松競馬への経営参加提案、ニッポン放送を足がかりにしたフジサンケイグループへの事業提携の提案など、ライブドアの名前は瞬く間に知れ渡り、その名を聞かない日はないようになった。

しかし、最初に私が知ったライブドアとはかなり違う様な気がしてライブドアのホームページの会社概要を見てみた。それによると

2002年11月 日本最大の無料プロバイダーを運営する株式会社ライブドアの営業全部の譲受け。
2004年2月　エッジ株式会社から株式会社ライブドアへと社名変更。
(http://corp.livedoor.com/company/outline.html)

とある。

他の項目を見ると、株式の取得や交換などによって多くの会社を傘下におさめて急成長をしている会社であることが分かった。

私が最初に知ったライブドアとは確かにかなり違うようだ。

ところで、現在のライブドアの活動は、結果として今までの体制のゆがみが次々と露呈させ、ドミノ式にさまざまな影響を引き起こしているように見える。

プロ野球の参入騒動では、読売の渡辺オーナーが辞任、西武の堤氏は球団オーナーは辞任だけでなくグループ企業支配のからくりが公になり刑事責任さえ問われるような状況におかれている。マスメディアについても、名義の書き換えなどにより株式の保有関係には不明朗さがあり、マスメディアの集中排除に抵触したり、海外メディアによる支配の可能性があることが明らかになってきた。

もっとも、ニッポン放送の株式取得が連日伝えられるおかげで、朝日新聞とNHKの争いが霞んでしまった。

21世紀の初頭である現在が変革の時期であるからこうしたことが起きているのかもしれない。

大阪万博と狼男

1970年に大阪で万国博覧会が開催された。

夏休みの家族で見学に出かけた。小学校４年生だった。

京都に泊まったがいつもより夜更かしをしていたのかもしれない。人気番組だった「ザ・ガードマン」を見ていたら狼男がでてきてとても怖かった。

そんなことを、なぜだか今でも覚えている。

携帯電話の着信履歴

携帯電話の機種変更をしてからほぼ１月経った。

アダルト系らしいメールが２通きたがその後はなくあまり気にならない。

どこからか分からない着信履歴が７件あり、こちらはちょっと気持ち悪い。そのうち４件はテレビ電話、１件はデータ通信である。

私も番号を間違えてかけてしまうこともあるのである程度は仕方ないと思うが、ちょっと件数が多すぎる。とくに知らない人からのテレビ電話にでようという気はならない。

いわゆるワン切りなのだろうが気味が悪い。固定電話ならこうしたことの対応は家族全体でできるが、携帯の場合は所有者個人となる。なるほど携帯を持つ子供は危険にさらされているのだと実感した。

自転車

木曜日は職場へ久しぶりに自転車で出かけた。気持ちよかったが往きはずっと登り道なので難儀だった。その点京都は平らでよい。

１月末に京都で国際会議に参加したときにはホテルで自転車を借りて利用した。これがなかなか快適でうれしくてしかたがなかった。

宿から２０分ぐらいかかったが鴨川にそって自転車を走らせるのはとても気持ちがよかった。バスを待ったり渋滞でイライラすることもなく、時間も読みやすい。

会議の最終日の帰り道には島津製作所の記念館を見つけて見学したり、御所にいったり、御所南小学校が３校の統廃合でできた新しい学校だと知ったりと、自転車のおかげで有意義に過ごすことができた。

３月末から万博が始まり、職場の回りはかなり渋滞しそうである。職場までの道を平らにすることはできないけれどかなり慣れてきたので、できるだけ自転車を使うつもりでいる。

東京球場

王子駅から都電に乗り換えて父と東京球場にロッテー西鉄戦を見に行った。

物心ついてから野球に連れて行ってもらったのは初めてだった。カクテル光線に照らされたグランドがきれいだった。

その当時、父は「神様仏様稲尾様」の話をよくしていたので、私は西鉄が勝たないかなと考えていた。

途中経過はあまりよく覚えていないが、幕切れは劇的だったので覚えている。試合は９回裏代打の切り札榎本がライトスタンドにホームランを打ってロッテのサヨナラ勝ちとなった。

おそらく1971年か1972年のことだろう。今思うとこの試合の１、２年後に東京球場は取り壊されたのだ。

東京スタジアム

今の東京スタジアムは調布のサッカー場でJリーグのヴェルディーとFC東京の本拠地だそうだ。

今はもう取り壊されてしまったが、荒川区南千住に東京スタジアムという野球場があった。1962年に完成し、大毎オリオンズ（現在の千葉ロッテマリーンズ）、その後身であるロッテオリオンズが11年間本拠地として使用していた。

狭い球場だったようだがいろいろ工夫を凝らした良い球場だったらしい。当時読んだ少年向けの本には、
「ロッカールームからベンチまで選手が通る廊下はむき出しのコンクリートではなく、カーペットのようなものを敷いてスパイクでも歩きやすくなっている」
などど書いてあったと思う。

旧正月

今日２月９日は、旧暦では１月１日、お正月である。

お日さまが心の中まで暖めてくれるような一日だった。

まだまだ寒い日もあるけれど、春は確かに来ているのだ。