ヘルンの趣味日記

好きなもののことを書いていきます。

水木しげる

2017年01月14日 | 日記



ちくま文庫をきっかけにファンになりました。
この人のマンガがちくま文庫からいくつも出ています。

ちくま文庫で面白いアンソロジーを読んでから、
ちくま文庫が気になって書店では必ずチェックしていました。その時、偶然読んだ「劇画ヒットラー」が面白かった。


戦争が終わった後、ヒットラーの友人のアメリカ人音楽家が尋問されて、どうしてあなたは彼を暗殺しなかったのか、と聞かれます。
「どうして?  なぜなら彼は私の友人でしたから。」「そうですか。」
そのやり取りが印象的でした。
(それで納得するのも不思議なんですが)

一面的な批判ではなく、
人間として魅力があったことも紹介されていて、だからこそ怖いのだということかもしれません。

ほかの文庫作品も読んだら面白くて好きになりました。

数年前に奥さんの書いた本をドラマ化したNHKの朝の番組がありました。
夢中になって、録画してみていました。
後半はあまり楽しくなかったんですが前半の破天荒ぶりが面白かった。

初期の作品には、ホーソンの短編に似た設定もあって、ストーリーはまったく似ていませんが、面白い話でした。
アニメが有名ですが、ちょっと独特なテーマや切り口があります。
劇画近藤勇とか、歴史的な作品も。
不思議な雰囲気のある作風です。


調布市に住んでいて、近所の書店から販売促進のため、イラストのはいったカバーをつけたいと頼まれたそうです。
水木作品をかったら、このオリジナルカバーをつけます、というキャンペーンだったそうですが、 お客の第一号は本人だったそうです。

売れ行きが気になったのでしょうか。
作品も面白いけれど、本人もかなり面白いです。


鳥取県境港の出身で、水木しげるロードが有名です。
妖怪の像がたくさんあり、どれもとってもよくできていました。
隣の島根県松江と企画して怪談ツアーなどもあるようです。