レモン飴をころがす

ほんの一瞬の考えを残しておく。

お気に入りだった服が前のように似合わない

2018-09-16 22:41:52 | 日常のこと

お気に入りだった服が前のように似合わない
鏡の中見つめながら君はため息ついてる
思い出と呼べない日々と壁に立てかけたほうき
まるで飛べなくなった魔女みたいな気持ち
Life goes on/槇原敬之


金曜日の夜、休日遊びに行く服を選んでいたらあることに気が付いた。
ずっと気に入っていた服が前ほど似合わなくなっている。

白い丸襟のグレーのひざ丈ワンピース、
ウエストが絞られていて制服みたいに清潔な服。

大学時代にヘビーユーズしていたこの服が似合わなくなっている。
気に入っていた服だけにかなりショックを受け、しばらく鏡の前で立ち尽くしてしまった。
まさに冒頭の槇原敬之の歌詞みたいだ。

親にそのことを愚痴っぽくこぼしたら
「あれ、少女っぽかったものねえ。似合わないことはないけれど社会人という感じではないかも」と言われた。
そういえば最近、実年齢より年上にみられることが多くなった気がする。
変化は必ずしも悪いことではないとわかっていながらも落ち込む。

示し合わせたように4年付き合った元恋人から連絡が来た。
内容は業務連絡だったがメッセージの中に
「元気ですか?俺は早く社会人になれるよう頑張っています」とあった。
社会人一年目のわたしと大学院へ進学した彼との遠距離恋愛は、
物理的距離と、わたしの心の弱さもあってだめにしてしまった。
失恋もわたしの最近の”変化”のうちのひとつ、
しかしこの一言で、もしかしたら失ったものばかりではないのかもしれないなと思った。
もう恋人関係ではないけれどわたしは彼のことを大事で、離れていても彼が幸せでいてほしい。
ただの自己満足と云えばそれまでかもしれないけれど、わたしはこの気持ちも大切にしたい。

母がわたしの落ち込みを見かねて自身が若いときに着ていた服をくれた。
ベージュのサマーニットと黒いチュールスカートは母に似ているわたしにびっくりするほど似合っている。
これもたぶん、わたしに起きたちいさな”変化”
大学時代のナチュラルメイクと少女趣味では似合わない。

槇原敬之のLife goes onはこんな歌詞で〆られている

今の君に一番似合う
服を恋を生き方を
探すことをどうかやめないで
Life goes on like nonstop music
心の傷跡もそろそろ
キラキラ輝き出す頃
それは失ったものの数だけ
ある君だけの宝物


そういえば、似合わなくなったグレーのワンピースは、元恋人と旅行に行った帰りに買ったのだと思い出した。
ワンピースを着て試着室から店内を覗いて彼を探して、お店のキッズルームにある子ども用の小さい椅子に座っている元恋人の姿に笑ってしまったんだった。

大学時代を一緒に過ごしたほんとうに大好きだった人を思って、お風呂場ですこし泣いた。

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