人の耐性

懸案だった親知らずの抜歯、無事終了。下の歯で横向きで大きく、骨に至近だったので切開して骨を削り、歯を小さく砕いて抜くという手術だったんだけど、大きい総合病院でたまたま研修医の人が見ていたおかげで、私にも手にとるように手術の過程が分かって面白かった。
「この切開ラインが重要！」と切り始め、
「骨、削りまーす」…シャク、シャク、シャク…なんか、木彫りみたいな音。
「切断しまーす」
「ここは神経が集まってるから、もうちょっと麻酔しまーす」
「ここはノミで砕きまーす」
「ここは難しいから、こっちからこう入れて…あら滑っちゃった」などと1時間半。粉々になった歯が出てきました。あー、私も手術の流れ見たかったよ！　今、この機械はどう動いてるとか、またとないチャンスだったのにな～！！　この電気の横に鏡があれば！　と何度も思った。それだけが残念。あと、「歯、持って帰りますか？」って聞かれて断ったんだけど、どうせならもらえばよかったな。ほんとにでっかい歯だったし。
はれてるけど全然痛くないし、事前に言われてたよりずっと楽だった。子供のころの虫歯治療の方が痛かったよ、絶対。技術の進歩ってすごいなあ。
あまりの楽っぷりに、意外に私って痛みに強いかも！？　という変な自信まで出てきた。思えば昔から骨折したことにしばらく気付かなかったりとか、あと出産も、「ちょっと痛いけどまだ痛くない」(意味不明)と思ってるうちに生まれたんだよねえ。この能力(なのか？)、この先どこかで生かす場所があるだろうか。
想像以上に楽だったので、反対側も抜こうかな～という気になってきた。親知らずに悩んでいる人、抜くのって思った以上に楽ですよ。迷ったら抜け！！