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この男の名は、星 飛雄男夢(ほし・ひゅおむ)。 父親と共に、野球にすべてを賭けている。 |
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「父ちゃん! 新しい大リーグボールが遂にできたぜ! 名付けて変身魔球!」 |
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「なに、変身魔球だと!? ま、まさか……ボールが変身するのではあるまいな?」 |
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「いま投げて見せるぜ、父ちゃん!」 |
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ビシュッ |
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「おおっ! ボールがネコジャラシに変身した!」 |
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「こ、これほどの魔球をよくぞ完成した! ……だがこれだけでは、まだまだ巨人の星をつかんだとは言えん」 |
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「見るがいい、あの空にひときわでっかく輝く、巨人の星を!」 |
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「見えないぜ、父ちゃん!」 |
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「……す、すまんが、夜になるまで待ってくれ」
「待つぜ、父ちゃん!」 |