名無レ
野良猫写真整理箱/投稿作品保存箱
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前からずっと

不思議に思ってた
ほら これ

このコンクリート
これ 何だろう?

何でここだけ高くなってるんだろう?

いったい何のためにあるんだろう?
「確かに謎だな。ま、何か意味があるんだろうが……」
「先生にも判りませんか?」

「判らん。……しかし、お前が乗るのに丁度いいよなあ」
「まるでお前のために存在しているかのようだ」
「僕のために? まさか!」

だけど そう考えてみると

こんなコンクリートの塊も

なんだか愛しい

すりすり
ちゅっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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この日おかか先生は、おむさんにちょっとした用事があったのである。
ひどく重要というわけではない ―― が、急を要する用事なのだ。
ところが、おむさんは、ぐっすり眠っている。
「……気持よさそうに寝てるなあ」
「しかし……起きて貰わんと困るんだ」
「……どうすりゃいいんだ」
「起こすのは可哀想だよなあ」
「だが……起こさねば!」
「おい、起きろ。済まんが、起きてくれ」
「……ん……むにゃむにゃ」

おむさんが、目を覚ましかけた、ちょうどその瞬間、
タイミングが悪いことに、おかか先生もアクビをしてしまったのだった。

「ふあ〜」
おむさんはそれを、超・至近距離で見てしまった。

「うわああ!?」
がくっ

←失神した

「ん? お、おい!? 大丈夫か!?」

「ど、どうすりゃいいんだ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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一般には知られていないことだが、猫には超能力がある。

サイコキネシス(念力)、テレポート(瞬間移動)、プレコグニション(予知)などである。

ただし、これらの超能力は、宇宙を救うとか、地球を守るとかいう、喫緊の場合にのみ、用いられる。

日常生活で超能力をみだりに用いることは、禁忌となっている。

ましてや、私利私欲のために用いるなど、論外である。
さて、この日 ――

寒かったので、おかか先生は、おむさんと一緒に、毛布を被って過ごしていた。
「……おい、オシッコしたくなってきた」

「してくればいいでしょ」
「でも、寒いから、毛布から出たくない」

「ガマンするのは体に毒ですよ」
「私の代わりにオシッコしてきてくれんか?」

「何をバカなこと言ってんですか」
「しょうがない。テレポートで行くか!」

「……えっ!?」
おかか先生の姿が、忽然と消えた!

オシッコの場所まで、瞬間移動したのだ。
「まったくもう、先生ったら……」
「ただいま! いや〜、寒かった!」

「……何で帰りだけ徒歩なんですか」
「おい、早く毛布に入れてくれ」

「……だめですっ!」
「オシッコに行くために超能力を使うなんて!」
「罰として、毛布には入れません!」

「か、硬いこと言うなよ……」
「いえ、だめです。そこで反省してなさい」
「そ、そんなぁ……」
「……おい、寒いよ! 頼むから毛布に入れてくれ」

「だめです。もうしばらく反省しなさい」
「貴重な能力を無駄遣いしてはいけないのです」

「……じゃあ作者も反省しなきゃな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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おむさんである。
おむさんは、この日、あまり活動的ではなかった。
人生について、何やら考えているらしいのだ。
すたすた
ひょい
「……」
「……ねえ、おかか先生」
「僕は、大人でしょうか?」
「……少なくとも、母親の乳を吸ってはいないな」
「大人になるって、どういうことでしょう」
「難しい問題だが……」
「自立するってのが一つの条件かもな」

「う〜ん、自立……」
「そうか……自立か……」
そんな二人の会話を、リュックが黙って聞いていた。
そして、リュックは、自立してしまった。

「……あ、あれれっ?」
「せ、先生、リュックさんは、大人になりたかったんでしょうか?」
「む……。自立の意味を、はき違えているようだが」
「ね、リュックさん! 無理して大人にならなくていいんだよ」
リュックは再び、体を横たえた。

「む? お前の言うことが解ったらしいぞ」
「こうやって僕が乗れば、リュックさんも暖かいでしょ?」

「そうだとも。乗ってやれ。互いに暖め合うんだ」
「先生、自立はいいけど、孤立はまずいですよね?」

「うむ。自立した上で、助け合うことが大切だよ」
「そんなことを言える先生は、やっぱり大人ですね」

「……どうかなあ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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オムイ外伝シリーズ 第五部(人情濃厚篇) 第27話



クロ子さん、こんにちは」
「ん? あんた新入りね? トラちゃんだっけ」
「あの……私も『オムイ外伝』に出演できるでしょうか?」
「あんたが? 『オムイ外伝』に? 笑わせないでよ」
「このアタシでさえ、なかなか役が貰えないのよ」

「たまに出演できても、せいぜい黒こげの死体役だし」


※参照、正義とは残酷なものである

「でも私、演技には自信がありますっ!」
「……やってみなさいよ」
「はい! 見てて下さい!」
「ぐはーーーッ」
「ふっ。お話にならないわね」
「そんなの、ただのアクビじゃないの」
「……うっ」
「うえ〜ん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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